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20代はミネラルウォーターネイティブ世代!? ミネラルウォーターはあえて買う存在に

2022.12.12 Vol.web Original

「南アルプス」「富士山」「六甲」「安曇野」…この名称を聞き、ミネラルウォーターを思い浮かべる人はきっと多いはず。今でこそ日本のいたるところで、誰もが手にすることができるミネラルウォーターだが、実は飲み水として浸透し始めたのは、そこまで古くないということをご存じだろうか?

 先ごろ飲料大手のサントリーが発表した「サントリー ウォーターレポート( https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1318.html )」によると、ミネラルウォーターが日本で普及し始めたのは1970年代ごろバーなどでお酒の割材やチェイサーとして扱われるようになった“瓶入りのミネラルウォーター”がきっかけらしい。

 1980年代に入り、自然・健康ブームの中で「ミネラルウォーター」を手にする人が増え、飲食店だけでなく家庭でも「ミネラルウォーター」を飲む文化が生まれ始めた。

 その後、1990年代には輸入水が流行、また、当時マンションの貯水タンクの汚れや水道水の問題が報じられるにつれ、安心・安全を求めて「ミネラルウォーター」を家庭向けに購入する機会も増えていった。

 さらに、2000年代以降は健康志向の追い風に加え、度重なる自然災害、特に2011年の東日本大震災を契機に、家庭内に備蓄する志向が高まり、ミネラルウォーターは普段の生活の中で当たり前の存在となっていった。

 日本は水道から流れる水が衛生的で水質がよく、水道水をそのまま飲むということも一般的なものと捉えられている。少し昔であれば家の水道水だけでなく、公園や学校などで喉が渇いたら水道の蛇口をひねり、ぐびぐびと水道水を口にする子供や学生を目にしたものだ。

 一方で、このリポートによると、現代の若年層、例えば20代は物心ついたころには家庭内にミネラルウォーターが存在し、意識せずとも飲み水として「ミネラルウォーター」に触れている人が多く、いわば、“ミネラルウォーターネイティブ”世代といえるそうだ。20代の7割近くは、飲み水と言えばミネラルウォーターを思い浮かべ、8割近くが、ミネラルウォーターを買うことは普通のことだとも回答している。

さらに、昨年夏にLINE株式会社が運営するLINEリサーチが発表した「全国の高校生を対象にしたカフェ(飲み物)に関する調査( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003179.000001594.html )」によると、女子高生が“ふだん自分で買う飲み物TOP10”で、なんと、ミネラルウォーターが堂々の1位に輝いていたのだ。この結果からも、若い世代にとって、ミネラルウォーターは、あえてお金を出してでも買う飲み物の1つとなっており、その存在感は大きなものとなっているようだ。

 日本においてミネラルウォーターが飲み水として定着していったこの40年、ミネラルウォーターネイティブなる世代も出現し、ますますミネラルウォーターは無くてはならない存在になるのだろうか。

 冬が本格化したこの時期に、ミネラルウォーターの話を聞くと寒々しく感じるかもしれない。そんなときは、今、巷で話題となっているミネラルウォーターの“白湯”を手に、身体を温めてみるのもいいかもしれない。

キーワードは手軽さ?推し活を捉えた飲料のカスタマイズ

2022.11.14 Vol.web Original

 飲料のカスタマイズといえば、スタバに代表されるように味わいを調整して自分好みの一杯として提供してもらえることは当たり前。近年流行ったタピオカミルクティー専門店でも氷の量や甘さを選べたり、コンビニでもキャラメルやバニラのフレーバーパウダーを用意している店舗もあるように、飲料を自分好みにすることは一般的になっている。そんな中、カスタマイズに特化したお店が増えてきている。

リサイクルボックス≒ポストとは?

2022.10.24 Vol.web original

 6月9日並び「リサイクルの日」と呼ばれている10月20日に「生まれ変わって、次の人に届くペットボトルポストイベント」なるものが渋谷で実施された。

 イベントを実施したのは、使用済みペットボトルを新しいペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルに積極的に取り組んでいるサントリー食品インターナショナル(株)だ。

 サントリーはこれまでもペットボトルの分別の啓発に注力してきており、“ペットボトルはゴミではなく、適切な分別・回収により何度も循環できる「資源」である”ということを伝えるためのマーク「ボトルは資源!サステナブルボトルへ」のロゴを自社のすべてのペットボトル飲料(ラベルレス商品を除く)に掲載していく活動や、自治体と連携し小学校などでリサイクルに関する出張授業などを展開している。

