平田樹「自分は下から這い上がるだけ。必ず勝って日本に帰りたい」とグランプリ準々決勝突破誓う【ONE】

リモートでの会見に臨む平田樹(©ONE Championship)

平田とアリース・アンダーソンが会見

 ONE Championshipの初の女子選手のみの大会となる「ONE: EMPOWER」(9月3日、シンガポール・インドアスタジム)で開催される「アトム級ワールドグランプリ」の準々決勝で対戦する平田樹とアリース・アンダーソン(米国)が9月1日、リモートで会見を行った。

 平田は現在、プロ戦績が4戦ですべての試合でフィニッシュを決め4勝無敗。対するアリースは6戦5勝1敗の戦績を誇り、現在は米国のInvictaで2連勝を飾っている。

 大会は当初は5月28日に開催予定だったがシンガポールで新型コロナウイルスによる感染症が拡大したため、結局約3カ月の延期となった。これについて平田は「何回も延期になったので、その分いい練習の時間になりました」、アンダーソンも「私もイツキと同じ意見です。前向きにとらえることしかありませんでした。 ONEと契約してから5月の試合まで準備期間は8週間しかなかったからです。フルタイムでの格闘家になったばかりだったので都合が良かったです。これまでは病院で働いてきたので。この3カ月間はトレーニングに集中することができて、私にとってこの期間は大いに役立ちました」とともに前向きにとらえた。

 また格闘家として戦う一方、これまで病院に勤務していたというアンダーソンは「このパンデミックの影響で長い間、戦うことができなかったという選手も多いと思います。でも私は、パンデミックの期間にコロナ感染者の病棟で働いていていました。その経験は、精神的に私を非受にタフにしてくれました。12時間のシフトは本当に辛かったですが、困難に立ち向かってきました。精神面で強くなることができたと感じています。病院での仕事を退職して、格闘家に専念する機会を得たことでよりハングリーに、より集中して臨めるようになりました。どんなチャンスでも得られることは素晴らしいです」と昨年からのコロナ禍における状況を振り返った。

1 2 3>>>