熱中症対策できるのはスポーツドリンクだけじゃない!? 最近では、紅茶や果汁飲料もその仲間入り。
今年の夏は例年より更に厳しい暑さになるとの見通しを気象庁は発表した。各地の梅雨明けは平年より3週間近い早さを記録し、最高気温30℃以上の真夏日が連日続いている。関東においては35℃以上の猛暑日の地点が多数観測されているほどだ。行動規制が緩和され、外に出かける頻度が増えたこともあり、早くも猛烈な暑さに体がついていかない。そこで怖いのが熱中症だ。
夏になると、話題に挙がるのが熱中症対策。年々、熱中症対策への意識が高まることから、携帯できる小型扇風機や、塩入りの飴など、毎年メーカー各社が趣向を凝らした新商品を、こぞって出してくる。そこで今回、注目したいのは「水分補給」と「塩分補給」できる飲料についてだ。
熱中症対策できる飲料と言ったら何を思い浮かべるだろうか。汗で失われた塩分の補給のために、「アクエリアス」や「ポカリスエット」などのスポーツドリンク(以下、スポドリ)が一般的かと思うが、どうやら最近ではいつもと違った味で熱中症対策できるらしい。
そもそも熱中症対策飲料とはどういったことを指しているのか、ご存知だろうか。厚生労働省が熱中症対策飲料として推奨しているのは、食塩相当量0.1~0.2g/100mlを含む飲料で、この基準を満たしたもののみ、「熱中症対策」の用語を使用することができるそうだ。
サントリー食品インターナショナルからは、スポドリではない新しい熱中症対策飲料がラインアップされているそうだ。「クラフトボス ソルティライチTEA」(7月19日発売予定)はなんと、熱中症対策できる塩分入りの“紅茶”だ。夏の定番フルーツであるライチを含めた3種の果実をブレンドし、暑い夏にゴクゴクと飲めるライチ風味のTEAに仕上がっているという。また同社からは「サントリー天然水 きりっと果実 オレンジ&マンゴー」という商品も発売されており、あの“サントリー天然水”ブランドから初めての果汁飲料なのだそうだ。これもまた夏にぴったりのオレンジとマンゴーの果実を使用しており、夏にうれしいすっきりとした味わいで、こちらも実は、熱中症対策の設計がされているそうだ。
熱中症対策できる商品はサントリーだけではない。アサヒ飲料からは、「カルピスウォーター ソルティレモン」。凍結レモンエキスを純粋で希釈したレモン水を使ったカルピスに、塩をブレンドしているというもの。さっぱりした味わいが楽しめそうだ。そのほか、伊藤園「ミネラル梅」は、梅酢や凍結南高梅シロップを使用することで、香料を使用せず、梅本来の爽やかな香りとスッキリとした味わいが楽しめる。水分補給と同時に、塩分補給、クエン酸を手軽に摂取できるのは、盛夏期に重宝されそうだ。
スポドリだと屋外でのスポーツや外出時など、外のシーンで飲むイメージがあるが、このような紅茶をはじめとしたバリエーション豊かなラインアップがあると、オフィスやイエナカでも飲むことができ、室内での熱中症対策ができるのが良い。熱中症が身近な健康リスクになったからこそ、日常の気分で飲み分けを楽しみながら対策するのもよいのではないだろうか。