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伊藤沙莉「常に大きな軸となっていければ」2024年前期朝ドラ『虎に翼』クランクイン

2023.09.29 Vol.Web Original

 

 2024年度前期の連続テレビ小説『虎に翼』が9月28日に茨城県つくばみらい市のオープンセットでクランクインした。

 撮影は伊藤沙莉が演じる主人公の猪爪寅子と、寅子とともに「法」 を学ぶ仲間たちとのシーンを中心に行われた。

 伊藤は「スタッフさんやキャストの皆さんがいい雰囲気の現場にしてくださっていて、ありがたい」としたうえで、 「1年間同じ役を演じるということも、あまりない経験です。長期間の撮影になるので、いろんなことがあると思いますが、常に大きな軸となっていければいいなと思っています。皆さんも自分自身も楽しくいられるように心がけたいです」と、意気込んでいる。

 『虎に翼』は、昭和の初めに日本初の女性弁護士のひとりとなった主人公が、激動する時代に翻ろうされ、全てを失いながらも、学んだ法律を頼りに生きていく姿を描く。

神⽊隆之介「20代と30代の僕のギャップを感じて」一方で「早食い」見られ杉咲花に悲鳴あげられる

2023.06.23 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の初日舞台挨拶が23日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介はじめ、杉咲花、松⼭ケンイチらキャスト陣と前⽥哲監督が登壇。神木が30代最初の主演作の初日公開に感激を語った。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンスと仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 5月19日に30歳を迎えた神木。本作が30代最初の主演作となることに「僕30代かー。でも映画に映っているのはまだ20代の僕なので。20代の僕が小四郎をやっているんだと思いながら、ギャップを感じていただければ。全然違いますよ、20代とは」と会場を笑わせた。

 そんな神木の座長ぶりを聞かれた杉咲は「何かあったらいつでも僕に言ってくださいと言ってくださって、とてもカッコいい座長」とたたえつつ「その裏側では、撮影の合間に“お腹空いた”って言って、10秒くらいで納豆巻きを完食するような姿とか、わんぱくでキュートな愛すべきところもあって(笑)」とクスクス笑い。

 神木は「いつ呼ばれるか分からなかったので、パック入りで2個ずつ並んでいる納豆巻きを1回につき2個ずつ、10秒くらいで食べたんですけど、その間ずっと悲鳴なんです。“いや~、そんな、お腹こわす~”って。人生で初めてです、あんな騒がれながら納豆巻きを食べたのは」と振り返り、杉咲を苦笑させた。

 映画にちなみ「もし明日から別の職業になるなら」と質問されると幼いころから電車好きという神木は「車掌さん」と即答。すると松山ケンイチも「撮り鉄」、髙⽥延彦は「リニアモーターカーの運転手」と、共演陣も電車つながりで回答した一方、桜⽥通が「神木さんの運転手になります」。

「僕、車掌さんなのに運転手さん付きなの」とキョトンとする上期に桜田が「駅まで送ります」と答え、会場をほっこりさせていた。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、宮﨑あおい、髙⽥延彦、佐藤浩市、前⽥哲監督。

 映画『大名倒産』は公開中。

 

神⽊隆之介 節約は「臨機応変さも必要。急な冠婚葬祭にどう対応できるか」

2023.06.11 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の公開直前イベントが11日、都内にて行われ、俳優の神⽊隆之介、松⼭ケンイチ、桜⽥通が登壇。劇中で異母兄弟を演じた3人が三者三様の節約術を語った。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、庶民から藩主となった主人公・小四郎役の神木と、小四郎が初めて会う腹違いの兄たちを演じた松山、桜田。実際に年上の2人について聞かれた神木は「(松山は)決断力がある。頼りがいのあるお兄ちゃん」と言い、桜田については「もう10数年来の付き合いで、とにかく心優しくて人の気持ちに敏感な方。物語の中では、いきなり兄弟だとなりましたけど、どこかしらやっぱり兄弟なんだなと思わせる関係。実際に僕はお2人を信頼しているので、その雰囲気は出てたんじゃないかな」と兄役の2人に信頼のまなざし。

