元K-1王者・卜部弘嵩が現役引退。一番強かった相手は実弟の卜部功也【K-1】

引退会見に臨む卜部

「やっぱり功也は強かった」

 卜部は「この度、引退を決意したのでご報告いたします。キャリアでいうと15年間で60戦やってきました。僕の格闘技人生、いいこともありましたが悔しいこともあった。いろいろありましたが、ずっと支えてくれた、関わってくださった皆さんに改めて感謝したいと思います」と挨拶。

 引退の理由については「好きなだけ、60戦15年間やってきた。プロになる前からやっていて競技生活は26年。ずっと戦ってきたし、自分の中で納得したからいいかなって。自分の中で満足している」と語った。

 印象に残っている試合としては「(新生K-1)旗揚げの1年後くらいだったと思うが、弟とやった試合が印象に残っている。あの年に2回やって、あの時のトーナメントも大変だったし、その後も兄弟で戦うかもしれないから自分の中で気持ちを高めて。大げさではなく人生全部をかけた1年だったと思う。だから弟との試合は僕の中で全部をかけた試合だったと思う」とK-1王座をめぐる功也との一連の試合を挙げた。そして一番強かった選手についても「その時によって強さの感じ方は違うと思う。みんなすごく強かった」と前置きしつつも「やっぱり功也は強かった」と功也の名を挙げた。

 一番の思い出については「どれが一番というのは決められないくらい。プロ生活は本当に刺激的で、これからの生活でこんな刺激は感じられないんじゃないかと思うくらい。リング上もそうですが、花道もそう。こんな刺激的な格闘技人生、なかなか他では味わえないんじゃないかと思えるくらい、僕の中で大切な時間だったんで、どれが一番といわれると困るが、全部大事だった。最後に苦しい期間もありましたが、最後も全部大事な大切な時間でした」と振り返った。