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127時間後、彼は何を決断したのか!?

2011.05.30 Vol.511
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 アカデミー賞監督ダニー・ボイルの話題の最新作「127時間」が全国で公開される。ロッククライミングで、落石に腕を挟まれ谷底から一歩も動けなくなるアーロン。その声は無人の荒野にむなしく響き、死は目前まで迫っている。初めて自分の人生と向き合い、それまでの生き方を後悔した時、命への情熱がわき上がる。そして生命の限界を超えた127時間後、彼は遂に決断する…。観る者に希望と感動を与えてくれる、奇跡の実話から生まれた感動エンターテインメント。公開を記念し、エディー・バウアーとの特製コラボバンダナを読者3名にプレゼント(係名:「127時間」)。

©2010 TWENTIETH CENTURY FOX

6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイント他全国ロードショー


南相馬市・不安と不満だけが募る“説明会”

2011.05.29 Vol.510
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質疑応答中、席にまでつめかけた質問者(5月28日、南相馬市鹿島中学校)

 5月27日、南相馬市で前日の東電による説明会に続き、市および県が主催する放射線に関する説明会が開催された。放射線医学総合研究所放射線防護センターの米原英典氏、原子力災害対策本部からは被災者生活支援チームの佐藤暁氏(原子力安全・保安院)が説明に当たった。
 説明会では、米原氏が非常に基本的なところから分かりやすく放射線の健康被害の可能性について説明し、その後、佐藤氏が緊急時避難準備区域について、その設定の意味と行政の対応などの説明があった。質疑応答では、線量計が足りないこと、食物摂取での内部被ばくへの不安、子どもと放射線の問題に質問が集中。多くが原発事故による生活と健康への不安と、それに対する対応の遅さ、不十分さへの不満だった。質疑応答中、質問者が米原氏、佐藤氏の席にまで駆け寄って質問するなどのシーンもあった。また、南相馬市が防災メールで流す放射線量についての質問が出た際には、佐藤氏がそれを把握しておらず、市民からは「そんなことも知らないのか」といった怒号も飛んだ。
 不安解消のための説明会だったが、結局放射線についての説明が「安心です」という前提で始まることが逆に不安をあおる形となっていること、またきめの細かい個別の対応がまったくできていないことが不満を募らせるなど、十分な結果にはならなかった。また、30km圏内では子ども含め人口が減っていることから病院など社会インフラが十全に機能していない問題や、「緊急時避難準備区域」でありながら、緊急時にはだれがどうやって緊急の知らせを出すのか、南下する海岸沿いの道を原発でふさがれた格好になる同市からは避難するにもルートが十分にないにも関わらず避難ルートの明確な指示がないうえ、避難場所の提示もないなど、対応がまったく追いついていなことなども浮き彫りになった。これは原発建設時に市民からの不安の声に「事故は起きないから逃げるルートを考える必要がない」と一蹴したことと構造的にはまったく同じ問題だ。
 説明会でだされた質問や意見への回答がまったくないうえ、出す予定もないという点では先日の東電の説明会となんら変わりがない。説明会の終了後、帰途についた市民の一人がつぶやいた「本当に始末に負えない」は、原発事故自体だけでなく、その後の対応に当たる人々への不満でもあった。
 根拠の薄い20kmの警戒区域、30kmの緊急時避難準備区域の設定がいみじくも語るように、一律には語りがたい問題を強引にひとくくりで説明し解決しようとするところに問題の一端がある。不安と不満は、市民ひとりひとりの声に耳を傾けること、現場の声を聞くところからしか解消できない。原子力災害対策本部だけではなく、南相馬市など自治体ができることも多いはずだ。市への不信感も増している今、できるだけきめの細かい対応が求められている。


