黒田勇樹「ネットでは議長がいない会議が延々と繰り広げられている。9割がよしと言うことをやろうと思ったら平和で無難なものしか作れない」〈インタビュー後編〉

子供への影響という問題についても語った(撮影・堀田真央人)

「誰かがテレビの見方やお店の楽しみ方を教えてあげればいい」

 回転すし店を舞台にした迷惑動画などは親がちゃんとしつけをしないといけないのではとも思います。暴力シーンが青少年に悪影響という人もいる。そういう言われ方については?
「お笑いまで話が飛んでもいいですか? 僕はテレビで放送するもののレギュレーションを2つに分けるべきと思っているんです。それは事実に基づいているものと演出があるもの。これをレベル1とレベル2のようにしてしまう。どんなバラエティーでもレベル2と書いておけばフィクションと書く必要はない。演出が入っている。で、レベル1のものに関しては絶対に取材をして根拠があるものでなければ放送してはいけない、となればニュース番組とワイドショーは自分たちがどっちにいくかを振り分けられる。ドラマもそうあるべきで、ドラマはレベル2。演出が入っているもの。

 そういったものを小さいころから見せればいいと思うんです。うちも子供と一緒にテレビを見るんですが、そういう時間さえ持てれば“こういうことはしてはいけないよね”とか“これは真似してはいけないよね”と言いながら見れる。すし動画も一緒で、彼らは親に寿司とか連れて行ってもらってないんだと思う。小さいころに高くても安くてもいいんですが、親と寿司を食べて、寿司の食べ方を教えてもらっていたら、これはやっちゃいけないということは分かっているはず。

 テレビも一緒で、親と小さいころに見ていれば。今は多分、小さいころからテレビだけでなくYouTubeとかを勝手に見せていると思うんですよ。しつけ、見方を親が教えてあげていない。お店の楽しみ方を親が教えてあげていない、という子供たちが今そういうことをしているんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?」

 どんな内容であっても、見方ややり方を教えてあげられればということですね?
「そうです。ああいうことをしてしまった原因は、振り返ったらそこに絶対にあるはず。親じゃなくてもいいんですよ。近所の気のいい兄ちゃんとかが“寿司はこうやって食うんだぞ”とか。僕らが小さい頃はよく分からないおじさん、といっても親の知り合いですが、そういう人がご飯を食べに連れて行ってくれたりしていました。テレビも居間に集まってみんなで見ていた。大人と一緒に大人の文化を楽しんで、カッコいいなとか粋だなということを学ぶ機会があったんですが、今の子たちってないんですよね」

Crystal Kayのデビュー25周年を”Girlfriend”らがお祝い! 幼なじみのSHELLY「あなたは本当にSuperman」
堤真一「60歳で木の上に登って見る景色は…」映画のために植樹したガジュマルの木に感謝
堤真一と山田裕貴が沖縄「慰霊の日」に映画『木の上の軍隊』舞台挨拶「戦争を知らない子どもたちにも伝えたい」
Girls² 鶴屋美咲、小学生のキラキラした勝ちにこだわる気持ちに感動!小学生のためのフットサル大会『EXILE CUP 2025』の東海大会開催 橘ケンチ、堀夏喜、小田柚葉も駆けつける
『国宝』超ヒット!吉沢亮、李相日監督は「お前なら超えられると絶大な信頼とともに壁を与えてくれる」
〈アラサー女子のバチェラー6 語り〉久次米一樹が魅せた「サバイバルしない」リアル婚活の行方ーー最終話考察【ネタバレ有】