旧芝離宮恩賜庭園が幻想的な光と音に包まれる!ライトアップイベント「旧芝離宮夜会」
港区海岸の旧芝離宮恩賜庭園にて、5月22~25日の期間、ライトアップイベント「旧芝離宮夜会 ~ひかりめぐる庭~」が開催される。

「旧芝離宮夜会 〜ひかりめぐる庭〜」より、ライトアップショー「ひかりめぐる庭」
昨年、開園100周年を迎えた旧芝離宮恩賜庭園は、江戸初期に建てられた大名庭園のひとつで回遊式の泉水庭園。もともと海だった場所を埋め立てて造成し、かつては海水を取り入れた潮入りの池であったが、現在は淡水となっている。明治9(1876)年に宮内庁が所管する芝離宮となったが、大正12(1923)年の関東大震災により西洋館などが焼失。大正13(1924)年に東京市(現東京都)に下賜され、復旧や整備を行なったのちに一般公開された。
大泉水の中央には中国・浙江省の「西湖(せいこ)の堤」を模した石造の堤や、中島には中国の「蓬莱山」をイメージして作られた石組があり、複雑な地形の大泉水の周囲に雪見灯籠、築山、石組などが配されている。今回で7回目となるイベントでは庭園全体のライトアップだけでなく、景山や築山、池、浜、島などにもスポットライトを当て、さらに初めて対岸の馬場跡まで散策できるようになった。
19時以降、一定間隔で実施される「ひかりめぐる庭」は、かつて「潮入りの庭」と呼ばれた庭園全体に響き渡る光と音のライトアップショー。潮の満ち引きをイメージした幻想的なライトアップで、暗闇の中から悠久の大泉水の姿が浮かび上がる。最終演出は21時開始。