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小池百合子都知事がカイロ大学の卒業証書と卒業証明書の現物を公開

2020.06.15 Vol.Web Original

「何度も公表させていただいているもの。ご自由にご覧いただきたい」

 東京都の小池百合子知事が6月15日、カイロ大学の卒業証書と卒業証明書を公開した。

 この日、小池氏は7月5日に投開票される東京都知事選について自らの政策を発表する会見を行ったのだが、質疑応答の終了後に「最後に一言」として今回の選挙について「公務を優先させていただくので、基本的にはオンラインでの選挙ということになる。“こういう選挙の在り方もあるのか”ということを皆さんに示すことができればと考えている」と話したうえで、「前回(12日の出馬会見)卒業証書の公開に関する質問があった。これまでも何度も“公表してきた”とお答えしている。都知事選という舞台で、政策論争よりも卒業証書の話ばかり先に出てくるのはふさわしくないと考えている。何度も公表させていただいているものなので、今日はご自由にご覧いただきたい」として卒業証書と卒業証明書の原本を公開したうえで、そのコピーをメディアに配布した。

 小池氏のカイロ大学の卒業疑惑については、2016年の東京都知事選でも報道され、この時に小池氏は一度卒業証書と卒業証明書をテレビのワイドショー番組に公開。今年になって一部メディアで経歴詐称疑惑が再燃。12日の出馬会見でもそれにまつわる質問が出ていた。

出馬表明の小池知事、「オンライン選挙」でコロナ時代の新しい選挙モデル目指す

2020.06.12 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は12日、東京都知事選挙への出馬を正式に表明。3密回避のため、インターネットを主戦場にした「オンライン選挙」で2期目の当選を目指すとした。

 出馬会見に出席した小池知事は冒頭、「ちょうど4年前、崖から飛び降りる覚悟で都知事選に挑みました。結果として291万票をいただいて、4年間都政に携わらせていただきました。今も同じ気持ちであります」と決意を語った。

 スローガンには、4年前に掲げた「東京大改革」をバージョンアップした「東京大改革2.0」として、3つの柱を表明。「都民の命を守り“稼ぐ”東京の実現」、「“人”が輝く東京」、「“都民ファースト”視点での行財政改革・構造改革」を掲げ、新型コロナウイルスの感染防止対策、国際金融都市としての経済再建、“人”を中心とした予算編成などに触れた。

【7月5日投開票】東京都知事選の争点を探る。

2020.06.09 Vol.730

 東京都知事選が7月5日に投開票される。2月からの新型コロナウイルスの感染拡大等で正直のところ「それどころではない」という人もいるかもしれないが、選挙は必ずやってくる。むしろ、こういった問題がある時こそ、有権者はしっかりと吟味したうえで投票をしてほしい。選挙を前に東京都の抱える問題を探る。

都知事選が7月5日、米大統領選が11月3日。そして解散総選挙も? 超重要選挙が国内外で実施

2020.01.15 Vol.726

 政治の世界に目を向けると2020年は日米で重要な選挙が行われる。

 まずは7月5日に投開票される東京都知事選。

 4年前の舛添要一氏の辞職により石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏と3人続けて任期を全うできなかった都知事職だが、現職の小池百合子都知事は多分大丈夫そう。小池氏は今夏の知事選については出馬を明言していないが、出馬の見通し。前回同様、自民党の都連が独自候補を擁立できるかがカギとなるが、出馬すれば小池氏が最有力候補となるのは間違いないところ。

 都知事選を単独で見るとそうなるのだが、安倍首相が近く解散総選挙に打って出るのではないかという話はかねてからあり、その時期はさまざまな説がある。

「桜を見る会」問題やIR汚職問題のほとぼりが冷めたころにとなると、都知事選との同日選なども考えられ、そうなるとれいわ新選組の山本太郎代表がどの選挙に立候補するのか?といったことも含めてさまざまな候補者が現れる可能性もあり、小池氏も安泰とは言い切れない部分も出てきそうだ。

 アメリカでは11月3日に大統領選挙が行われる。トランプ大統領が再選を果たすのかに注目が集まるのだが、現在進行中のイラクとの攻防がどう転ぶかで情勢は大きく変わってくる。

