打ち水でマイナス5℃! 日比谷で23日から打ち水月間 炭治郎と義勇らが涼届ける

 

 盛夏の日比谷で「エンタの街 日比谷 打ち水月間」が7月23日にスタートする。日比谷を代表する19の劇場やホテル、商業施設などが、夏の節電対策の一環として、7月23日から8月31日までの間、各施設前で平日夕方5時頃から打ち水して、涼を届けようとするもの。

 22日には、東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場でオープニングセレモニーが行われ、千代田区の樋口高顕区長、人気漫画・アニメ『鬼滅の刃』のキャラクターである竈門炭治郎、冨岡義勇らが参加して、打ち水を行った。すると、セレモニー開始前には36℃だった地表温度が31℃まで下がり、その上を涼しい風が吹いた。

千代田区の樋口高顕区長

 挨拶に立った樋口区長は、暑さの対策として区がCO2を削減するために脱炭素の取り組みを進めているが時間がかかることだとし「まず適応していこうと適用策を取らなければいけない」と強調。「日本古来からの打ち水は大変重要な取り組みで、誰もが気軽に取り組めて、涼を出せるもの」と続けた。

 さらに、「日比谷には、日比谷公園、皇居外苑と大きな緑の空間が広がっています。すぐ近くには日本橋川、内堀と素晴らしい江戸由来の水辺空間もある。緑と水をしっかりと生かした新しい持続可能な都市へ再生していくことが、皆さんと一緒に取り組みたいこと」とし、「千代田区といたしましては街づくりと共に次の世代へ行き渡させる街づくりを皆さんと一緒に進めていきたい」と話していた。

約1500個のかざぐるまが涼を届ける

 日比谷打ち水月間実行委員会は「打ち水を行うことで、日比谷の街ひいては東京、日本を訪れる方々へのおもてなしの気持ちを込めて、夏の暑さが少しでも和らぐよう、お手伝いができれば」と話した。

 東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場には、約1500個のかざぐるまが涼を届ける「かざぐるまガーデン」が登場している。

1 2>>>