 物語のテーマにちなみ、節約術について聞かれると、神木は「同じようなものを買わない」とあげたが、すぐに桜田から「同じようなもの買っているイメージがある」と指摘され「オタクだからね。些細な変化も大きな違いなので」と苦笑。食事にはお金はかけないとしつつ「臨機応変さは必要じゃない? テレビで見たんだけど、冠婚葬祭で急な出費どうしようってため息ついてたりするのを見たことあるんだけど、そういうときにどう対応できるかもすごく大事では」と主張。

 松山は「できるだけ長く使うのが一番の節約」と多少高くても長持ちするものを大切に使うと語り、桜田は「僕は節約というより、ばんばん使って生かすというタイプ」と、三者三様の価値観を明かした。

 この日は、公募した“節約川柳”のなかから、3人が選んだ作品と大賞を発表。「お下がりが三男坊に降りかかる」「節約は心を映す鏡かな」といった受賞作を、3人が劇中の喜三郎さながら独特の声色で読み上げ、会場は大いに盛り上がった。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

松山ケンイチ「時代劇で“マジで”って。僕もびっくり」新感覚時代劇への海外の反応に興味津々

2023.06.11 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の公開直前イベントが11日、都内にて行われ、俳優の神⽊隆之介、松⼭ケンイチ、桜⽥通が登壇。時代劇コメディーに対する海外の反応に興味津々の様子だった。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 冒頭、登壇した神木は、試写会を鑑賞した観客に「強制ではないですからね、映画いかがでした?」と尋ね、大きな拍手をもらうと「こうして拍手や声を頂いて初めて、撮影が報われた気持ちになるので、ぜひ皆さん、この後も感想などをつぶやいていただけたら」とアピール。すると、松山が「つぶやきは強制? 半強制ということにしときましょうか」と茶々をいれ、桜田も「ぼくはいいヤツなんですけど少しおかしな役なんですけど。できれば音声のほうで喜三郎のような感じでつぶやいていただけたら」と、自身が演じる“奇声”キャラを引き合いにし、会場も大笑い。

 そんなポップな時代劇コメディーである本作が、上海国際映画祭の日本映画週間で明日、上映されると伝えられると、神木は「どう見えるんですかね。ナイフをなめるシーンとか」と首をかしげると、松山も「“マジで”とか、どう訳されるんですかね。皆さんもびっくりしたと思うんですよね。時代劇で“マジで、ちょっとやめて”とか(笑)。ぼくもあそこはびっくりしたんですけどね」と言い、神木も「確かに、時代劇でコメディーで、なおかつ現代的な言葉も入っているという作品を、上海の、海外の方がどう見えるのか」と興味津々。

 すると松山が神木に「明日、行ったほうがいいんじゃない? そして半強制じゃないけどつぶやいてくださいって言ったほうがいいんじゃない?」と無茶ぶり。神木が「明日、撮影なんで。(松山が)行ったらいいじゃないですか」と言えば松山も「明日は違うイベントなので」と押し問答の末、2人は「じゃあ1人しかいない」「行っちゃう?」と桜田に視線。桜田も「じゃあ行っていいですか」とまんざらでもない様子を見せ、会場の笑いをさそっていた。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

神木隆之介「事務所を使って」追う? 桜田通が白旗「一生逃げられないと思った」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。神木の“巻き込み力”に桜田通が脱帽した。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木は“巻き込まれ系の主人公”という役どころに「巻き込まれ系だと思っていたんですけど、(杉咲)花さまと取材をしていて、確実に花さまは僕に巻き込まれているなというリアクションをするので、どちらかというと巻き込み系プリン…自分でプリンスとか言っちゃうところだった(笑)、巻き込み系男子みたいです」。

 共演陣も神木の“巻き込み力”に太鼓判。浅野忠信が「常にリーダーシップをとってくれて僕はもう巻き込まれっぱなし」と言えば、杉咲も常に周囲に気を配る神木を「そんな殿が真ん中にいる現場は楽しかったし勉強になることが多かったです」とたたえつつ、何かとイジろうとしてくる神木に「こんな感じで心地よく巻き込まれていました(笑)」。

 さらに桜田通は「神木隆之介くんは本当に巻き込みプリンスなんです」と切り出し「京都で撮影していたんですけど、神木くんは僕を1日でも長く滞在させようとするんです。僕はそれをなんとか逃げ切っていました。他のお仕事もありますし自宅が好きなので。事務所とかいろんなところを使って来させようとして。それでも逃げてたんです。で、京都に入る1~2日前に外で仕事をしていたら神木隆之介が歩いてきたんです! で、すべての撮影が終わって、仕事をしていたらまた神木隆之介がいたんですよ」と本作の撮影前後に別の場所でも遭遇するという偶然に驚がくの表情。「もう一生逃げられないな、この人から…と思いました」という桜田に、神木も「逃がさないよ(笑)」と悪ノリし会場は大きな笑いに包まれていた。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

