THE RAMPAGE 浦川翔平、中目黒の最新BUZZスポット「熱炒 虎打楽」で一足早く台北体感〈BUZZらないとイヤー! 第102回〉

耳に鉛筆を挟み、何を注文するのか考えている感じは……ない

 そうした話が胃袋を刺激!翔平さんは早速注文をしてみることに。

「熱炒 虎打楽」は、先ほどのセルフで飲みたいものを持ってくるシステムしかり、現地の〈熱炒〉の雰囲気を楽しめます。注文は各テーブルに設置されている注文票かモバイルオーダーでできます。注文票にはメニューが書いてあり、その横に正の字や数字で注文数を記入してスタッフに手渡します。

「……香味厚切りレバ炒め、食べたい! 推薦って書いてあるし!」と翔平さんが注文票に書き入れます。そして、いろんなものをシェアして食べる〈熱炒〉の楽しみ方を味わうために、お店で一番出るという「ネギたっぷり牛肉炒」をはじめ、「サクサクエリンギ揚げ」「麻婆臭豆腐」「台湾干し大根のオムレツ」「エビパイナップルマヨネーズ」のおすすめメニューもオーダー。中華料理では定番の前菜「干し豆腐のサラダ」、そして定番の青菜炒めも追加。青菜炒めは空心菜が使われることが多いですが、台湾では定番のさつまいもの葉っぱを使ったものです。

注文票を手渡しまぁす! モバイルオーダーもスタートしたそうですが、注文票も置いてあるそうです

 注文票を手渡すとキッチンから中華鍋とおたまがぶつかる音が聞こえてきました。食材を鍋にいれたと思われるジュワッという音も。調理する人の頭の高さを超えるほどの大きな炎が上がって、“熱く炒めている”のが分かります。そのうち醤油が焦げたおいしいにおいも漂ってきました。

「食材は台湾から輸入しているんですか?」と翔平さん。輸入しているものは現地で使われている調味料がメイン。肉など食材は国内で調達していて、さつまいもの葉っぱは旬ということで直輸入したそうです。考えてみれば、お隣の国。居酒屋のようなスタイルが共通していることからも、食文化で重なる部分も多いのかもしれません。日本に台湾グルメのファンが多い理由も、そんなところにもあるのかもしれません。

 大きなレバーをほおばった後で、翔平さんが手を伸ばしたのは「ネギたっぷり牛肉炒」。牛肉とネギを台湾の醤油で炒めたシンプルな一皿です。「……あ、ヤバい!うまい! 味付けが超好き! ……大優勝してるわ」と翔平さん。さらに「これをニラにしちゃうと日本っぽくなると思うんですけど、ネギなのがいい。ネギのシャキがいい。肉おいしい、ネギシャキってなって、また肉に行くんです」と箸が止まりません。「ライスありますか……ちょっとでいいんですけど」と白ご飯も追加! 田中さんによれば、現地の〈熱炒〉では、ご飯はセルフで食べ放題で、自分でよそうんだそうです……お米の価格が高騰している日本ではさすがにかないませんが。

この後、「……これ大優勝してるわ」

  さて、翔平さんがライスを追加で頼んでしまった理由は台湾の醤油にありそうです。

「熱炒 虎打楽」は、日本が大好きな台湾在住の台湾人2人と日本人のパートナーによって誕生したのですが、その台湾人のひとりが台湾の老舗醤油メーカー「丸荘醤油」の4代目代表。お店のおよそ7割のメニューで丸荘醤油が使われています。

 黒豆を原料とする台湾の醤油は少し甘いのが特徴です。九州で使われている醤油も関東のものと比べると甘いことで知られています。翔平さんは長崎生まれ、魚が好きなこともあって、九州の醤油の話は、連載100回を超えたBUZZらないとイヤー!の取材のなかでも何度となく出てきました。真偽は分かりませんが「地理的に近いからね(笑)」とその場にいたメンバーでなんとなく納得して食べ進めます。