THE RAMPAGE 浦川翔平、長崎で「もってこーい」な時間!8年ぶりのライブ&オリジナルクラフトビールでメンバーと乾杯も〈BUZZらないとイヤー!第101回〉

翔平さんと風間さんはゆっくりとスタンド席へ。腰をおろすと「黄色い蝶々が飛んでいますね。ほら、あそこ、ピッチのところ」と翔平さんが指差します。
「おいしく仕上げてくれてありがとうございます……想像以上の素晴らしいビールでした。福岡で試飲させてもらった時に、これはすごい!って思ったんですけど、飲んでもらった方の反応を見て、間違いなかったなって」
その言葉に風間さんも笑顔になります。
「この微炭酸が最強なんですよ」と翔平さんはごくり。
「どっちかというとビアカクテル的なニュアンスで飲んでくれてる人が多かったように思いますね。辛口のラガーもおいしいんですけど、『Cloud9』はビールの入口にもなりたかったから、それになれたかなと思うんですよね」
なんでも風間さん自身も「Cloud9」を作ることを楽しんでいたんだそう。「翔平さんとビールを作らなかったら、たぶんヴァイツェンを作ろうとは思わなかったから」と笑います。実は「Cloud9」、THE STADIUM BREWS NAGASAKIで初めて作られたヴァイツェンなんです。
大麦麦芽と小麦麦芽を使い、小麦の割合は50%以上というヴァイツェンは、他のビールと比べると醸造までの工程が2つほど増えると言います。自動的に作業時間も増えるので「ちょっと大変」なんだとか。そのうえ通常よりも低めの温度で投入量も小さくした「酵母をいじめる」状態で発酵させたので、「きちんと発酵するまでドキドキ」だったそうです。
「酵母も生き物ですからね。発酵してくれるのかなってなるんですね」と翔平さんは耳を傾けます。
「いつも作っているような作り慣れたビールならば数値を見ていれば分かるんですが、初めてのビールだからね。糖度が落ちてきてからは毎日飲みながら状態を確認して。翔平さんのCloud9だから、失敗するわけにはいかない!(笑)」

心地よい風に吹かれながら、2人はビールトークに花を咲かせます。目の前に広がるピッチのグリーンに涼しい風、1杯のクラフトビール、そしておいしいビールを作りたいという同じ目標を持つ仲間との会話……クラウドナインな(とても幸せな)状況で、独占状態のスタジアムに翔平さんの大きな笑い声が響きます。
ライブ前に、今の翔平さんのようにここで過ごしていたファンの方がたくさんいたことを伝えると、「ふらっときて、試合がなければこうやってスタンドに座っていられる。こんなふうにラフに見られるスタジアムってあまりないんですからね。たいていのところは敷居が高いですよ。ライブ会場からも近いし、いい中継地点になったんでしょうね。試合がない日も盛り上げたいっていうのも……できたのかな」