海人が「ONE」参戦を希望。「オファーを待ってはいられない」と自ら売り込みに動く覚悟も【シュートボクシング】

この日、セコンドに就いてくれた父にリング上で感謝の言葉を述べた海人(撮影・小黒冴夏)

「70kgで自分がやりたい選手が全員ONEにいる」

 その海外の具体的な場所については「名前出しちゃいますけど、ONEに行きたいです。ONEに行って(ジョルジオ・)ペトロシアン、(マラット・)グレゴリアン、チャモアトーンもONEに出ているのでやり返すのにもちょうどいい。70kgで自分がやりたい選手がそこに全員集まっているので、ONEに行きたいです」と話した。そして「海外にいくと向こうとこちらで2週間の隔離期間がある。お父さんもお兄ちゃんも別に仕事をしているので、それを休んでもらって一緒に行くとなると、それなりに(お金が)かかってしまう。かといってONEのオファーも待っていられないので、お金をためて早くいきたいと思っています」と続けた。

 日本シュートボクシング協会のシーザー武志会長は「バックアップしたいと思う。応援したい。選手を潰すようなことはしない。彼がしたいと思うことをさせてあげるのが協会の役目。海人は大事に育てたい」などとバックアップを約束した。また「年末にビッグマッチをやりたいので、外国人選手を探して隣のホール(TDCホール)辺りでやりたい」と年末に開催を予定するビッグマッチで海人と外国人選手の試合を行いたいとも話した。

 今後、国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が進めば渡航制限が緩和されることも予想される。その一方、東京オリンピック・パラリンピックで感染爆発が起こる可能性もゼロではなく、全く見通しが立たないというのが現状。そんな中でONE参戦を熱望する海人の挑戦はいつになるのか注目が集まる。

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