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「E-1サッカー選手権」12月開催。W杯に向け国内組は正念場

2017.09.25 Vol.Web Original

ハリルホジッチ監督「国内の選手は頑張ってほしい」
 東アジアサッカー連盟が9月25日、都内で会見を開き、「EAFF E-1 サッカー選手権2017 決勝大会」(12月8~16日)の開催概要を発表した。

 同大会は男子は今年で7回目、女子は4回目の開催となる。前回大会は「東アジアカップ」の名称で開催されていたが、世界における東アジアの存在感が大きくなっていく中で、次なるステージを目指すべく今大会から名称を変更。新しい大会名には「East Asiaの№1を決める」「East Asiaを1つに結束する」「East Asiaならではの『先進性』で、世界へ新しい提案を行う」という3つの思いが込められているという。

 男女ともに日本、中国、韓国、北朝鮮の4チームが参加。男子は味の素スタジアム(東京)、女子は千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)(千葉)で開催される。

 この日の会見には東アジアサッカー連盟の田嶋幸三会長、岩上和道事務総長とともにサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督、日本女子代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督も参加。

 ワールドカップ(W杯)メンバー選考に向け大事な試合となるハリルホジッチ監督は「このトーナメントは非常に興味深いものになる。(W杯メンバーに)最後に残るであろう選手を見極める大会になる。国内組を試すいい機会になる。候補の選手を探す場としてこの試合を位置付けたい。ただ前大会の中国のことを思い起こしてみれば、いろいろよくない結果もあったということで、今回はより良い結果を目指したい。前回は準備期間が短く、1試合目は選手がかなり疲労していて難しい試合だった。今回は1週間の準備期間をもらっている。しっかり準備をしてすべての試合を勝利したい。2つの目的がある。まずは勝つこと。そして最後に残るであろう選手の見極め。12月に向けてまたリストを作っていきたい。国内の選手は頑張ってほしい」などと話した。

ハリルホジッチ監督が続投宣言 前日にW杯決めるも去就に注目

2017.09.01 Vol.Web Original

勝利後の会見では質問を受けずに退席
「2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア」のアジア最終予選「日本代表vsオーストラリア代表」が8月31日、埼玉・埼玉スタジアム2002で行われ、日本が2-0で勝利を収め、6大会連続のW杯出場を決めた。

 日本は前半41分に浅野が左サイドからの長友のクロスにドンピシャのタイミングで相手DFの裏に飛び出すと左足でボレーシュートを決め先制。後半37分には、原口が相手DFとの競り合いに粘ってこぼれたボールを拾った井手口がドリブルで中央まで持ち込み、右足で豪快なミドルシュートを決めダメ押し。W杯予選で未勝利だったオーストラリアから初勝利をもぎ取ると同時に、最終予選の初戦で敗れたチームはW杯に出場できないというジンクスも破った。

 見事にW杯出場を決めたハリルホジッチ監督だったが、試合後の会見ではサポーターへの感謝と選手、スタッフを称える言葉を述べた後に「プライベートなことで大きな問題がある」ことを理由に報道陣の質問を受けることなく切り上げた。

 異例の事態にその去就が注目されたが、翌日の9月1日に改めて会見を開き続投を明言した。

サッカーW杯アジア最終予選 本田招集 今野が復帰

2017.03.16 Vol.686

 日本サッカー協会が16日会見を開き、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、UAE代表戦(3月23日、アルアイン、Hazza Bin Zayed Stajium)とタイ代表戦(3月28日、埼玉・埼玉スタジアム2002)の日本代表メンバー25人を発表した。

 所属クラブでの出場機会が減っていることから招集が危ぶまれていたFWの本田圭佑、DF長友佑都が選出された。

 ハリルホジッチ監督はこれまで多くの若手を登用してきたが、今回はベテランのMF今野の復帰をはじめ経験値の高い選手を多く選出。「若手と経験を積んだ選手の融合」(ハリルホジッチ監督)した布陣となった。

 監督は冒頭「まずは1試合目のアウェーのUAE戦で勝利すること。会場がアブダビからアルアインに会場が替わり、小さい会場の独特の雰囲気の中で大きなプレッシャーを感じながらのプレーになる。どんな形でも勝利を収めるということを考えなければいけない。私の頭の中ではもう準備はできている」と語ったうえでメンバーを発表。

