板前寿司は「東京寿司」へ 江戸前寿司で外国人観光客にアピール


 人気寿司チェーン「板前寿司」は店名を「東京寿司 ITAMAE SUSHI」に変更、11月1日からグランドメニューをリニューアルする。店名を変更するのは銀座ウォータータワー店と赤坂みすじ店を除く7店舗で、
インバウンド需要が回復に向かう中で、「東京に来たら板前寿司」を掲げて、江戸前寿司をより多くの外国人観光客に食べてもらうのが狙い。

 各店舗では、板前寿司が力を入れてきたまぐろや外国人利用客に人気が高いサーモンはもちろん、千葉の富浦港で獲れる金目鯛、神奈川・本牧港の穴子、同・佐渡港の黒むつやあじなど10種類以上をラインアップ。握りや巻物はもちろん、丼や黒毛和牛の寿司、サイドメニューも用意する。合わせ酢で食べる「寿司屋が作ったフィッシュ&チップス」もある。回転寿司からランクアップしたい家族連れのインバウンド客にも喜ばれそうだ。

「寿司屋が作ったフィッシュ&チップス」には合わせ酢

 また、充実したメニューもうれしい。広げると江戸前寿司の説明や、それぞれのネタの名称や説明が日本語、英語、中国語、韓国語の四カ国語でぎっしり。店内のモニターでは、魚が寿司として提供されるまで海からカウンターまでを追ったムービーが流れて、寿司のおいしさがさらに倍増した。

「東京寿司 ITAMAE SUSHI」などを展開する株式会社板前寿司ジャパンは、板前寿司の名称変更とグランドメニューの一新に合わせて、展開する複数のブランドを「東京寿司 ITAMAE SUSHI」「板前鮨 HANARE」「江戸前直送 東京すし街道」の3ブランドに明確化した。

「板前鮨 HANARE」(銀座ウォータータワー店、赤坂みすじ通り店)は、ミドルアッパー層やカップルなどを想定した接待や特別なシチュエーションで利用できる業態で、8000円、1万円、1万5000円の「OMAKASE」料理と、既存店のグランドメニューから抜粋したアラカルト料理を提供。

 アクアシティお台場の「江戸前直送 東京すし街道」は回転寿司で、ファミリー層や若いカップル、回転寿司を楽しみたい外国人観光客がターゲットだという。

 

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