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【今月の“人”】元横綱・双羽黒、格闘家・北尾光司

2019.04.06 Vol.717

 大相撲の第60代横綱双羽黒でプロレスラー、総合格闘家としても活躍した北尾光司さんが2月10日、慢性腎不全のため死去していたことが3月29日に分かった。故人の希望ですでに家族葬が行われた。

 中学卒業後に立浪部屋に入門。本名の「北尾」のしこ名で活躍し、優勝経験がないまま1986年に22歳で横綱に昇進。部屋の先輩横綱「双葉山」と「羽黒山」のしこ名から「双羽黒」に改名した。62年暮れに若手の指導をめぐって師匠と対立し失踪。大晦日に現役を引退した。

 廃業後は「スポーツ冒険家」を経てプロレス入り。新日本プロレス、WARと渡り歩くが各所でトラブルを起こし、総合格闘家へと転身。1992年にUWFインターで髙田延彦と対戦し、ハイキックでKO負けを喫した。その後は初期のPRIDEやUFCにも参戦。1998年に引退した。

 2003年には立浪部屋のアドバイザーに就任していた。25年には腎臓病を患い闘病生活を送っていた。

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