 

松山ケンイチ 舞台挨拶中の謎行動に観客ざわつく「あのカメラから絶対に目をそらさない」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。チャレンジしたいことを聞かれた松山が、密かに舞台挨拶中にチャレンジしていた行動を明かし会場を沸かせた。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木。共演陣は、巻き込まれ系の役どころとはうらはらに周囲を巻き込んでいく神木のリーダーシップに感服しきり。

 父役の佐藤浩市は、5⽉19⽇に30歳を迎えた神木に「30? とはいえ芸歴も長いし、座長としての風格がありましたよ」と太鼓判を押し、神木も「幸せでございます」と満面の笑み。

 30歳を迎えて挑戦したいことはと聞かれた神木は「何にしたらいいですかね?」と共演者たちに参考例をもとめたが、松山が「実は今、やってるんですけど。出て来てお辞儀してから(会場後方の)テレビカメラのレンズをずっと見るというチャレンジをしてるんです」と明かし「お客さんの顔も見れないしキャストの顔も見れないし後悔してるんです。でもここまでやったから最後まで行きたいなと」と一点を見つめたまま話続ける松山に、観客も苦笑。

 その後も松山は、大先輩の佐藤浩市から「おい、こっち見ろよ!」とイジラれタジタジとなりつつも目線を外ず、神木には「30代になると今まで見えてこなかったところで挑戦しようというものが出てくると思うので」とアドバイス。最後は神木に手を引かれながら正面を見据えたまま会場を笑わせ、降壇していった。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

松山ケンイチが戦慄の介護殺人犯を演じた理由「先を生きている大人としてやるべきことを考えたい」

2023.04.09 Vol.web original

「多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました」

「できれば“見ないでおきたい”作品だと思うんですよ」と最新主演作『ロストケア』について語る松山ケンイチ。衝撃の介護殺人を描きつつ、根底にある社会課題や当事者たちの思いに切り込む意欲作に込めた思いを聞いた。

「10年前に葉真中顕さんの原作を読んで以来、前田監督からずっと、映画化したいという話を聞いていたんです」と振り返る松山。「ただ難しいテーマということもあってすぐに映画化とはならなかったんですけど、僕も実現するのを待ちつづけていました。監督やプロデューサー、スタッフの方々が映画化に向けて動き続けてくださったから成立したんだと思います」

 民家で老人と介護士の死体が発見された。刑事の大友秀美(長澤まさみ)は介護士の働いていた訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止め、大量殺人を疑う。容疑者として浮かび上がったのは、介護家族から慕われる心優しい介護士・斯波(しば)宗典(松山ケンイチ)。斯波は42人の死に関与したと明かし、自分がしたことは“殺人”ではなく“救い”だと主張するのだった…。

 介護士による大量殺人事件という衝撃的なストーリーを描きながら、少子高齢化が進む日本が決して目を背けることができない課題に切り込み、家族の在り方とは、人間の尊厳とはといった普遍的なテーマを問いかける社会派エンターテインメント。

 10年近くを経た今、映画化が実現した背景について、松山も「この10年で、実際に介護をめぐる事件が目に付くようになったと思います。この映画を撮ると決まったときに多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました。そう言われたときに、本当に難しいテーマだな、と改めて実感したんです」

 映画を見る前、多くの人は「42人を殺害した介護士」という人物像から、特異な人物を思い浮かべるだろう。

「斯波は優生思想の持ち主なのか、あるいはただの快楽殺人者なのか、それとも狂気的なサイコパスなのか…と思うでしょう。でも斯波はそんな特殊な人ではなく、誰しもが抱きうる絶望を感じている人であることをどう表現するのかはすごく悩みましたね」