南相馬市で東電の説明会 しかし期待外れの結果に

2011.05.28 Vol.510
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27日、原町第一中学校での説明会の冒頭、謝罪とともに頭を下げた鼓副社長ら

 5月26日から29日までの4日間、南相馬市で東京電力による原発事故についてと補償問題の説明会が開催されている。27日(金)の夜は市内の原町第一中学校で開催、400名を超す市民が集まり説明を聞いた。
 東電からは、鼓副社長、福島地域支援室の土堂副室長、福島補償相談センター・永名所長、第一原発広報部・山田部長の4名が前に立ち、2時間ほどの説明会を立ったまま続行。その説明は、原発事故の収束に向けたステップ、仮払い補償金のほか原発による被害の補償のあり方などだったが、事前に配布された資料を見た市民の多くが「この程度のことは報道でも出ている。今日はこれ以上の説明があるのでは」と期待を見せていたが、実際の説明ではそれを越えるものは一切なかった。また、「線量計は配布されるのか/してほしい」「モニタリング地点を増やしてほしい」「子ども、妊婦対象の健康診断をやってほしい」などといった質問・意見に対しても「前向きに検討する」という言葉に終始。「答えが出ないのであれば、この質問や意見への回答はいつ出してくれるのか」という質問に対しても口をつぐむばかりの説明会となり、実質的な意味があったかどうかは、はなはだ疑問。
 説明会では、感情的になり言葉を荒げる質問者も多く会場が荒れたこともあり、開始後1時間あまりで溜息をついて会場から抜けていく参加者も多かった。また、多くの参加者が終了後に「あまり意味はなかった」と漏らしており、「順次お詫びと説明会を開催しており、市民のみなさんのご理解とご了解をいただきたい」(東電関係者)とは言うものの、理解も了解も、出したくとも出せないやるせない説明会であった。


ラルクが復興支援でコカ・コーラとコラボ ライブの収益金を寄付

2011.05.27 Vol.510
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 ラルク アン シエルとコカ・コーラ 復興支援基金は、東日本大震災の支援でパートナーシップを結ぶことを発表した。5月28、29日に味の素スタジオで行う『20th L'Anniversary Live』の収益金全額を被災地の義援金にするが、今回のパートナーシップにより、その一部を「コカ・コーラ 復興支援基金」に寄付する。
 ラルク アン シエルは、「基金の支援趣旨や今度の活動の継続性に賛同し、ラルク アン シエルの20周年活動期において、広くこの基金を応援できればと考えています」とコメントを寄せている。
 同基金では、被災した子供たちの生活復興に必要とされる教育施設をはじめとした公共施設の建設などに役立てるとのことだ。
 「コカ・コーラ 復興支援基金 」に関する詳細は、Webサイト(http://www.cocacola.co.jp/info/donation/index.html)まで。

COMPLEX チャリティー公演に追加日程

2011.05.27 Vol.510
COMPLEX

 吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニットCOMPLEX(コンプレックス)が27日、東京ドームで行うチャリティーライブ「日本一心」の追加公演を発表した。追加されたのは7月31日。
 ユニットの復活とライブは、東日本大震災復興支援を目的としたもの。吉川と布袋が、被災地や被災した人々への支援の必要性とともに、それ以外の人たちが元気を出していくことが必要だと考えて決定。4月28日には、復活宣言とともに、7月30日に東京ドームでライブを行うことを発表している。
 チケットの一般発売は6月18日。料金は全席指定で7800円。3歳以上はチケットが必要になる。収益のすべては復興復旧のために寄付する。問い合わせは、ディスクガレージ(03-5436-9600、平日12〜19時)まで。


動かない国に代わって自治体ががんばる!「ハートタウンミッション」

2011.05.27 Vol.510
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陸前高田市の避難所になっている長部コミュニティーセンターで、避難している市民の話を聞く武雄市・樋渡市長、ワタミ株式会社・渡邉会長。左手前は松阪市・山中市長