 GKは西川、川島、林の布陣。11日のJリーグFC東京戦で負傷した東口順昭(ガンバ大阪)は招集されなかった。ハリルホジッチ監督は「東口を呼べなかったのは悲しい出来事」と話した。

 DFでは「佑都が少し心配。あまり試合に出ていないがクラブの中で激しいポジション争いをしている。ゲームには出ていないがトレーニングで補おうとしている。代表で戦いたいという意欲も持っている」と選出の理由を語った。

 MFでは前回のW杯で主力だった今野が復帰。監督は「コンディションが良さそうに見えた。プラス経験値が高い選手。次の試合は経験が必要な試合になる。最近の試合では若い選手を何人か呼んだ。そこで感じたことは、もしかしたらまだメンタル面、精神面で準備ができていないのではということ。今野のような選手はそこで有用な選手かもしれない」とし、清武についても「怪我でトップコンディションではないが、彼の質と経験値を考慮しリストに入れた」と話した。また高萩が2013年以来、倉田が2015年以来の代表復帰を果たした。

 FWでは海外クラブに所属する6人を招集。最近レギュラーに復帰した岡崎をはじめ、クラブでコンスタントに出場している大迫、原口、久保、浅野が選ばれた。

 本田については「試合に出ていなくても今の代表は本田を必要としている。20試合戦ってきたが常に彼の存在があった。トップスコアラーでもある。もちろんミランでより多くの試合に出てはもらいたいが、激しいポジション争いの中で使われていないという状況。しかし彼の代表でプレーするという意欲は常に高い状態にある。この代表は彼の存在を必要としている」と話した。しかし「彼が試合に出るのか、何分出るのか、というのはまた別の問題」とも付け加えた。

 宇佐美については「彼の質の高さ、能力を信じている。1戦目では難しいかもしれないが、2戦目のタイ戦ではよいジョーカーになってくれるのではないかと思っている。ジョーカーとしては彼が最適と判断した」と話した。

サッカー「キリンチャレンジ」とW杯最終予選サウジアラビア戦メンバー発表

2016.11.04 Vol.677

 日本サッカー協会は4日、「キリンチャレンジカップ2016」オマーン戦(11日、茨城県・カシマサッカースタジアム)と2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、サウジアラビア戦(15日、埼玉・埼玉スタジアム)の日本代表メンバー25人を発表した。

 FWでは前回は追加招集だった齋藤学、所属クラブでの活躍が目立つ大迫勇也、所属クラブの事情によりリオ五輪こそ不参加となってしまったものの、日本の五輪出場に大きく貢献した久保裕也が選出された。
 リオ五輪世代は前回から引き続き、DFの植田直通、FWの浅野拓磨も選出。

 MFの井手口陽介が初選出された。
 ハリルホジッチ監督は井手口については「ずっと追跡している。能力がある。直近でもかなり活躍してきた。得点が取れる。左でも右でもよい攻撃ができる。非常に面白い選手」と評した。

サッカーW杯最終予選メンバー発表 “精神的支柱”川島が復帰

2016.09.29 Vol.675

 

 日本サッカー協会は29日、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、イラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)の日本代表メンバー26人を発表した。本田、香川、長友といった常連組が選ばれるなか、DFの植田、MFの永木といったフレッシュな顔ぶれも見られた。

 またGKの川島が代表に復帰した。川島は現在、フランス1部のメスに所属するも第3GKの扱いで試合出場はないのだが、ハリルホジッチ監督は「エイジはプレーはしていないが、プレーしていないのは残念ながら彼だけじゃない。エイジにはグループの中で特別な役割を担ってもらわなければいけない。発言力もあるし、チームに良いスピリットをもたらせるんじゃないかなと思っている。そしてリーダーの一人でもある。経験もある。厳しいこの戦いには、彼のグループの中での存在感が必要になってきます」と精神的支柱としての役割を期待しているようだ。

