中高生の居場所づくり「中高生自身が一緒に作っている感覚を持てるように」第15回こども未来会議

報告を受けて、各委員からは、実際に利用する中高生にこうした居場所があることが伝わっていないこと、同様な居場所はあるが自治体によって格差があること、そこまでいく交通費があて気楽に利用できないこと、またオンラインの居場所も必要なのではないかといった意見もあった。
また、本会議から委員に加わった一般財団法人ピースコミュニケーション財団代表理事の一木広治氏は「居場所って推し活と似ていて、やりたいことがある人は集まる。やりたいことがない人たち、友達と気が合わないっ子たちには居場所はなくなってしまう。そういう子たちをケアできると。……そういう場所(中高生のための施設)が増えているのはいいこと」と話した。

会議の終わりに、小池都知事は「子どもたちの健やかな育ちを支えていくことは大変重要なテーマ。子どもたちが安心できる場所の存在が重要であることを改めて認識した」とし、「子どもたちが置かれている環境は本当に様々。子どもたちの目線に立って、一人ひとりの悩みを聞き、それに答えられているのかどうか、最適なサービスを提供できてるのかどうか、そういった視点を常に意識しながら、居場所づくりを推進していかなければと思っている。これからも市区町村とも連携しながら、子どもたちの多様なニーズを踏まえた居場所作りを進めて、子どものウェルビーイングを高めていきたい」と、まとめた。