 26日、岩手県陸前高田市に三重県松阪市の山中光茂市長、佐賀県武雄市の樋渡市長らの呼びかけで12の県・市町村の首長らに加え、ワタミ株式会社の渡邉美樹会長、東急不動産の金指潔社長ら有志の企業が集まり、対応の遅い国に代わって自治体にできる取り組みを模索する「ハートタウンミッション」の2回目の会議が開催された。同ミッションの会議は、5月上旬に六本木でキックオフ会議がもたれたが、現場の声を無視して進められる復興構想会議などの姿勢を危惧する陸前高田市の戸羽市長の「現場を見ずして決定することなかれ」という要望により、今回の視察・会議となった。
 この日は朝9時に仮設の陸前高田市役所前に集合し、避難所となっている長部小学校、長部コミュニティーセンター、陸前高田災害ボランティアセンター、産業界の代表者との意見交換など、視察と意見交換を繰り返し、現場の生の声を聞いて回った。その後18時から改めて会議を開催し、「即断即決」をモットーに、首長・自治体が取り組む内容がいくつか決定された。それによると、6月7日の全国市長会議で、陸前高田市、南三陸町、大槌町、山田町など“壊滅”した自治体を“特区”的な位置づけとするよう市長会で決議し国に申し入れること、また、慢性的なボランティア不足に悩む同市に対し、各自治体が積極的なボランティア派遣体制を整えていくことを決定した。
 会議に参加したワタミ株式会社の渡邉美樹会長は、氏が同市の参与に就任することを記者発表で明らかにしたほか、内閣官房震災ボランティア連携室長の湯浅誠氏も視察と会議に参加し、寄付金を有効に使うための税制の優遇などを積極的に内閣に働きかけることを約束した。


松ケン大河『平清盛』 女性キャストに武井咲ら

2011.05.26 Vol.510

 松山ケンイチが主演する2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』の女性キャストの発表会見が26日、渋谷の同局で行われた。この日発表されたのは、深田恭子、成海璃子、加藤あい、和久井映見、武井咲、田中麗奈、檀れい、りょう、松雪泰子。会見には、主演の松ケンも同席した。
 華やかなメンバーのなかで、とりわけ緊張気味だったのが、ドラマやCMなどで大活躍中の武井。大河初出演ながら、清盛と源義朝に愛される常盤御前に大抜てきされた。「何もかもが初めてで何をしていいか分からない」と不安を吐露しつつも、「一から時代劇を学んでいきたい」と抱負を語った。
 武井をはじめ発表されたキャストは、深田、和久井を除き、すべてが大河初出演というフレッシュな顔ぶれ。それぞれ役どころは、深田が平清盛の妻・平時子、成海が時子の妹・滋子、加藤あいが清盛の最初の妻・高階明子、和久井が清盛の育ての母・藤原宗子、田中は源義朝の正室・由良御前、檀が鳥羽天皇の中宮・藤原璋子、りょうは璋子に使えた歌人・堀河局、松雪は璋子と対立する藤原得子。


東芝はひと味違う!新機能満載の保温釜とオーブンレンジを体験

2011.05.26 Vol.510
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内釜を説明する東芝ホームアプライアンス リビング機器事業部 川元順子氏

 東芝は26日、保温釜とオーブンレンジの新商品発表会を開催した。
 電気釜・保温釜としては、東芝が開発した1955年の自動式電気釜が日本初となる。当時の大卒初任給が1万円程度だったところ、3200円もしたという高級品だったにも関わらず人気商品となった。
 レンジの分野でも、日本初は東芝で1959年に発売。価格は125万円だったことから、レストランやデパート、旅館などに、次々に導入されていたほど。つまり、保温釜、オーブンレンジとも50年以上の歴史があるのだ。

 保温釜の新製品「真空圧力IH保温釜 RC-10VGE」(想定価格8万円前後、8月上旬発売)は、新たに「うまみドーム蒸気口」を採用することで、うまみ成分と蒸気を分離して、蒸気だけを排出。通常の炊き方をする「かまど名人」コースで「甘み」(還元糖量)を約17%向上させた。

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新製品「真空圧力IH保温釜 RC-10VGE」など

 さらに、消費電力1420W、釜底を波状に加工した「WAVE加工」の倍増、釜底の厚みを従来の5mmから7mmに増した「鍛造かまど銀釜」などにより、大火力で瞬時に沸騰させるだけでなく、それを連続させることでおいしいごはんを炊きあげている。
 東芝では、お米への給水にもこだわり、独自の「真空技術」を投入。芯までしっかりと水をしみこませることができるのだ。
 忙しい人向けには「そくうま」コースを用意。通常より炊飯時間を16分短縮することで、3合なら約28分で炊きあがる。
 試食会も行われ、堅さと粘りのバランスのとれた、ごはんの甘みが口に広がった。


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「石窯ドーム」で調理を行うABC Cooking Studio 講師 中田真由美氏(左)と、東芝ホームアプライアンス リビング事業部 初川嘉一氏(右)

