“実写化苦手派”で、そこそこのワンピファンがNetflix実写版『ONE PIECE』を観てみた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 11月なのに夏日とか、なかなかな日々が続いてます。いったい秋はどこに行ってしまったんでしょうか? という話を去年もしていた気がします。また急に寒くなるみたいですが、暑い時は11月でも12月でも半袖でいいと思いますよ。ええ。

 では今週も始めましょう。

Netflixシリーズ「ONE PIECE」全世界独占配信 ©尾田栄一郎/集英社

 15才の頃に連載が始まって、41才になる今も、25年以上、本誌を愛読し続けている、少年ジャンプの大ヒット漫画「ワンピース」が、ハリウッドのスタッフで実写化、しかも作者のおだっちが全面協力という。

「すっごい儲けてる組織×すっごい儲けてる人」という、恐ろしい布陣で“実写化”されました。

 筆者は、実は、アニメ化の時点で「わー、俺がイメージしてた声と違うとイヤだなー」と、思って敬遠してたタチなので「実写化!?」は、多分、ワンピの世界なら、天井に頭突き刺さるぐらい飛び上がっていたと思います。

 最近では、CMやら、アニメの宣伝やらで「声をよう聞く」ようになり違和感も薄まり、映画でしか補完されないストーリー展開もあるので、ある程度落ち着いていたのですが…実写化!!

 最近覚えた言葉なので、正しく使えているか不安ですが「解釈違い」。
 好きなキャラクターについての、作ってる人とファンの「人間性についての認識の違い」とでもいうのでしょうか。
 実は、俺もめちゃくちゃあった。細かくいうと凄く長くなるので割愛しますが、とりあえず「ルフィの笑顔がへの字グチ」。
 ルフィは、底抜けに明るいキャラだから、口角上がってないと!

 なんか「皮肉屋」みたいに見える場面が多くて、もったいなかったです。

 あと、あんまり伸びない。
 ゴム人間がアイデンティティなのに、あんまり腕とか身体が伸びない!

 セリフも少し、原作は落語大好きな作者の書いたスマートな台詞が魅力なのに「あー、ハリウッドなら、全世界向けにここまで言わないと意味伝わんないかな…」。
 いわゆる“オチ”のあとに、もう一言、言っちゃってるシーンが多かった印象。

 しかし! 構成の変更は「よくぞここまで原作を読み込んで、このパッケージにまとめてくれた!」という傑作でした!

 2期も決まったそうなので、しっかりと見届けようと思います。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
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