サッカー元日本代表で、長く横浜Mの中心選手として活躍した中村俊輔がジュビロ磐田に移籍。13日に静岡県磐田市で行われた磐田の新体制発表会見に出席し、「いて良かったと言ってもらえるよう、ジュビロのために身を削っていきたい」と話した。会見には名波監督も同席。ともに2000年アジア・カップ優勝メンバーで、監督は「身震いする。期待しかない」と笑顔を見せた。
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原口が4戦連続弾! 日本が勝ち点10で2位浮上
サッカーの「2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会」のアジア最終予選、日本代表vsサウジアラビア代表戦が15日、埼玉・埼玉スタジアム2002で行われ、日本が2?1で勝利を収めた。
日本は5試合を終え、3勝1敗1分けの勝ち点10。この試合まで無敗でB組トップだったサウジアラビアも3勝1敗1分けで同じく勝ち点10。得失点差でサウジアラビアが1位をキープ。日本は2位に浮上した。2位につけていたオーストラリアはここまで4戦全敗だったタイにまさかのドローで3位に後退した。
最終予選はこれで半分を消化。日本の次戦は来年3月23日のアウェーでのアラブ首長国連邦(UAE)戦となる。
この日、日本代表のハリルホジッチ監督はこれまで不動のレギュラーだった、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人をスタメンから外し、久保裕也、清武弘嗣、大迫勇也を起用。攻撃陣は大迫をワントップに置き、その下に右から久保、清武、原口と並ぶ布陣となった。
日本は試合開始から縦に早い攻撃を見せ、エンジンのかかりの遅いサウジアラビア陣営に攻め込む場面が目立つ。いらだつサウジアラビアDF陣が激しいファウルで立て続けにイエローカードをもらうなど、試合は序盤から荒れ気味。日本がチャンスは作るものの、なかなか決めきれないといういつもの展開が続くうちに、徐々に攻撃のリズムを取り戻すサウジアラビア。
サウジアラビアの攻撃が激しく、日本は両サイドバックが上がるに上がれない状態となり、左サイドでは原口が攻守に激しく動き回る展開となった。
しかし日本は前半終了間際の45分、ペナルティーエリア内で放った清武のシュートがサウジアラビアMFアルハイブリの手に当たったとされ、PKのジャッジ。ここでサウジアラビアの選手たちが主審に詰め寄り、そのさなかに日本のキャプテン長谷部が突き飛ばされるという場面もあり、会場は騒然。
そんな異様な雰囲気のプレッシャーのかかるなか、清武はGKの動きを冷静に見極め、左隅にPKを決め、待望の先制点。1?0で前半が終了し、新布陣は最低限の結果を出した。
後半開始から久保と交代し、本田がピッチへ。後半開始早々に激しいタックルで清武が削られ、ハウサウィにイエローが出るなど、インターバルが入っても荒れ模様は変わらず。これで得た清武のFKはゴール前の本田へ。しかし混戦となりシュートには至らず。後半8分には左サイドから長友が低いクロスを送るが、DFに阻まれ、本田には届かない。本田はその後も、シュートがGKの正面にいくなど、いつもの動きは見られない。
後半20分には清武に代わり香川がピッチへ。
35分には左サイドでボールを持った本田を起点に長友が切り込んで低いクロスを入れると、香川が後ろにいた原口にヒールで流す。ペナルティーエリア内のほぼ中央でボールを受けた原口が左隅にゴールを決め2?0とサウジアラビアを突き放した。原口は最終予選史上初の4戦連続ゴールとなった。
このまま試合を終わらせれば、得失点差でサウジアラビアを上回りグループトップに立つチャンスだったのだが、終了間際にはサウジアラビアが波状攻撃。GK西川が好セーブを見せるも、最後はオスマンがゴールを決め2?1と詰め寄られる。
ロスタイムが3分と、まだまだ同点が狙えるサウジアラビアはなおも猛攻。
しかしハウサウィが2枚目のイエローをもらい退場となるなど、最後の最後でまたまたひと悶着。それもあり6分という長い長いロスタイムとなってしまい、シャムラニのヘッドで冷やりとさせられる場面もあったが、西川が好セーブ。やっとロスタイムが終了し、日本が逃げ切った。
サッカーJ2で札幌が優勝
サッカーのJ2リーグの最終節が20日に行われ、首位のコンサドーレ札幌がツエーゲン金沢と0?0で引き分け、勝ち点85で優勝を果たした。勝ち点3差で札幌を追っていた2位の清水エスパルスは徳島ヴォルティスを2?1で破り勝ち点84で2位。札幌と清水の来季J1自動昇格が決まった。札幌は5季ぶり、清水は2季ぶりのJ1。
