井上尚弥がKO勝ちで2階級目の4団体統一に成功。「今の適正階級はスーパーバンタム級。この階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい」

4本のベルトを統一した井上(写真:AP/アフロ)

 井上は試合後のリング上でのインタビューで「まず、対戦を受けてくれたタパレス選手。本当に感謝します。ありがとうございました。非常にタフで気持ちの強い選手でした。予想していた通りの選手でした。その選手に10RでKOで勝つことができて、自分がやってきたことが証明されてほっとしています」とタパレスに感謝の言葉を述べた。

 試合については「ポイント的にリードしているなとは感覚的につかんでいたが、ポーカーフェイスで効いている様子を見せていなかったので正直、10Rに崩れ落ちた時はビックリした。でも自分がいいパンチを蓄積させていたので、相当ダメージだったのかと思う。戦っていて、一発のパンチもあったし、それはセコンド陣も感じていたと思う。自分も非常にピリピリしながら試合を進めることができた」などと振り返った。

 そして「スーパーバンタム級ではこうして4本のベルトを集めましたが、今の適正階級はスーパーバンタム級だと思っているので来年再来年と、この階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい」と、しばらくはスーパーバンタム級で試合をしていくつもりであることを明かし「来年5月に噂されている試合が実現するかどうかはこれから交渉を詰めていくところですが、そういった皆さんが喜ぶような試合、見たいというような試合を実現させていきたいので、どんどん声を上げていただければと思います」とファンにメッセージを送った。

 現在、井上と元2階級制覇王者でWBCスーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)との対戦が噂されているのだが、ネリは2018年2月に日本で行われた山中慎介とのタイトル戦で体重超過で失格となり、JBCが無期限の出場停止処分としている。

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