家入レオ、デビュー5周年の挑戦 「どんどん自由になれている」

撮影・蔦野裕
■7月26日、ニューシングル発売
家入レオがニューシングル『ずっと、ふたりで』を26日にリリースする。日本テレビ系で放送中のドラマ『愛してたって、秘密はある。』の主題歌でもあるこの曲は、今年デビュー5周年を迎えた家入にとって新たなトライだという。本人に聞く。

家入は今年、ずっと温めてきた夢の一つを叶えた。4月に日本武道館で初めてライブを敢行。デビュー5周年のアニバーサリーを記念して行われたこのライブで初めて気づいたことがあるという。

「音楽って自我じゃない、みんなに開放してほしいから歌ってるんだって気持ちです。私は13歳で曲作りを始めたんですけど、作詞作曲の出発点は普段言えないことを音楽でっていうところなんですね。それもあってステージに立つと、自分を分かって! 辛いんだ、苦しいんだ、楽しいんだって、自分自身をさらけ出してきました。そうすることで、お客さんも、学校や家っていう普段の生活のなかで言えないことを置いて帰れるんじゃないかなと思っていたんです。だけど、なんかちょっと押しつけに近いものがあったんじゃないかなって。それで武道館では、来てくれたみんなのために歌おう、自分がどうのじゃなくてって、やってみたんです。遅すぎたのかもしれないですけど(笑)。そうしたら表現的には余力が残っていたのかな、楽しむためにもっとこういう歌い方をしよう、こういうことを話そうみたいになったんです。それまであった自我みたいなものを抑えつつなので、ブレーキが常にかかっている状態で苦しさもあったんですけど、結果的に武道館のライブが最高だったってみなさんに言っていただきました。それで思ったんです、私は背景だってこと。真っ白でいることで、聞いてくれる方が自分の思い出とかを曲に託しやすくなるのかなって」

■家入「両思いだったんです!」
デビュー当時から、あこがれの存在としてシンガーソングライターの尾崎豊を上げてきただけに、思いの丈をぶつける方法に行くのも納得がいく。でも武道館をきっかけに、新しい考え方が加わった。ニューシングル『ずっと、ふたりで』では、これまで自分自身で手掛けてきた作詞作曲を封印した。

「ドラマの主題歌のお話をいただいてドラマの雰囲気を考えながら1〜2曲作ったんです。武道館でのライブが終わったらプレゼンだったんですけど、あのステージで自分が肌で感じたことに逆らっちゃいけないって思って、作詞作曲を自分ではない誰かに委ねてみたいと思いました。プレゼンの日まで時間もなかったんですけど、みんなに協力してもらいました」

作詞作曲は杉山勝彦が手掛けた。

「この曲は、杉山さんにお願いしたいというところからスタートしています。中島美嘉さんの『一番綺麗な私を』という曲を聞いて、すごく近いものを感じる人がいるなと思っていたんです。それが杉山さんでした。作詞作曲をご自分でなさる方と聞いたのもあって、私とご縁はないのかもしれないなと思っていたんですが、このタイミングでお願いしたら、杉山さんも興味を持って下さっていたみたいで。……そう、両想いだったんです!(笑)。うれしかったですね」

 自分自身で曲を作り磨き上げていくのとは違い、待つ作業は「難しかったです、最初は」と本人。ただやはり「歌ってみて、この曲だな」と確信したという。

「書かれていることだけに集中できるからかな、いい意味で、歌いこんでも曲との距離感が近くなりすぎなくて、気持ちがいいんです。自分が書いた歌詞だとそこにたどり着くまでのいろんなストーリーがぶわーっと来て、集中する範囲が広くなるというか。でもこの曲は、ここにある3分何秒に集中できます」
撮影・蔦野裕
■刺激的なフレーズやメロディー
自分からは出てこないフレーズやメロディー。刺激がいっぱいだ。

「サビの“目の前の君以外どうだっていいんだよ”っていうのを目にしたとき……やられたって思いました(笑)。大切な人ができると、どうしたって、その人の前では真っ白な自分、きれいな自分でいたいって思うけど、それまでに人生を歩んできたなかで、黒い部分もあるわけじゃないですか。誰かにウソついちゃったりとか…、ね。だけど、そうやって、じたばたしている君を、光と影も合わせて、大好きだよって言ってもらえたら生きてて良かったなって思えます。言われたいし伝えていきたいことですよね」

「いい歌ですよね」と、家入。自分じゃなくても他のアーティストも歌いたい人はたくさんいるはずとも。

「いい歌って、歌い方もこうだよって自然に教えてくれるんです。レコーディングも特にディレクションがあるわけでもなく、2〜3回歌ったぐらいなんですよね。杉山さんも含めて、初めて音楽家という方たちとお会いして、自分とは全然曲作りの仕方が違うって思いますね。もっと緻密、音楽についてのアカデミックな知識があるとか、自分が歌っていなかったらお話することもできなかっただろうっていう方たちがたくさんいます。その人たちが、自分の世界観を最後決定づけるアーティスト、この曲はやっぱり家入レオに歌ってもらわないと困るんだよねって言ってもらえるように自分自身常に磨いておきたいなって思いますね」

シングルには『だってネコだから』も収録。一般的な家入レオのイメージからはかけ離れたところに位置するタイプの曲だ。ネコ目線で書いた曲だそうだが、深読みしたくなる曲でもある。実生活は反映されているのかとストレートに聞くと「どうかなあ……ちょっとは? もう22ですからね(笑)」と、笑った。
撮影・蔦野裕
■家入「どんどん自由になれている」
シングルリリース日には、ライブ映像作品『5th Anniversary Live at 日本武道館』も発売になる。

「武道館がなかったら『ずっと、ふたりで』はなかったですし、曲を聴きつつ、セットで見ていただけたらうれしいですね。ドキュメンタリーチックで、映画一本見たぐらいのボリュームです。見ている方もその場にいたような気持ちになってくれたらうれしいです」

デビュー5周年を経て、楽器に触れる時間がぐっと増え、音楽がさらに好きになり、考え方も「どんどん自由になれている」という。音楽以外の新しいことへの興味も沸いて、柔軟さも増している。「いろいろぐるぐるまわりましたし、これからも変わっていくと思います」と、家入は目を輝かせた。

(本紙・酒井紫野)
New Single『ずっと、ふたりで』
Colorful Records から7月26日(水)発売。
初回限定版(CD+DVD)は1700円、完全生産限定盤(CD+GOODS)2200円、通常盤1200円。すべて税抜込。
詳細は、家入レオ公式サイト( http://www.leo-ieiri.comhttp://www.leo-ieiri.com )で。
【インタビュー】青柳翔が新境地!新曲は「アップテンポで明るくて、恋も成就する」
【インタビュー】天才少女と親代わりの孤独な男は、幸せの方程式を解けるのか?
溝端淳平×忍成修吾×温水洋一 舞台『管理人』が11月26日からシアタートラムで上演開始
いま話題の“街ネコ映画”監督が明かす「猫が苦手だったスタッフが、すっかり猫派に(笑)」
「日本のアニメーター待ってます!」日本を舞台にした話題作 スタッフが熱烈アピール!?
【インタビュー】DOBERMAN INFINITY 新曲制作で「5人の恋愛観ぶつけ合った」