EPOCH MANは虚構の劇団に所属する俳優・小沢道成が2013年から始めた演劇プロジェクト。
小沢が作・演出も務めるその作品は、人(特に女性)の心の中をえぐり出すような作風で、問題を抱えた人物が前進しようとした時に生まれる障害や苦悩を丁寧に描いている。
今回は2019年に上演された田中穂先と小沢道成による二人芝居の待望の再演。
登場人物は寂れた駅の風変わりな売店で働く厄介な60歳の女性と、その駅から毎日仕事に通っていたものの、ある日突然電車に乗ることができなくなった青年の2人。夢を持たない2人による、やがて輝くための、もしくは諦めるための、とある駅で起こった愛しい数日間の物語が描かれる。
小沢は今回の再演にあたり「純粋な再演をやってみたい気持ちはありますが、おそらくそうならない気がします」とコメント。初演時とは小沢本人も社会も演劇を取り巻く状況も大きく変わった。そんななかで小沢は今回、どんな作品を見せてくれるのか。