堀潤氏が中学生とSDGsを考える授業「固定観念にとらわれず、好奇心を失わないでほしい」

 

 堀氏の授業を通した子どもたちの感想は「自分の知っている世界が本当に小さい世界だと思った。明日から小さな世界を広げるためにも固定概念をなくしてインターネットで世界のことを知ったり、人との関係を大切にして過ごしていきたい。」、「大きい主語ではなく、小さい主語で考え、さらに映像を見ることで身近な問題だと知ることができました。私も無意識に思い込みをしていると感じた。印象に残っているのは北朝鮮の話で、ミサイルで北朝鮮を悪いイメージだととらえていましたが、国民一人一人に目を向けると私たちと何一つ変わらないんだと思うことができた。私も固定観念をなくして自分のできることから行動に移したい」と前向きな感想を聞くことができた。

 子どもたちの感想を聞いた堀氏は「同じ時間を共有して世界とコミュニケーションをとれるようになり、今この瞬間も食べ物がない、不安が大きいと必死になってSOSを送っている人もいる。現在、日本が成長できたのもいろんな人たちの協力があって今の暮らしがある。余力を感じているのであれば、教室でも身近なところから声掛けをすることでみんなが目指そうという平和が実現できるのではないか、思い込まずに良い社会・世界を共に作っていきましょう」と授業を締めくくった。

 この日の授業は、未来の子どもたちのために幅広い業界で活躍している有識者や企業・団体が連携し、SDGsのテーマに基づいてネットワークや情報を共有して、平和な社会づくりにチャレンジするアクションプロジェクト&オピニオン参加型プロジェクト「SDGs ピースコミュニケーション」の一環として開発しているSDGs学習カリキュラムの実証実験として行われたもの。カリキュラムは、早稲田大学、デロイトトーマツコンサルティング、内閣府認定事業の「BEYOND2020 NEXT FORUM」で作成している。

 浜松市は2018年に内閣府からSDGs未来都市に選定されている。