 さらに猫のゆるキャラが身近なサステナブルを啓発する短い動画『それだって、サステニャブル。』は、シリーズ合計で1000万回以上再生されている隠れた人気コンテンツだ。

 飲料業界において、水平リサイクルを推進していくうえでの課題は、回収される使用済みのペットボトルの品質にあるという。実は、飲み残しがあったり、分別できていないペットボトルは、水平リサイクルの選別工程ではじかれてしまい、新たなペットボトルに生まれ変わりづらくなってしまうのだ。確かに、家では中をすすいでキャップとラベルをはずし、資源として出していても、家の外では分別できていないという人も多いかもしれない。

 そのような課題意識を持った上で今回、渋谷のイベント会場でお披露目となったのが、青い色をした「ポスト」だ。

「ペットボトルは、正しく分別すれば、新しいペットボトルに生まれ変わり、次の人に届く」「街中にあるリサイクルボックスはゴミ箱ではなく、次のひとに届く入口、すなわちポストみたいなものである」と多くの人に思ってもらいたいという思いからポストという発想が生まれ、リサイクルの日に合わせてこのイベントを実施することになったという。

 

あの定番ブランドも機能性表示食品に!コロナ禍での健康ニーズが後押し

2022.10.11 Vol.web original

 いまやスーパーやコンビニエンスストア等、あらゆるお店でよく見かけるようになった機能性表示食品。特定保健用食品(トクホ)のような国の審査はなく、事業者(企業・団体など)の責任で消費者庁に届け出ることで販売が可能になるため、そのハードルの低さもあってか、2015年に機能性表示食品制度が施行されて以来、その届出数は年々増加傾向にある。

ほっとひと息つきたいときに。ミルク入り贅沢スイーツドリンクが続々と登場!

2022.09.26 Vol.web original

 今年も、「抹茶ラテ」の市場が再燃しそうだ。昨年、コカ・コーラの綾鷹ブランドからは「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」(21年3月発売、440mlPET)が、そしてサントリーのBOSSブランドからは「クラフトボス 抹茶ラテ」(21年8月発売、500mlPET)が発売となり、どちらの商品も発売後ものすごい勢いで売れたことが当時話題になっていた。

昨年の抹茶ラテ市場はブームとして盛り上がり定着したように見えるが、今なお各社から、抹茶ラテをはじめとし新たなラテ飲料が続々と登場している。今回はそんなミルク入りの贅沢スイーツドリンクを紹介したい。

 まずは、今年9月に発売されたばかりの「伊右衛門 恋甘(こいあま)」「同 恋々甘(ここあ)」。一見なんと読んだらよいのか分からない商品名だが、パッケージには丁寧にルビが振られている。「恋甘(こいあま)」のほうが抹茶ラテで、「恋々甘(ここあ)」のほうが文字通りココア飲料となり、どちらも「濃い味わい」と「恋するような甘さ」をかけているネーミングのようだ。

「恋甘(こいあま)」(写真:左)は抹茶・緑茶パウダーとミルクを合わせることで、コクのある飲みごたえ。伊右衛門ブランドらしい国産石臼挽き茶葉を中心に複数の抹茶をブレンドしており、抹茶テリーヌのような甘くてほろ苦い味わいが特長だ。先に発売となっている「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」とも「クラフトボス 抹茶ラテ」とも異なり、ラテの甘さの中にも抹茶パウダー由来の奥深さが感じられる。緑茶ブランド「伊右衛門」の商品であることに納得だ。

「恋々甘(ここあ)」(写真:右)はココアパウダーとミルクを合わせたもので、一般的なココアと異なるのは、福寿園の茶匠が厳選した「ほうじ茶」が加わっていることだ。ココアにもお茶を入れて手を加えるところが、やはり「伊右衛門」ブランドらしい。ガナッシュが香る濃厚ショコラのようなコクのある味わいなのに、ほうじ茶がブレンドされていることで、甘さがありながらもべたつかない後口に仕上がっている。一般的なココアは飲んだ後に重たさが口に残るので、ほうじ茶の余韻を楽しむというのは新しい。

「伊右衛門」といえば無糖のお茶のイメージだが、このように甘みのある有糖飲料を発売してきたことは、チャレンジングな姿勢といえよう。

「BOSS」30周年 パッケージデザインから見る働き方の変化とは

2022.09.12 Vol.web original

 1992年に誕生した缶コーヒーの「BOSS」。今年、発売して30周年を迎える。「BOSS」が開発された90年当時、サントリーの当時のマーケティングデータによると、まだ缶コーヒーの典型的なユーザーは肉体労働者が中心だった。トラック運転手、工事現場の作業員などに的を絞り、その飲用実態や気持ちを深堀した。たとえば、トラックの助手席での徹底的なインタビューや、タクシー運転手休憩所での中味試飲調査などだ。働く人を励まし、また、頼りになる存在の缶コーヒーになりたいと考えから「働く人の相棒」というコンセプトを規定し、理想の自分像として「BOSS」というネーミングをつくり、さらに相棒として人格化しやすいように、BOSSおじさんのロゴマークを開発した。

もう“つぶつぶ”の時代じゃない!? “ごろごろ”フルーツ飲料がひそかにキテいる!