札幌は今季、5月に5年ぶりに首位に立つと順調に勝ち点を重ねた。優勝が見えてきた10月に2連敗を喫するなど足踏み状態が続いたが、第41節で千葉相手に後半ロスタイムでの決勝ゴールで劇的勝利を収め踏みとどまり、最終節で優勝を決めた。
日本は劇的勝利と惜しいドローでB組3位に浮上
サッカーW杯アジア最終予選
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会への出場をかけたアジア最終予選のイラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)が行われた。日本はイラクに2-1で勝利し、オーストラリアとは1-1の引き分け。勝ち点7としB組の3位に浮上した。
イラク戦は所属クラブで出場機会が激減している香川、長友が控えに回り、清武がトップ下で先発。前半26分に、その清武からのパスを原口がヒールで技ありのゴールを決め先制。しかし後半15分にヤシーンのフリーキックからアブドゥルアミールに頭で決められ失点。
その後、何度もイラク陣内に攻め込むものの決められず、ロスタイムへ。試合後半、時間稼ぎでピッチに倒れ込むイラク選手が多かったことからロスタイムは異例の6分。最後の最後に途中交代で出場していたMFの山口蛍が清武が放ったフリーキックのこぼれ球をダイレクトボレーでゴールにたたき込み、薄氷の勝利を収めた。
続くオーストラリア戦はイラク戦から先発4人を入れ替え、本田をワントップに置き、香川がトップ下に復活。しかしサイドバックで起用の予定だった長友が練習中の接触プレーで脳震とうとなり、出場不可能。これまで先発していた酒井宏樹が警告の累積で出られないなど、サイドバックに不安を抱えてのスタートとなった。
日本は前半5分にカウンターからポスト役の本田がボールをキープし、走り込んできた原口が3試合連続ゴールを決め先制。理想的な形での得点に一気に勝利の機運が高まったが、後半7分、ディフェンス面でも積極的に仕事をしていた原口がペナルティーエリア内でユリッチを倒してしまい、痛恨のPK献上。これを決められ1-1の同点に。
ハリルホジッチ監督はその後、清武、浅野を投入し勝ち点3を取りにいくが、ロスタイムにはDFの丸山を投入しドローで試合を終わらせ勝ち点1を死守した。
日本が戦うB組は4試合を終えサウジアラビアが勝ち点10で首位。日本は11月15日に、そのサウジアラビアとホームで対戦。この試合ばかりは文字通り、負けられない戦いとなる。
サッカーW杯最終予選メンバー発表 “精神的支柱”川島が復帰
日本サッカー協会は29日、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、イラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)の日本代表メンバー26人を発表した。本田、香川、長友といった常連組が選ばれるなか、DFの植田、MFの永木といったフレッシュな顔ぶれも見られた。
またGKの川島が代表に復帰した。川島は現在、フランス1部のメスに所属するも第3GKの扱いで試合出場はないのだが、ハリルホジッチ監督は「エイジはプレーはしていないが、プレーしていないのは残念ながら彼だけじゃない。エイジにはグループの中で特別な役割を担ってもらわなければいけない。発言力もあるし、チームに良いスピリットをもたらせるんじゃないかなと思っている。そしてリーダーの一人でもある。経験もある。厳しいこの戦いには、彼のグループの中での存在感が必要になってきます」と精神的支柱としての役割を期待しているようだ。
監督はかねてからクラブで試合に出ていない選手は使わないと言っていたが「川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤を除いてしまうと、誰と交代しますか? かなり難しい。だからこのような選択は私にはできないということです」と説明。しかしドイツで活躍中の大迫の名が上がった時には「岡崎よりもいいプレーをしていれば、岡崎を呼ばずに大迫を呼ぶことになるだろう。岡崎がキャップ数100を超えていても、そこは関係ない。それは皆さんに公言できるし、これは全選手に対するメッセージでもある」と話した。また海外組については「3カ月も4カ月も先発を取れない状態が続いたら、それは全く違う問題が起こる。それは起きてほしくないことだが」とも話した。
いきなり背水の陣もタイに2−0勝利 サッカーW杯アジア最終予選初戦敗退国はW杯に出られない? そんなジンクス吹っ飛ばせ!