鈴木寛の「2020年への篤行録」第35回 ネットが存在感を見せた都知事選

2016.08.08 Vol.672

 都知事選は、小池百合子さんが291万票を集める圧勝を収め、初の女性都知事に就任しました。今回の都知事選もテレビが盛り上がる「劇場型」の様相となりましたが、これまでと違うのはインターネットで広がった論調が、投票行動に一定の影響を与えた可能性が強く感じられる点です。

 3年前の参院選でインターネットを使った選挙活動が解禁された当初は、匿名の書き込みによる誹謗中傷が目立ち、ネット選挙の負の側面がクローズアップされました。ただ、リアルの投票行動に顕著に影響したかどうか微妙な面もありました。

 ところが、今回の選挙戦、地方の首長を経験した有力候補者の出馬が伝えられると、陣営がセールスポイントに掲げた実務能力が本当なのか、有名ブロガーが大手ポータルサイトのニュースブログで検証記事を書いたり、著名な元政治家がネットメディアのインタビューに対し、都政の裏事情について“爆弾”発言をしたりして、その内容がものすごい勢いでネット上に拡散しました。

 この3年間の変化で特に大きかった点として、まず有力ネットメディアの台頭が挙げられます。アメリカでは2000年代にハフィントンポストが米大統領選に影響を与えたと言われますが、日本でも近年、そのハフィントンポストが朝日新聞との合弁で日本に進出したほか、前述の大手ポータルサイトで有識者や有名ブロガーの個人ニュースブログが発足。ほかにも新しいプレイヤーが登場し、新聞・出版から若手の優秀な人材が移籍する動きも出ています。

 そしてスマートフォンの普及も大きな変化です。良質なコンテンツを作る媒体が育つと、今度はそれを拡散する環境が整いました。スマートフォンのニュース・キュレーションアプリサービスの利用者が激増し、新聞、テレビ、出版等の伝統メディアが配信する報道記事と一緒に、エッジの効いた有力なネットメディアの記事も多くの人が見るようになります。新聞、テレビは選挙戦中、政治的公平性を過剰に慮る余り、特定候補者のネガティブ報道は抑制的になります。そんな既存メディアに物足りなくなった若い世代が、ネットメディアの記事を読み、投票判断の材料にするようになったのでしょう。

 興味深いのは、新聞、テレビからの選挙報道を主に接していた親世代までもが、若い世代からネットメディアが抉り出した情報に口コミで伝わる動きが見られたことです。新しい情報の流れ方が生まれつつあるように感じます。ただし、若い世代は、接触した情報を精査する能力も高めねばなりません。欧米よりもメディアリテラシー教育で立ち後れる日本で重い宿題を残しました。 (東大・慶応大教授)

【都知事選】本紙コラムニスト・小池百合子氏が都知事選圧勝

2016.08.05 Vol.672

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選が7月31日に投開票され、本紙コラムニストで元防衛相の小池百合子氏が291万2628万票を獲得し、当選した。開票直後に当確が出る圧勝だった。
 今回の選挙では史上最多の21人が立候補。都知事選では石原慎太郎氏が1999年に当選して以降、「後出しじゃんけん」が主流となり、十分な政策論議ができないまま選挙戦に突入するという、都民不在の状況が続いていた。

 小池氏は6月29日にいちはやく出馬表明会見を開き、結果としてそんな悪しき慣習を打ち破った形となった。

 小池氏が手を挙げたにも関わらず、自民党は参院選中を理由にすぐに推薦することなく、小池氏が推薦願を取り下げるや、元岩手県知事の増田寛也氏を推薦。自民党は平成11年以来の分裂選挙となった。

 ちなみに小池氏を推薦しなかったことについてジャーナリストの池上彰氏の質問に下村博文都連会長代行は「推薦しなかったのではなく、彼女が推薦書を持ってきたけど取り下げた」などと説明している。

 一方、野党4党(民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたち)は参院選に続き統一候補を立てるべく動き、最終的にジャーナリストの鳥越俊太郎氏を支援。宇都宮健児氏という過去2回の都知事選で次点の票を集めた候補もいたのだが、宇都宮氏は告示日前日の13日夜に出馬を断念。鳥越氏で勝負に出たのだが、政策も準備できていなければ、現在東京が置かれている状況もいまいち把握できておらず、期待は高かったものの徐々に有権者の頭に中に「?」が浮かぶ状況に。そして7月21日には過去の女性スキャンダル疑惑が週刊文春に掲載される。ここできっちりと説明責任を果たせば、まだなんとかなったかもしれないのだが、報道陣の質問に答えることなく文春を選挙妨害と名誉棄損で告訴。28日には週刊新潮が12年前の取材の経緯を含め、同じ疑惑を掲載すると、鳥越氏はこれも告訴。ジャーナリストとしての常日ごろの言動とは異なる行動に終始した。