 加熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」の新製品「ER-JD510」(想定価格14万円前後、7月中旬発売)は、遠赤外線による「庫内まるごと遠赤」、熱風をすばやく庫内に循環させるための湾曲天井「石窯ドーム構造」、熱風循環を加速する「石窯トルネードエンジン」などで、業界最高の350度という高温、200度までの立ち上がり時間が業界最速約5分となった。これにより、高温ですばやく表面を焼き上げ、食材のうまみを閉じ込めるオーブン料理を実現している。

TOSHIBA

「石窯ドーム」なら、このような料理ができあがる

 さらに、レンジ調理時に加熱効率をアップさせるため、マイクロ波拡散用の金属アンテナをドーム状にし、温めムラを改善し、温度・種類の異なる食品2品の同時温めを実現。省エネ達成率115%も実現している。
 このほか、庫内壁面、天井、オーブン用角皿の表面を、遠赤外線を発生する新開発の50ナノメートルと微細なセラミック粒子を含む塗料「とれちゃうコート」でコーティング。調味料の焦げ付きや食材のこびりつきを軽くふくだけで落とせるようにしている。
 試食会では、ピザ生地のようにした豚肉の上に野菜、チーズをトッピングした「豚肉のピッツァ焼き」が登場。野菜とお肉のうまみを閉じ込めたおいしさが味わえた。


SLSがBRAHMANら第2弾出演アーティスト発表

2011.05.25 Vol.510
SLS

 野外音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 20011(SLS)」は25日、第2弾出演アーティストを発表し、BRAHMANとNICO Touches the Wallsをラインアップに加えた。
 SLSは、山中湖の湖畔で、毎年夏の終わりに行われる人気イベント。J-POPアーティストが集結し、富士山をバックにライブを繰り広げる。今年で通算16回目の開催となる。すでに、andymori、HY、岡村靖幸、salyu × salyu、SISTER JET、SEKAI NO OWARIらの出演も決定している。
 イベントは、8月27日、28日の2日間、山梨県山中湖交流プラザ きららで行われる。チケットは2日通し券が1万7000円、1日券が各9000円。現在各プレイガイドにてチケット先行予約を受け付けている。詳細は、オフィシャルサイト(http://www.sweetloveshower.com/)まで。

大丈夫? オードリー・若林の歌がCDに!

2011.05.25 Vol.510
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 お笑いコンビ、オードリーの若林正恭が歌う『瀬戸の花嫁』がCDとして発売されることになった。7月27日に発売される新感覚アニメバラエティー『ユルアニ?』(日本テレビ系)のコンピレーションアルバム『「ユルアニ?」コンピレーションCD』に収録されるもので、25日に販売元のキングレコードが発表した。『瀬戸の花嫁』は、『ユルアニ?』のなかでも独特の世界観を持つ『ハトのおよめさん』のBGM兼イメージソング。
 若林といえば、バラエティー番組で想定外の音痴ぶりを披露するなど、歌がへたな芸人としてはトップクラス。制作を進めるなかで、本楽曲のボーカルが「本来のメロディーと大きくかけはなれている状態」であったため、TVオンエア以外での楽曲のカバー申請が許諾されない可能性が強くなり、お蔵入りの危機にもなった。しかし、『瀬戸の花嫁』の作曲者で若林とも交流のあった平尾昌晃氏の好意で、発売許諾が出た経緯がある。
 アルバムには、『元気!!江古田ちゃん』のエンディング曲で『ユルアニ?』の挿入歌である、宇都宮隆の新曲『CROSS』なども収録されている。


五輪卓球シングルス代表に福原らが決定

2011.05.23 Vol.510

 卓球は世界選手権個人戦終了後の16日付の世界ランキングが国際連盟から発表され、女子は8位に石川佳純(18)、9位に福原愛(22)、男子は6位に水谷隼(21)、28位に岸川聖也(23)が入り、男女各上位28人(1カ国・地域2人まで)に与えられるシングルスのロンドン五輪出場権を獲得した。石川は五輪初出場、福原は卓球の日本女子で初の3大会連続出場で、水谷と岸川は2大会連続出場となる。

 女子の11位で日本勢の3番手となった平野早矢香(ミキハウス)は福原とは28点の小差でシングルスの出場権を逃した。


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