 監督はかねてからクラブで試合に出ていない選手は使わないと言っていたが「川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤を除いてしまうと、誰と交代しますか? かなり難しい。だからこのような選択は私にはできないということです」と説明。しかしドイツで活躍中の大迫の名が上がった時には「岡崎よりもいいプレーをしていれば、岡崎を呼ばずに大迫を呼ぶことになるだろう。岡崎がキャップ数100を超えていても、そこは関係ない。それは皆さんに公言できるし、これは全選手に対するメッセージでもある」と話した。また海外組については「3カ月も4カ月も先発を取れない状態が続いたら、それは全く違う問題が起こる。それは起きてほしくないことだが」とも話した。

「キリンカップサッカー」メンバーを発表 浅野に大きな期待

2016.05.26 Vol.667

 

 日本サッカー協会は26日、会見を開き「キリンカップサッカー 2016」のメンバーを発表した。
 初選出はMFの小林祐希(ジュビロ磐田)と大島僚太(川崎フロンターレ)の2人。U-23世代からは大島とMFの遠藤航(浦和レッズ)、FWの浅野拓磨(サンフレッチェ広島)の3人が選ばれた。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は小林、大島の選出については「長い時間をかけて追跡した」と話した。浅野については「日本で一人だけDFの背後に抜け出せる選手。ゴールゲッターになるすべての道具を持っている。まだ伸びしろもある」と点取り屋として高い期待を見せた。

 また代表選出で常に話題にのぼる川崎フロンターレの大久保嘉人については「何度も試合を見ている。一番いいゴールゲッター」としながらも「A代表では多くの結果を残していないのかも考えないといけない。A代表でクラブでのようなプレーができるイメージがわかなかった」と話した。しかし「最終的には分からない。必要なら呼ぶ」という。今回選考に漏れた選手たちについても国内・海外、クラブの大小に問わず門戸は開いていると話した。

 キリンカップサッカー 2016はノックアウト方式で開催され、日本は6月3日の愛知・豊田スタジアムでブルガリア代表と対戦。7日の大阪・市立吹田サッカースタジアムでは、デンマーク代表かボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦する。

サッカーW杯アジア2次予選メンバー発表 川島とハーフナーが代表復帰

2016.03.17 Vol.662

 

 日本サッカー協会は17日、都内で会見を開き、「2018ワールドカップ(W杯)ロシア アジア2次予選」アフガニスタン戦(24日、埼玉スタジアム2002)とシリア戦(29日、同)の代表メンバー24人を発表した。
 今回もハリルホジッチ監督自らがスクリーンを使ってのメンバー発表。

 GKの川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド)が昨年6月以来、約9か月ぶりの復帰を果たした。ハリルホジッチ監督は「川島は数カ月代表にはいなかった。そしてプレーもしていなかった。ようやく最近、スコットランドでプレーするようになった。しかし彼には経験とクオリティーがある。そしてA代表で数年間先発だったが、今度は彼が先発を奪わなければいけない立場になっている。ただ彼と話している時、戻ってくるという野心は強かった。それがなかったら呼んでいないと思う。まず彼のフィジカルがどのような状態か把握するために呼んだ。プレーはしないかもしれない」と話した。

 FWではハーフナー・マイク(ADOデン・ハーグ)が2014年10月以来、約1年5か月ぶりの代表復帰となった。ハーフナーは今季オランダリーグで13得点を挙げている。ハリルホジッチ監督は「我々のチームにはここまで身長の高い選手はいなかった。このようなFWを使った場合、ヘディングが強いところが興味深い。どのような発展を遂げているかを見るために呼んでいます」と話した。

 FWでは小林悠と金崎夢生といったところが“新鮮力”。ハリルホジッチ監督は「小林は数カ月見続けてきた。彼にもチャンスを与えたいと思っていた。ゴールゲッターとしてのクオリティーがある。金崎にもチャンスをつかんでほしい。運動量が多いし、頑張り屋で興味深い選手。彼のクオリティーをしっかりと代表にもたらしてくれるかなと思っている。特にゴールを取る場面で」と話した。

 日本は現在、アジア2次予選グループEで5勝1分けの勝ち点16でトップに立っている。最終予選には各組1位の8チームと2位の成績上位4チームの計12チームが進出する。

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