【東京都知事選】31日に投票に行けない人は「期日前投票」

2016.07.22 Vol.671

 選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が6月19日に施行され、最初の国政選挙となった参院選(7月10日投開票)では18歳以上の投票率は45.45%だった。

 これは総務省が約240万人の新有権者から18歳5779人、19歳5701人の計1万1480人を抽出し調査したもの。
 全体の投票率54.70%から比べると低く感じられるが、前回の参院選時(平成25年)の20代の投票率33.37%と比べるとずいぶん高く、今後浸透が進めばより高い投票率となることが期待される。

 また期日前投票は全国で1598万6898人と前回の参院選より303万7725人多く、23.46%の増加。これまで国政選挙で最も多かった21年衆院選の約1398万人を上回り、過去最多を更新した。

 今回の都知事選の期日前投票は、東京都選挙管理委員会が18日発表したところによると15〜17日の3日間で5万6641人に上った。前回の3万8453人から約1万8000人も増えた。

 期日前投票は区役所や出張所、公共の施設、江戸川区などはイトーヨーカドー葛西店などでも行える。
「31日は都内にいないかも…」という人は東京都選挙管理委員会事務局がオープンした東京都知事選特設サイト( http://www.h28tochijisen.metro.tokyo.jp /)にやり方や場所が詳しく掲載されているので、こちらを参照。

【東京地知事選】告示前に都知事選の問題点を分かりやすく解説

2016.07.22 Vol.671

 本紙が連携する「JAPAN MOVE UP FRESH! by AbemaTV」では東京都知事選告示前の7月7日、本紙コラムニストの小池百合子氏をゲストに迎え『東京都知事選 特別版 小池百合子独占放送!』を配信。小池氏に待機児童、高齢化、防災問題など、東京の抱えるさまざまな課題や未来について話を聞いた。

 また7月13日には作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏をゲストに迎え、『東京都知事選 告示直前SPECIAL』を配信。

 自民党が分裂選挙となり、野党統一候補も石田純一氏、宇都宮健児氏、古賀茂明氏らの名前が上がっては消え、最終的に鳥越俊太郎氏に落ち着くなど混迷を極めた東京都知事選を分かりやすく解説。そして知事選の争点や東京の抱える問題などに鋭く切り込んだ。

 アーカイブはこちらから( https://abemafresh.tv/japanmoveup )

今回はしっかり政策を聞いて投票したい!! 【東京都知事選7月31日投開票】

2016.07.22 Vol.671

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選の投開票が7月31日に行われる。

 1999年の選挙で石原慎太郎氏が当選して以来、すっかり“後出しじゃんけん”がトレンドとなってしまい、候補者の政策をじっくり吟味する機会がなくなってしまった都知事選だったが、今回は様相が少し違うようだ。

 舛添氏の辞任以降、嵐の桜井翔の父で総務省事務次官の桜井俊氏などさまざまな名前が上がるなか、6月29日に元防衛相で自民党の衆議院議員である小池百合子氏がいち早く出馬を表明した。小池氏は「自民党員として出馬する」と自民党の公認・推薦を求めたが、自民党東京都連は11日に元総務相で元岩手県知事の増田寛也氏を推薦。自民党は平成11年以来の分裂選挙となった。

 一方、野党は先の参院選に続き都知事選でも野党統一候補を立てることとなったが、人選に難航。
 そんななか業を煮やした一部の市民団体が7月6日に俳優の石田純一氏を野党統一候補に推薦。石田氏も6日に会見し、「野党統一候補としてならば出馬させていただきたい」と条件付きで出馬を表明した。

 しかし直後に参院選の投票日を控えていたこともあり、なかなか決定には至らず。石田氏は契約するCMや出演するTV番組、イベントの調整からタイムリミットと目されていた11日に出馬を断念した。

 11日には過去2回続けて次点となっている元日弁連会長の弁護士、宇都宮健児氏が出馬を正式表明。一方で民進党は元経済産業省官僚の古賀茂明氏に出馬を要請。しかし翌12日に急転直下で民進党はジャーナリストの鳥越俊太郎氏の擁立を決め、鳥越氏が野党統一候補として出馬することとなった。

