どんどん舞台に活気が戻ってくる予感 劇団鹿殺し『ザ・ショルダーパッズ』


 新型コロナウイルスの感染拡大防止による劇場の休館で3月の東京公演が中止となってしまった鹿殺しが劇場に帰ってくる。

 3月の大阪公演はなんとか実施したものの、他の劇団同様、そこから長く沈黙せざるを得なかった彼らだったが、8月には劇団活動の「再起動」を宣言。11月に劇団公演を実施することを発表した。

 今回の「ザ・ショルダーパッズ」は男性の衣装は2枚の肩パットのみで行われる。このスタイルは2004年の劇団公演を皮切りに、ライブハウスでの音楽劇、PLAY PARK2012、福岡演劇フェスティバルなどさまざまな公演・会場で上演されてきたもので、劇団鹿殺しの伝統表現の一つの集大成といえるもの。シンプルな肉体と、想像力の翼のみを武器に演者と観客、双方の世界を無限に解放することに挑戦していく。

 今回は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と江戸川乱歩の「少年探偵団」の2作品をそれぞれ上演。この名作を丸尾丸一郎が戯曲化し、菜月チョビによる「ザ・ショルダーパッズ」ならではの演出で作品世界を美しく立体化するという。
劇団鹿殺し『ザ・ショルダーパッズ』

【日時】11月7日(土)~15日(日)※銀河鉄道の夜=7日16時/19時、10・12日20時、14日12時/20時、15日14時。※少年探偵団=8日16時/19時、11・13日20時、14日16時、15日11時/17時。開場は開演30分前、当日券は開演60分前)
【会場】あうるすぽっと(池袋)
【料金】全席指定 パンフ付き前売券6300円、一般 前売・当日4900円、ヤング券(U-22)3500円/配信公演 前売・当日2500円
【問い合わせ】株式会社オフィス鹿(TEL:03-6265-8518〔HP〕 http://shika564.com
【原作】宮沢賢治(銀河鉄道の夜)、江戸川乱歩(少年探偵団)
【脚本】丸尾丸一郎
【演出】菜月チョビ
【音楽】タテタカコ 
【出演】丸尾丸一郎、菜月チョビ、鷺沼恵美子、君沢ユウキ、伊藤今人(梅棒/ゲキバカ)、松浦司、伊藤教人、五十嵐結也 ほか