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場へ向け、最後の戦いとなるアジア最終予選が始まった。
6大会連続出場を目指す日本はB組でオーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、タイと戦う。グループ2位までが無条件で本大会への出場権を獲得。各グループの3位はホーム&アウェーの2試合を行い、その勝者は北中米カリブ海の最終予選で4位なった国との大陸間プレーオフに回る。
日本は9月1日、初戦でUAEと戦い1−2で敗れた。1998年フランスW杯以降、アジア最終予選の初戦に負けたチームが本大会に出た例はない。
中4日空けて、6日にはアウェーでタイと対戦。ハリルホジッチ監督はUAE戦からFW岡崎とMF清武、大島に代わり、FW浅野とMF原口、山口蛍を先発で起用した。日本は前半18分右サイドから酒井宏の鋭いクロスを原口がヘッドで合わせて先制点。その後も地力で勝るタイを相手に再三チャンスを作るものの、決定力に欠き、1−0のまま前半終了。
後半には9分にペナルティーエリア内での相手DFのハンドが認められないなど、不可解ジャッジが続いた初戦を思い出させるシーンもあり、何とも嫌なムードが漂ったが、30分に長谷部の浮き球のスルーパスに走り込んだ浅野がDFを振り切りシュートを決め2−0と突き放し勝利を収めた。
長谷部とともにWボランチを務めた山口蛍も安定した守備を見せ相手の攻撃の芽をしっかりつぶす。ハリルホジッチ監督の選手起用がズバリとはまった。
勝利が至上命題だった試合できっちり勝って勝ち点3を獲得したが、シュート数で23本対3本と上回り、後半、足が止まったタイを相手にもっと点が取れたのでは?という内容でやや不安を残した。
日本の次戦は10月6日、埼玉スタジアムでのイラク戦。そして11日にメルボルンで豪州と対戦する。
不可解判定にハリル監督は「審判に聞いてみてほしい」
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選の初戦で日本は1日、埼玉スタジアムでアラブ首長国連邦(UAE)と対戦。1?2で逆転負けした。
日本は前半11分に清武のフリーキックを本田がヘッドで合わせ先制点。上々のスタートを切ったが、19分には吉田がペナルティーエリア際の正面でFKを献上。これをUAEのハリルがゴール右上に直接決め、同点。後半8分には、この日A代表デビューで先発に抜擢されたMF大島がペナルティーエリア内でアルハンマディを倒してしまいPKを与えると、これをハリルがきっちりと決めリードを許した。
まだ試合時間は30分以上残っており、日本も反撃したが、32分の浅野のシュートがゴールラインを割っていたにもかかわらずノーゴールと判定されるなど、最後まで不可解な判定に泣かされた。23分に宇佐美がペナルティーエリア内で倒れた場面で笛が吹かれなかった時は、ハリルホジッチ監督がピッチ内にまで入って怒りをあらわにした。
試合後、ハリルホジッチ監督は「心の底からガッカリしている。この結果で我々の実力が示された。これを受け入れるしかない。ボールをより早く動かしてほしいと要求したが、残念ながらできなかった。我々が望んだプレーを実行できなかった。相手のほうがリアリストだった」と振り返った。そしてノーゴールと判定された浅野のシュートをはじめ審判のジャッジについて問われると「私は誰が笛を吹くのか知りたいと常に要求していた。しかし、我々の関係者は誰も直前まで誰が笛を吹くか把握していない体たらくだった。我々はしっかり点を取った。しかし、受け入れられなかった。彼らはPKを吹いてもらって、我々も吹いてもらえる状態ではあったが、あのようなジャッジで残念だ。普通はラインを越えたらゴールだと思う。それは審判に聞いてみてほしい」とジャッジへの不満を口にした。