 しだいに明らかになっていくのは、斯波は明日の自分かもしれないという残酷な真実。

「斯波は普通に生きていた人だった。ただ父親との2人暮らしで、たまたま父親が倒れて自分で介護していた。ただそれだけだったんです」

 社会のセーフティーネットからこぼれ落ち、底に沈んでいく斯波。どうしたらこうならずに済んだのか、見た人それぞれが考えずにはいられないはず。

「僕が思うに、まずは孤立化させないということが大事だと。斯波は親族や行政に頼ることができず完全に孤立化してしまった。それをさせないためにはやはり、地域のコミュニティー化が重要なんだろうな、と思います。そして、そこに加わるには自分もコミュニケーションをきちんと取ったり“いい人”でいないと(笑)。そして備えをしておくこと。どこに相談したらいいかを把握しておくとか、家族と介護や治療について話しておくとか。僕の知り合いにも、自分自身が延命治療が必要になったときどうするか意思表示をしてある人がいます。僕自身も、いざというときのためにすでに遺書を作ってあります」

 

©2023「ロストケア」製作委員会

鈴鹿央士「自分、もっと頑張れよと毎日思っていました」松山ケンイチと長澤まさみに圧倒され「芝居忘れた」

2023.02.02 Vol.web original

 

 映画『ロストケア』完成披露舞台挨拶が2日、都内にて行われ、松山ケンイチ、長澤まさみら豪華キャストと前田哲監督、原作者・葉真中顕氏が登壇。介護殺人を描く社会派作品に、鈴鹿央士ら若手俳優陣も「介護はいつか自分も向き合うこと」と思いを語った。

 葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞作の映画化。介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯と、法の正義の下で彼を追い詰める検事の攻防を描く社会派エンターテインメント。

 介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波を演じた松山と、法の正義の下で斯波と向き合おうとする検事・大友を演じた長澤の迫真の演技に圧倒されたという鈴鹿央士は「お2人の芝居をずっと見ていて、芝居をしなきゃいけないんですけど、見入ってしまって圧倒されて。パソコンを打つの(演技)を忘れちゃったんです」と告白。

「自分、もっと頑張れよって毎日思っていました」と反省する鈴鹿だったが、前田監督から「央士くん、頑張ってました。誰よりも最初に現場に来て机に座っていた。見てましたよ」と言われると照れて「恥ずかしいです(笑)」。

 そんな鈴鹿ら20代の俳優陣も本作を通して介護問題を意識した様子。鈴鹿は「僕の世代だとまだあまり介護は直面する問題ではなかったりするんですが、これから生きていく中で親の介護は必ず直面することだと思う。自分はどうですかと強く言われた気がしました」。加藤菜津は「脚本を読むまで、自分が親を殺すなんてどんなことがあってもありえないと思っていたけど、この撮影中に介護ってなんだろうと考えた」と、自分事として作品のテーマと向き合ったことを明かした。

 原作者・葉真中氏も「自己責任論に飲み込まれないで、他人への想像力を豊かにしてほしいなと思う。20代のお2人もまだ遠い先のことだと思っていたとおっしゃっていましたが、その世代で介護している人もいる。自分とは違う大きなものを抱えている人がいるという想像力を忘れないでほしい」と原作に込めた思いを語っていた。

 この日の登壇者は松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲監督、葉真中顕(原作)。

 映画『ロストケア』は3月24日より公開。

初共演の松山ケンイチと長澤まさみ「まーちゃん」「ケンちゃん」と呼び合うも「撮影中は会話なかった」

2023.02.02 Vol.web original

 

 映画『ロストケア』完成披露舞台挨拶が2日、都内にて行われ、松山ケンイチ、長澤まさみら豪華キャストと前田哲監督、原作者・葉真中顕氏が登壇。映画初共演を果たした松山と長澤がお互いへの信頼を語った。

 葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞作の映画化。介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯と、法の正義の下で彼を追い詰める検事の攻防を描く社会派エンターテインメント。

 10年前から前田監督とともに本作の映画化を熱望してきたという松山は、この日の完成披露上映を観客と一緒に鑑賞していたと明かし「お客さんの反応を見たいなと思って。大体あまり面白くなかったら頭ががこうなる(動く)んですよね。でもあまり動いてなかった」と観客の反応に手ごたえを感じた様子。

 そんな松山に、共演の長澤も「プロデューサーさんとして(松山と)接していたところもありました」と、本作にかける松山の情熱を振り返った。

 まさに今、日本が抱える介護問題を描く問題作。松山は「今、日本は平和と言われているけど穴はいくらでもあって、介護でも、たくさんの人がその穴に落ちてしまう可能性がある。こういう問題は見たくないものにすることはできない。未来のためにも、多くの人と共有しなくてはいけない問題だと思う」と社会課題としての介護に言及。