 宇都宮氏は12日に行われた5人の候補者による公開討論会や13日に日本記者クラブで行われた会見にも参加し、自らの政策を訴え出馬の意思を示していたが、13日夜に出馬断念を発表した。

 14日の告示日には21人が立候補の届け出をした。21人というのは過去最多の数字。
 本紙コラムニストの小池氏は地元・池袋で第一声。「東京を大改革し、そして未来の東京を、都民の手で都民による都民のための都政にしていきたい」と訴えた。

 なお自民党都連は今回の都知事選にあたり、都連が推薦する増田寛也氏以外の候補者を応援した場合、処分対象となることを通知していたのだが、自民党衆議院議員の若狭勝氏が小池氏の応援に駆け付けた。

 この都連の通達はメディアでも取り上げられ、「やりすぎ」という声も多く出た。
 増田氏は千代田区の事務所前で第一声。自公の推薦を受けてはいるものの知名度で劣る増田氏は選挙戦では自らの実務能力をアピールするとともに、時にはメディアの要求にこたえ、「五郎丸ポーズ」を披露するなど、知名度アップに躍起となっている。
 野党統一候補として臨んだ鳥越氏は12日の出馬会見での「昭和15年生まれで終戦の時は20歳。もちろん空襲も覚えている」「東京都では若干、出生率はほかのところよりは高いといわれているがそれでもまだ1.4前後」などと事実と違う内容の発言や、過去に4度のがん手術を受けていることから年齢と健康に対する不安が指摘された。しかし本人は「今が一番健康」と胸を張るが、選挙期間前半は政策の立案不足なのか健康への不安なのか、街頭演説が他の候補に比べ少なく、当初からの不安の声を払しょくし切れてはいない。

 また鳥越氏は17日にフジテレビの「新報道2001」で予定されていた主要3候補の討論会を日程調整を理由に欠席。それに伴い企画自体が流れ、小池氏と増田氏も出演がとりやめになるといった事態も起こった。各候補の政策をじっくり聞くことのできる数少ない機会だっただけに、物議を醸した。

 各メディアによる世論調査では小池氏が一歩リードし、鳥越氏と増田氏が続く形となっているが果たして結果は…。
※本原稿の締め切りは21日。

東京都知事選告示 本紙コラムニスト・小池百合子候補が池袋で第一声

2016.07.14 Vol.670

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選(31日投開票)が14日告示され、都内各地で立候補者がそれぞれ第一声をあげた。

 池袋駅西口で行われた本紙コラムニストの小池百合子前衆議院議員の演説には自民党衆議院議員の若狭勝氏が駆け付け「すべての女性が輝く社会を作るということを推奨しているのに、都知事候補で今回、女性は小池さんしかいない。小池さんが立候補しなかったら全員男だった。女性が女性の目線で女性の立場で、都政、そして日本全体を工夫を凝らして変えていくことが今必要。小池さんは自民党、政府でも要職についていて、実務能力はみなさんに評価されている。そして今回、小池さんは利権追及を行うということを宣言しています。私は東京地検特捜部の副部長をやっていました。私が利権追及チームに間違いなく関与します」と応援演説を行った。

 小池氏は「都知事選立候補に伴い24年間働いてきた国政を離れることになり、まさしく一人の人間として、組織のしがらみを越えて都知事選にまい進していきます。3人の知事が代わりさまざまな問題が起こった。このような都政がこのまま続いて、2020年東京オリンピック・パラリンピックを迎えるわけですが、今だからこそこの東京を大改革し、そして未来の東京を、都民の手で都民による都民のための都政にしていきたいという思いで立候補しました」と挨拶。

【都知事選】元東京都知事・猪瀬直樹氏が東京都知事選の問題点をばっさり!!

2016.07.13 Vol.670

 舛添要一前都知事の辞職に伴う東京都知事選が7月14日告示される。31日の投開票に向け、長いようで短い選挙戦が始まる。参院選と重なったことから、いつも以上に候補者が定まらなかった今回の都知事選。TOKYO HEADLINEと連携している『JAPAN MOVE UP FRESH! By Abema TV』では告示直前の13日に、作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏をゲストに呼んで、今回の都知事選を理解するヒントを聞いてみた。その模様を紙上採録する。

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