マンオブマッチに選ばれた本田も会見し「この1試合ですべてが終わるわけではないことをポジティブに受け止めたい。残り9試合、すべて勝つつもりで気持ちを切り替えたい」と語った。そして問題の浅野の幻のゴールについては「真横で見ていて入ったのが分かっていた。ピッチ上では覆るかな、と思って言いましたが、今からは覆らないので、どうこう言うつもりはない。この先こういうことが起こらないように。例えば疑問に思ったのが第4の審判がなぜいないのか。すぐに探したんですけど、ラインズマンしかいなかった。そこにまず疑問を感じた。言い訳をするつもりはないが、どこのチームも強くなっている中で、簡単にいかない試合がこの先もあるということを分かったうえで、そういうところのレベルも求めたい」と話した。
Jリーグ放送権売却 10年総額2100億円
Jリーグは20日、2017年以降の放送権について、英国の動画配信大手、パフォーム・グループと、10年間の長期契約を結ぶことで合意したと発表した。放送権料は総額約2100億円。スカパーJSATなどと結ぶ現行の年推定約50億円から大幅増となり、Jリーグによると、日本のスポーツ放送権料で過去最高額となる。
パフォームでは、スポーツの新規動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」でJ1、J2、J3のリーグ戦全試合を生中継し、スマートフォンなどで定額で視聴できるようにする。地上波やBS放送については、今後協議する。今季で契約が満了するスカパーは、パフォームからサブライセンスを取得して放送する可能性がある。
U−23日本代表が南アに4−1勝利 そして五輪メンバー18人発表
リオデジャネイロオリンピックの男子サッカーに出場するU−23日本代表が6月29日、長野・松本平広域公園総合球技場アルウィンで行われた「キリンチャレンジカップ」でU−23南アフリカ代表と対戦。五輪前の国内最終戦、そして代表メンバー決定前最後の試合で4−1の勝利を収めた。
前半30分に南アのロングボールを処理した亀川がペナルティーエリア内でハンドを取られPKを献上。決められ先制されたものの、前半37分には大島と中島が相手GKを翻弄。中島が無人のゴールに流し込みすぐに追いつくと、前半終了間際に中島を起点にパスをつなぎ、矢島がシュートを決め勝ち越し。さらにロスタイムで緊張が途切れた南アDFから浅野がボールを奪い中島にクロスを上げると中島がヘッドで決めて3−1と突き放した。
後半3分にはまたも浅野が南アDFのクリアミスにすかさず反応しゴールを決め4点目。試合を決定づけた。
試合後、手倉森監督は前半25分の試合の入り方などいくつか反省点をあげたが「失点で相手が怯んだときに畳み掛けたというあたり、ゲームの流れを読みながらゲームをできるようになったなと、そこに成長を感じている。メンバー選考へのラストチャンスという意味合いの試合で、みんな申し分なく期待に応えてくれた」と選手を称えた。そして2日後にはこのメンバーをオーバーエイジ(OA)の3人を除く、15人に絞り込まなければいけない苦悩を「完勝で晴れ晴れしい結果だったんですけど、何か自分の気持ちだけが晴れない」と表現した。
迎えた7月1日には都内で会見が開かれ、五輪メンバー18人を発表。手倉森監督は「これまでともに戦ってきてくれた選手たちが今日で託す側と託される側に分かれることになるが、託す側に回った選手たちには、日本の将来、日本サッカーの発展、それに関わり続ける選手になるために気持ちを切らさずにやってほしい。託される側は仲間の思いを、そして国民の思いを、日本サッカーの将来の可能性を伸ばすための責任と覚悟を持ってオリンピックに臨んでほしい」とこれまで戦ってきた選手たちへのねぎらいの言葉と、これからともに戦っていく選手たちへ檄を飛ばした。
グループBの日本は8月4日にナイジェリアと第1戦を戦う。
〈リオ五輪男子サッカー代表メンバー〉
◇GK
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
◇DF
藤春廣輝(G大阪)OA
塩谷司(広島)OA
亀川諒史(福岡)
室屋成(FC東京)
岩波拓也(神戸)
植田直通(鹿島)
◇MF
大島僚太(川崎F)
遠藤航(浦和)
原川力(川崎F)
