「子供とSNS等との関わり合いについて」意見交換。「親が何をすべきかという知識がなさすぎる」「AIからは何も始まらない」〈東京都 第17回こども未来会議〉
委員からは「日本は危ないから規制という感じで、どうしても守る方向に行くので、子どもの自由とかプライバシーが損なわれているということに無関心かなと思う。特に親が何をすべきかという知識がなさすぎる。今は社会に合わせて親は守らないといけない、規制しなきゃいけないというところばかりだが、実際に子どもの声を聞いてみると、そこが本当に支えになっている、つながりを作れているということもある。日本もこれから議論するということなので、そこは子どもたちの声を把握して決めるべきかなと思った」(池本美香 株式会社日本総合研究所 調査部 上席主任研究員)
「α世代はデジタルネイティブではなくAIネイティブと言われていることもあって、意識してAIとの関わりというのを研究するようにしている。毎年、ニューヨークの国連に行っているんですが、UNISという国連が運営する世界のこどもの学校があって非常に教育が進んでいる。今年、特に“AIの教育はどうなっているのか?”という投げかけをしてみたらUNISの先生から“AIの時代だからこそ、授業中にメモをとらせる。書かないと頭に入っていかない”という言葉が返ってきた。そして“日本は教科書をデジタル化しているが、それはいいこととは思わない”という指摘を受けた。意外と根源的な書かないと頭に入っていかないということを言われたのが印象的だった。そんな中、α世代はAIネイティブなので何かAIを取り入れていかないといけないともすごく思っている」(一木広治 一般財団法人ピースコミュニケーション財団 代表理事)
「うちは8歳と5歳の子どもがいる。ある意味実験しながらやっている。テレビを見るには何を見ようかという会議をしている。会話がなくなるという理由はもう明らか。子供と共通の話題がない。一緒にテレビを見て、同じ感想を持つ。そうすることによって話を盛り上げられる。子どもとの共通の話題になっていることについて知るための道具でAIを使っている。ただAIからは何も始まらない。やりたいことをまず子どもと話して、そのために必要なものがAIだっていうことをこまめにやっていった。子供たちが虫について“これGoogleレンズで調べてみよう”というのはナシ。まずは虫を見に行くとか、知りたい花を見るっていうところから始める」(古坂大魔王=芸人・プロデューサー)
といったさまざまな意見が出された。
この「こども未来会議」は「子供が笑顔で子育てが楽しいと思える社会」の実現に向けて令和2年9月から年に2~3階のペースで開催。これまで「思春期の『メンタルヘルス』増進」「多様な『子供の居場所』創出」「子供が社会の一員として意見表明するための機会の創出」といったさまざまなテーマを立て、その都度プレゼンターを招聘し、専門的な意見を聞いたうえで、有識者や著名人が従来の枠組みにとらわれない幅広い視点で議論を行っている。

