「子供とSNS等との関わり合いについて」意見交換。「親が何をすべきかという知識がなさすぎる」「AIからは何も始まらない」〈東京都 第17回こども未来会議〉

プレゼンターを務めた国立・神経医療センター 行動医学研究部の成田瑞室長(撮影・蔦野裕)

 そのうえで生成AI使用後のトラブルについて「AIを使った後に自殺する。それで訴訟になるということがアメリカでは相次いでいる。 訴訟の問題としては自殺念慮を検出しながら介入をしなかったというのが主張。あるいは母親に対する被害妄想などを抱いていた方がチャットGPTに相談したところ、妄想を肯定して肥大化させるような対処をしてきたということで、結果的にお母さんを殺害してしまったという事件もありました。あるいはフロリダでは銃の乱射事件もありました。こちらは犯人が事件を起こす直前にAIを使っていたことが明らかになっています」と解説。

 そして生成AIの課題として「いろいろな方がいろいろなことを言うんですが、基本的には4点に集約される。まず1点目はプライバシー。 2点目は過度の使用。3点目は情報を過信してしまう。4点目は規制の難しさ」と語った。

 またスクリーンタイムが増えることによって「親子の会話が減る。それによって子供の発語機会が減ることで、言葉の発達が遅れる原因となっている」「ゆとりがない家庭ほどスクリーンタイムが長くなりがち」などとその功罪も挙げたうえで、この日のプレゼンを「思春期脳はインターネットに限らず依存症と相性が悪い」「乳幼児期のスクリーンは使い方に注意」「ネットが居場所になることもあるが、かえって孤独感を悪化させることも多い」「デジタル社会において生成AIも含めたさらなる研究が必要」などとまとめた。

 小池都知事は「生成AIが出てきたのがつい3年くらい前、たったの。それが今地球上のいろいろなところで全く考えられなかったような結構な問題を引き起こしている。その一方で、ある意味相談相手にもなっているということですが、その辺の距離感はどうあるべきか、みんな迷っているように思います。今日は先生から実際にSNSがメンタルヘルスにどういう影響があるのかという話をしていただきました。スクリーンタイムの話も長い目で見て子ども一人でスクリーンタイムを長くしないほうが子どもの言語能力が高まるということでした。上手にSNSやAIを使っていく。その時にAIなどネットのリテラシーを、そもそももっと上げていく必要があると思いました」などと感想を述べた。