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク)
井手口陽介(G大阪)
◇FW
興梠慎三(浦和)OA
久保裕也(ヤングボーイズ)
浅野拓磨(広島)
リオ五輪男子サッカー代表18人発表 手倉森監督「金を目指さなければ、どう(銅)にもこうにもならない」
日本サッカー協会は7月1日、都内で会見を開き、リオデジャネイロオリンピックに出場する男子サッカー代表18人を発表した。
予選を戦い抜いてきた選手たちをベースにオーバーエイジ(OA)の3人を加えた布陣。6月29日に行われた南アフリカ戦で得点を挙げた矢島、中島、浅野が揃って選出された。また5月のトゥーロン国際で左膝靱帯を損傷し欠場中の岩波も選出された。
会見には田嶋幸三会長と手倉森誠監督が出席。
手倉森監督は冒頭の挨拶で「U-23日本代表は今日からサッカー日本オリンピックチームに代わります。これまで僕とともに戦ってきてくれたU-23世代の選手たち、その役割もここで分かれます。託す側と託される側。託す側に回った選手たちには常々メッセージとして言っている“日本の将来、日本サッカーの発展、それに関わり続ける選手になれ”と。今日の発表をもって役割は託す側になったとしても、その気を切らさずにやってほしい。もちろん外れた時には悔しさはあります。その悔しさを糧に日本サッカーの発展のために努力をし続けろということをメッセージとして伝えたい。託される側は喜んでいる場合じゃない。本当にそういった仲間の思いを、そして国民の思いを、日本サッカーの将来の可能性を伸ばすための責任と覚悟を持ってオリンピックに臨んでほしいと思っています」とこれまで戦ってきた選手たちへのねぎらいの言葉と、これからともに戦っていく選手たちへ檄を飛ばした。
発表したメンバーについては「U-23世代の強みである“まとまり”をうまく発揮できるだろうなという調和の取れたメンバーになったのかなと思う。オーバーエージ3人を加えたが、このチャンスをロシアにつなげられるメンバーということで期待しているし、戦術に関しても柔軟性、割り切りとなった時の柔軟性で十二分に発揮できるメンバー構成。プラス、世界の舞台で示さないといけないメリハリもうまくコントロールできるようなメンバー構成にしたつもり」と話した。
サッカー日本代表「キリンカップサッカー2016」で1勝1敗 W杯最終予選に向け守備にやや不安!?
サッカーの「キリンカップサッカー2016」が6月3日と7日に行われた。今大会はトーナメント方式で行われ、日本は3日に愛知・豊田スタジアムでブルガリアと対戦。前半4分に岡崎のゴールで先制すると前半だけで立て続けに4ゴールを決め7−2で大勝した。
本田が欠場したことで、トップ下を争う香川と清武が約2年半ぶりに同時に先発出場。香川の2点目のゴールの場面など随所に好連携を見せ、新たなオプションとしてめどを立てた。途中出場の浅野はPKを得るとハリルホジッチ監督が「宇佐美」と指名するも譲らず、自ら蹴り代表初ゴールを決めた。
またGKの川島が2015年6月に行われたW杯アジア二次予選シンガポール戦以来およそ1年ぶりに出場。6点を取った後にDF陣の集中が切れた場面もあり2失点したものの、89分にはPKをセーブするなど、復調をうかがわせた。
7日には大阪・市立吹田スタジアムでボスニア・ヘルツェゴビナと決勝で対戦。1−2で敗れて優勝を逃した。
ブルガリア戦で負傷し途中退場した香川が欠場。本田も引き続き出場せず、エース2人を欠くこととなった日本。
前半28分に宇佐美のクロスを清武が体勢を崩しながらも左足で先制ゴールを決めるが、直後にジュリッチに決められ追いつかれてしまう。後半21分には相手選手の交代後に集中力を切らせてしまい、再びジュリッチに決められ逆転されてしまった。その後も、攻守にわたり相手の“高さ”とフィジカルの差を最後まで克服できず1−2で敗れた。
攻撃面では多くの得点機を作り、新たなオプションの可能性も感じさせたが、2試合で4失点と守備に課題を残した。
日本はワールドカップ(W杯)最終予選で9月1日にホームでUAEと対戦する。