自由民主党 朝日健太郎氏「スポーツと防災の両面でのインフラ整備に取り組みます」【参議院選挙2022 東京選挙区注目の候補に聞く】

 今夏の参議院議員選挙が目前に迫ってきた。今回も東京選挙区は激戦が予想される。政権与党である自民党は元五輪ビーチバレー選手で現職の朝日健太郎氏と引退する中川雅治元環境相に代わり、アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで新人の生稲晃子氏を擁立。2議席確保を狙う。朝日氏に話を聞いた。

2期目を狙う朝日健太郎氏

 2016年の初当選から6年間の任期を振り返り、どのような成果や手応えを感じていらっしゃいますか。
「東京オリンピック・パラリンピックを見据え、競技力の底上げを図るため、競技団体の強化費確保に取り組みました。スケートボードなどニュースポーツでの金メダル獲得を始め、東京オリンピックにおいて日本選手団は好成績を収めており、一定の成果を挙げることができたと考えています。また、国土交通大臣政務官として輸送や出入国の分野からオリパラ準備に携わりました。コロナ禍での開催という大変厳しい状況でしたが、競技団体の意向をくみ取りつつ、円滑な大会運営を実現しました」

 任期中に特に印象に残っている出来事やエピソードについて教えてください。
「競技力向上の取り組みの中で、メダルの獲得が期待できる競技への支援に加え、スケートボードなどのニュースポーツやウィンタースポーツの支援にも取り組み、スポーツ全体の競技力の底上げを図りました。IOCがeスポーツに関するイベントを開催するなど、eスポーツは新たなスポーツとして注目を集めていますが、当初はさまざまな団体が存在する状況でした。それぞれの団体と意見交換をする中において、団体を整理し、最終的にJOCからスポーツ団体として承認を得ることができました。eスポーツが日本のスポーツ界で一定の地位を獲得したことを象徴する出来事だと思います」

 菅政権時代に国土交通大臣政務官も務められました。スポーツとはまた異なる分野で注力された事について教えてください。
「国土交通大臣政務官として河川や港湾など水に関連した分野を担当し、災害からの守りをいかに確かなものにするかということに注力しました。激甚化する風水害、頻発する豪雨への対策を講じ、国土強靭化を着実に実施しています。また、線状降雨帯の予測を始め情報の集約化や分かりやすい発信を行い、早期の避難を呼びかけています。新型コロナウイルスへの対応では、1日100万回のワクチン接種を実施すべく、超低温のワクチン輸送網の整備に取り組みました」

 昨年オリンピックが終わり、2020年東京大会のレガシーをいかに活用していくかが重要になります。朝日先生が思い描く日本のスポーツの未来について教えてください。
「東京オリンピック・パラリンピックは改めてスポーツの魅力に気づかされる機会でした。今後、5GやARなど最新のデジタル技術を駆使し自宅でも会場の臨場感が楽しめるようにすることで、スポーツ観戦がより身近なものになります。スポーツを楽しむ人を増やし、スポーツの稼ぐ力が高まります」

 まもなく参議院議員選挙が行われます。ご自身の強み、2期目に向けての抱負を教えてください。
「スポーツを通じた人づくりに取り組みます。スポーツは何度でもチャレンジできる、コミュニケーション力を育てるなどの特性があります。スポーツを通じて一人一人の可能性を伸ばしていき、子どもを育成します。スポーツをするには、安全・安心が確保されていなければなりません。災害時に避難所としても使用できるスポーツ施設の整備など、スポーツと防災の両面でのインフラ整備に取り組みます」