 本作で、介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波を演じた松山は「斯波がどうしたら殺さなくて済んだのかということも僕は考えるんですよね。間違いなく言えるのは孤独だったということ。孤立させないことが大事なんじゃないかなと思っています」と語った。

 法の正義の下で斯波と向き合おうとする検事・大友を演じた長澤が「私も普段からしていますが、自分たちの将来を両親と話し合ったり、どんな老後を過ごしたいか、夢を語るのと同じように、家族や友達と話すことが重要かなと思う」と言うと、松山は「僕も“まーちゃん”と一緒」と同意。すると長澤も「ケンちゃんもそう思ってました?」。

 初共演ながら「まーちゃん」「ケンちゃん」と呼び合う2人。撮影中にすっかり意気投合したのかと思いきや、前田監督が「2人は現場では全然話してないんです。(対峙し合う)役柄もあって」と、撮影時はほぼ会話していなかったことを明かし、松山は「それここで言わなくてよくない?」と苦笑。

 それでも長澤は「斯波を松山さんが演じると聞いたときから安心感がありました」と松山への信頼感をあらわにし、松山はまたしても「僕もまーちゃんと一緒です」と相好を崩していた。

 この日の登壇者は松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲監督、葉真中顕(原作)。

 映画『ロストケア』は3月24日より公開。

北川景子 日本地図は「ピラミッドと同じくらいすごいこと」伊能忠敬の偉業に思いはせる

2022.05.20 Vol.web original

 映画『大河への道』初日舞台挨拶が20日、都内にて行われ、主演・中井貴一、松山ケンイチ、北川景子らキャストと中西健二監督が登壇した。

 立川志の輔の新作落語『大河への道-伊能忠敬物語-』の映画化。千葉県香取市で郷土の偉人・伊能忠敬を主役にした大河ドラマの企画が進むなか、伊能が手掛けた地図は死後に完成していたという新事実が発見されたことから明かされていく笑いと感動の物語。

 企画から本作に携わった中井は「時代劇があまり作られなくなっているなか、時代劇に関わるものを残していかないと、と考えていたとき、志の輔さんの落語に出会った」と振り返り、俳優たちが一人二役で現代パートと江戸時代パートを演じるアイデアについて「人間なんて200年前からたいして変わっていないんだよということが伝わればと思い、一人二役にしました」と意図を明かした。

 そんな中井に、松山は「貴一さんの人間性、優しさがあふれている映画」と太鼓判。北川は「この映画で初めて知ることも多かった」と伊能忠敬による日本地図作りの偉業に感動。「ピラミッドの本物は見たことがないんですけど、ああいうものを見ると石を積み上げて作るなんて、今の人間ができるのかなと思う。(あの時代に)日本地図を作るって、ピラミッドと同じくらいすごいことなんじゃないのと思って」と熱く語った。

 撮影は昨年の夏。中井は「京都の夏に時代劇を撮るというのは僕たちの業界では無謀と言われているんですけど(笑)」と笑いつつ「去年の夏は冷夏で、その代わりに雨が多くて1日でも撮りこぼしたら中止という状況だったんですが、撮影になると太陽が出て。でも1日だけ台風の中で撮影したんです。風でカツラが飛ぶって初めての経験でした」と明かし、笑いをさそった。

 公開初日を迎え「育ててきた娘を送り出すような気持ち」と感慨を語った中井。映画館や劇場での感染対策に触れ「この先もいろんな映画を見ることを怖がらずに、映画館に足を運んでいただけたら」と映画界への思いを語っていた。

 この日の登壇者は中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、中西健二監督。

『大河への道』は公開中。

実力派たちの狂宴!新感覚サスペンス映画『ノイズ』で、藤原・松山・神木の魔法にかかれ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2022.02.02 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。
 相変わらずって感じのご時世ですが、皆さん、いかがお過ごしですか?
 僕は取りあえずは自宅作業多めの毎日になってます。
 コラムのために映画館には行かせてもらってますが“普通にやっててくれてありがとうございます”って感じです。
 早くこの前までの生活が戻ってきますように!と祈りながら、今週も始めましょう。

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