約6年半ぶり参戦の佐々木信治「ずっとここに戻りたいという気持ちでいたので怪我からも戻ってこれた」【RIZIN.39】

くぐってきた修羅場の数で若さに対抗するつもりの佐々木

 20歳という年齢差については「これまで20歳差はないと思いますが、キャリアの後半はずっと自分が年上になっていて、海外でもそうだったのであまり気にしないです。宇佐美選手の試合を見る限りものすごい爆発力があって、“自分もあれくらい爆発力があったかなあ?”なんて思ったりしたんですが(笑)、そこはベテランの良さでなんとかしたいです。ちょっとやってみないと分からないですが(笑)」、また宇佐美の前戦の大尊伸光戦については「前半しか見られてない」と語ったうえで「試合展開としてそういう感じ(キャリアの差を感じさせる)とは記事で読みました。自分もそうなればいいかなとは思うんですけど、大尊君はパンチもあるのでプレッシャーが違うかとは思います。自分はKO勝ちもありますが大尊君のようなパンチはない。ただ自分には極めがあるので、そういうプレッシャーはあるのかなと。違いはありますが、ベテランの味やキャリアを出していけたらと思います」などとこれまでくぐってきた修羅場の数で若さに対抗するつもり。

 約6年半ぶりの参戦については「RIZIN.1に出たときは、ちょっと感極まりすぎたととろがあって実力を出す前に終わってしまった。気持ちは出せたと思うけど自分がやってきたことを出す間もなく終わってしまったので“全部出し切る”がテーマ。今回、僕が最年長だと思うんですが、そういうところでも全国の同世代の方々に注目してほしいですね」と振り返りつつも「RIZIN.1に出て良い結果出せずに終わり、主戦場の海外に戻り、2年後に大きい怪我をして、だいぶしばらく空いてしまった。RIZINについては、あそこで大きい怪我をしなかったらまた出られたのかなとも思った。1、2回負けた選手でもまた出ているのを見ていて、あれは悔しかった。自分はKOされちゃったんであれですけど、戻ってこれなかった期間が長くて“自分の試合が良くなかったのか?”という葛藤もありましたが、そうこうしていたら怪我をしてしまった。でも、ずっとここに戻りたいという気持ちでいたので怪我からも戻ってこれた。その気持ちがなかったら多分やめちゃっていた。“もう1回ここに来たい”という気持ちが強くて。やっと叶ったと思いますが、あんまり思うと舞い上がっちゃうので普通の試合としてやりますけど。面白い試合ができて、みんながまた見たいと思ってくれたらぜひまた声をかけてくれたらとは思いますが、まずはここで絶対に結果を出したい、と思いますね」などとこの6年間の思いを吐露した。