2000年以降に活動を始めた同世代のアーテイスト、梅沢和木(うめざわ かずき)とTAKU OBATA(小畑多丘)による2人展。
梅沢の作品は、パソコンの中から素材となる画像を探し、それらをコラージュによって一つの平面に凝縮させ、それを印刷し、上からアクリル絵の具などで加筆して作られている。まさに、画像と現実を行き来しながら作り出す「絵画」といえる。本展では会期中に、梅沢の新作も展示に加えられるとのこと。
TAKU OBATAは、自らもブレイクダンサーであり、その身体表現技術や躍動を彫刻でも表現しているアーティスト。デフォルメされているがギリギリ身体の構造を保った人間の動きと、コンピューターがフリーズしたバグのようにも見える激しくデフォルメされた衣服。この2つの関係を追求し不思議な空間を作り出す。さらにそれをあえて木彫というクラシックな手法で彫り上げる。
物質が形作る現実世界と仮想世界を自由に行き来するかのような、2人の作品に“超えてゆく風景”を感じて。