【インタビュー】Hey! Sɑy! JUMP 伊野尾慧「いつか建築で作品を残したい夢がある」建築学専攻の視点でガウディ建築の魅力を紹介!

 

高校生のときにデビューしながらも大学進学を決意した理由は…

―そもそもどうして建築に興味を持たれたのですか?

「すでに高校生のときにはHey! Sɑy! JUMPとしてデビューしていたんですが、当時は、芸能の仕事をしながら大学に進学することも少しずつ一般的になってきていましたし、将来的にいろいろなお仕事ができたらいいなという思いがあって大学に進学しようと考えていました。

 いろいろな学科がある中で、建築ってキャッチーだし仕事にもつながりやすいんじゃないかな、と。幼少期からブロック遊びやものづくりがすごく好きだったこともあって建築を学んでみたいな、と思うようになったんです。正直、受験して受かるかどうか分からなかったんですけど、もし落ちてもHey! Sɑy! JUMPで頑張ればいい、と。合格してよかったです(笑)」

―伊野尾さんが建築を学んだことで、今のアイドル活動に生きていると感じることは?

「建築って、学業の中でもかなり特殊で、文系的な要素と理系的な要素、その両方が入り組んでいるところが大きな特徴だと思うんです。物事を多角的に見なければいけない分野なんですよね。例えば、ある土地に建物を建てるときでも、ストーリー性のある導入ができる一方で、構造的・理学的なアプローチもできる。その自由度の高さや、柔軟なものの見方は、建築を学んだ大学4年間で身についたことだと思います。この仕事をする上でも、柔軟に物事を考えたり、いろいろな視点で物を見ることがけっこう大事ですし、クリエイティブに何かを生み出さなければいけない場面も多い。建築を学んで身に付いた姿勢は、今の仕事をする上でもすごく生きていると思います」
 
―在学時に大変だったことは何ですか?

「本当に課題が多かったのが大変でした。建築の設計課題って終わりがないんですよ。平面図や断面図、立面図を描いて、パースを描いて、模型をつくって、さらにそのデザインに至ったストーリーを書いて、プレゼンの練習もする。やることがとにかく多いんです。終わりが見えない分、徹夜しなきゃいけないこともあって、そういう意味では大変だった思い出のほうが多いかもしれません(笑)。そのときはもう必死にやっていましたけど、今思うと当時分からないなりに取り組んでいたことが自分の力になっていたんじゃないかなと思います」

―「未完」であることを恐れず、完成よりも成長し続けることを選んだガウディに、伊野尾さんが思うことは。

「死後もこうして多くの人がガウディの名前を口にして、展示が行われていること自体が偉業ですよね。僕自身も、これから先いろいろな作品を残していく立場なので、年を重ねて過去を振り返ったときに、いい人生だったなと思えるような活動ができたら、と。まずはアイドルの仕事をしっかり全うしたいなと改めて感じました。そのうえで、また今回のようなお仕事の機会を頂いたり、自分自身もいつか建築の分野で何か形に残る作品を世の中に残せたらいいな、という夢はあります」

―もしガウディに会えたら、聞いてみたいことは?

「実は、ガウディの図面は、ほとんどが火災などで焼失してしまっているそうです。だから、今作られているサグラダ・ファミリアが、当時ガウディ自身が思い描いていた姿そのままなのか、それとも彼の想像を超えた部分があるのか、そのあたりはぜひ聞いてみたいです。“まだやってたの?”なんて言われるかもしれないですけど(笑)」

「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」は3月15日まで品川区・寺田倉庫 G1ビルにて開催中。展覧会では、サグラダ・ファミリア オリジナル図面やガウディの手記、直筆の書簡、使用していた道具をはじめ、学術的にも貴重な初展示・初公開を含むコレクションを紹介。ネイキッドによる演出により、インタラクティブにガウディ建築の魅力に触れることができる。
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)