2022.08.08 Vol.web original

 

 夏になると、フルーツを使った目にも鮮やかなカフェドリンクのメニューが看板を彩り、レジ前でメニューを見るやいなや、“いつものアイスコーヒーで!”ではなく“今日はこの新作ドリンクで!”と思わず注文をしてしまう。

 そんなカフェドリンクに始まり、スムージータイプや果肉入りのつぶつぶ飲料など、フルーツを使った飲み物がさまざまある中で、最近キテいる?と感じるのは、大きめの果肉がゴロゴロ入った食べごたえ・飲みごたえのあるドリンクだ。

熱中症対策できるのはスポーツドリンクだけじゃない!? 最近では、紅茶や果汁飲料もその仲間入り。

2022.07.11 Vol.web Original

 今年の夏は例年より更に厳しい暑さになるとの見通しを気象庁は発表した。各地の梅雨明けは平年より3週間近い早さを記録し、最高気温30℃以上の真夏日が連日続いている。関東においては35℃以上の猛暑日の地点が多数観測されているほどだ。行動規制が緩和され、外に出かける頻度が増えたこともあり、早くも猛烈な暑さに体がついていかない。そこで怖いのが熱中症だ。

 夏になると、話題に挙がるのが熱中症対策。年々、熱中症対策への意識が高まることから、携帯できる小型扇風機や、塩入りの飴など、毎年メーカー各社が趣向を凝らした新商品を、こぞって出してくる。そこで今回、注目したいのは「水分補給」と「塩分補給」できる飲料についてだ。

 熱中症対策できる飲料と言ったら何を思い浮かべるだろうか。汗で失われた塩分の補給のために、「アクエリアス」や「ポカリスエット」などのスポーツドリンク(以下、スポドリ)が一般的かと思うが、どうやら最近ではいつもと違った味で熱中症対策できるらしい。

ついに680mlにまで巨大化した500mlのペットボトルはどこまで成長するのか!? 担当者に聞いてみた

2022.06.13 Vol.Web Original

 かつてペットボトル飲料は500ミリリットルと1リットルが主流だった。いつの間にか500ミリリットルが525、550と成長を続け、先日、サントリー食品インターナショナル(株)からはついに680ミリリットルの「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」が発売された。

 ペットボトルは世界では1974年、日本では1982年から一般に登場したとみられる。それまでは飲料はビンとか缶だったことから外でのレジャーはもちろん、映画館や劇場などでもふたが閉まるペットボトル飲料は大いに重宝された。

 500ミリリットルのペットボトルが大きくなるにつれて、特にフェスなどに足を運ぶような人は喜んだ。単純に買う回数が減るし値段もほとんど据え置きだったので、お得感も大きかった。

 大きくなるたびに“技術革新が進んでプラスチックが薄くなって、その分入る量が増えたんだな”とか“形状が少し大きくなったかな”とかなんとなく感じていたのだが、こと680ミリリットルまで大きくなると“自販機に入るのか?”とかいらん心配も増えてくる。

飲料各社、多種多様な取り組みで「水平リサイクル」活発化

2022.06.13 Vol.web original

 6月は環境月間であり、6月9日は「リサイクルの日」ともいわれているが、プラスチック資源の循環利用を推進する取り組みとして、近年、リサイクルの中でも、「もとの製品と同じもの」に生まれ変わらせる「水平リサイクル」の機運が高まっている。

 その中でも代表的なものが、飲料メーカーが推進するボトルtoボトルの「水平リサイクル」で、今年に入ってその動きが各社一層活発化している。ボトルtoボトル「水平リサイクル」とは、使用済みペットボトルを新しいペットボトルに生まれ変わらせることで、同じ材料を何度も資源循環させる理想のリサイクルの形であり、新たな化石由来原料を使わない取り組みとして昨今注目されている。

「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」ブランド体験型施設がオープン

2022.05.09 Vol.web original

 サントリー食品インターナショナル(株)は、5月14日に長野県大町市にある、「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」のブランド体験型施設をオープンすると発表した。

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