DDT入団で“ハイブリッドパフォーマー”の道を歩むTHE RAMPAGEの武知海青「どちらかがおろそかになることは絶対にない。まずはシングルマッチが目標」

 昨年2月にDDTプロレスリングでプロレスラーとしてデビューし、今年6月5日に同団体への入団が発表されたLDH JAPANのダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」の武知海青。その所属後の初戦となる7・13後楽園ホール大会を控えた武知にプロレスへの思い、今後のビジョンなどを聞いた。〈全2回 前編〉

(撮影・蔦野裕)

7・13後楽園ホール大会では6人タッグでダムネーションT.Aと対戦

 後楽園大会で武知は上野勇希、彰人と組んで、ダムネーションT.Aの佐々木大輔、岡谷英樹、MJポー組と対戦する。

 まずは今回、DDTに入団することが発表された後のファンの反応はどういったものがありましたか?
「デビュー当初は“そんなことして大丈夫?”とか“ケガしない?”といった心配の声をいただくことが多かったんですが、去年参戦して健康な状態でパフォーマーと両立できた姿を見せられたことで、今回の入団に関してはそこまでそういった声もなく、応援していただける声がすごく多かったなということは実感しました」

 今回、入団を決意。一歩も二歩もプロレスに踏み込むことになった経緯や心境を聞かせてください。
「去年やらせていただいた時に“もっとやってみたい”というか“やるからにはトップを目指したい”という気持ちももちろんありましたし、生半可な気持ちでチャレンジしたわけではなかったので何か形にしていきたいなという思いがずっとありました。ですが、やっぱり僕は本業はパフォーマーでそういったことがなかなか難しかったので、なんとか新しいくくりじゃないですけど『ハイブリッドパフォーマー』というものを作って、アスリートとパフォーマーの二足のわらじを履くことでどちらも本気で取り組めるのではないかと思いやらせていただくことになりました。本当に自分自身もLDHとしても初めての試みなので、今後どうなっていくかは自分次第だと思っています。どちらも100%頑張って結果も出して、ハイブリッドパフォーマーという存在を確立できるように頑張りたいと思います」

 武知選手が最初にプロレスと接したのはいつ頃なのでしょうか? 幼少期にお父さんと一緒にテレビでプロレスを見た、といったような感じだったのでしょうか?
「細かく記憶には残っていないんですけど、父親がPRIDEとかK-1が好きで子供の頃にテレビで一緒に見ていました。プロレスではないんですが、そこがこういったスポーツとの接点を持った最初だったのかなと思います。プロレスについては自分が生まれた頃は新日本プロレスが一番盛り上がっていた、と父親が言っていたので、リアルタイムで一緒に見るということはなかったですね。父親はずっとプロレスを見ていたらしいんですけど。プロレスを生で初めて見たのが2023年。その年に『覆面D』というドラマにレスラー役で出させていただいたんですけど、その時にやっぱり生の試合を一度見ておいたほうが役作りとしてもいいなということで、DDTさんの試合を見に行かせていただいたのが初めてですね」

 プロレスを見るようになってから好きになったレスラーはいましたか? それはどういうところが好きでしたか?
「好きなレスラーはKONOSUKE TAKESHITA選手ですね。AEWに行かれた時はAEWの試合を見ましたし、新日本プロレスに行かれた時は新日本プロレスの試合ももちろん見ました。それとは別にWWEの試合もよく見ています。やっぱりいろいろな試合を見ることで自分の中での感覚も磨かれるので。それに自分も日本国内だけではなく世界に向けても発信していきたいなという思いもあったりするので、世界のプロレスのことを勉強しながら今は頑張っています」

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