宮川大輔×ケンドーコバヤシ INTERVIEW

アラフォー男の二人旅『宮川大輔 ケンドーコバヤシ 日本全国あんぎゃー アカン旅』
 宮川大輔とケンドーコバヤシが毎月約1回のペースで行っているトークライブ「あんぎゃー」は、日本全国47都道府県を“行脚しよう!”という壮大なプロジェクト。そんなアラフォー男2人の道中で巻き起こすハプニングや爆笑エピソードが書籍化され発売された。活字になっても笑える旅の思い出を、写真とともに2人が改めて振り返る。
撮影:神谷渚
 2009年4月の北海道公演を皮切りにスタートした「あんぎゃー」。今現在、すでに43カ所目を巡り、まもなくゴールとなる。各県、それぞれ思い出深いと言いながらも、全編を通していじられていたのが大輔の私服。この日も本を見ながら、ケンドーコバヤシが突っ込む。

ケ「大輔さん、どれ恥ずかしいですか?この写真に載ってるやつで(笑)」
宮「その時はいいと思って着てるんだけど…。今見たら半分以上恥ずかしい。中でもやっぱり群馬かな…」
ケ「ああ。でもこれお気に入りのスタジャンでしょ」
宮「そうなんだけど…」
ケ「ズボン?」
宮「うん。この合わせ方が恥ずかしい」
ケ「長崎の合わせ方はいいんですか? これも同じズボンですけど」
宮「長崎も…恥ずかしい」
ケ「じゃ、このズボンが恥ずかしいんじゃないですか(笑)」
宮「そうやね。なんか志茂田景樹さんみたいなの。このズボン履けるの大輔さんだけですよねとか、そう言われると恥ずかしくなる(笑)」
ケ「大輔さんじゃないと着こなせないってやつですよね」
宮「よく言われるんですけど、それって褒め言葉なんですかね?」
ケ「半分褒め言葉でしょうね。でも半分けなしてる(笑)」
宮「プラマイゼロやん!」
ケ「でも、平均点を取るよりはいいと思いますけど」
宮「まあね。でも熊本の服のコバのコメントどうなん?“これ、オカマバーのマスターが、昼間、1品料理つくるために、買い物行くときの格好でしょ!”って」
ケ「これ以上の例えないですよね。我ながら。二丁目の売りがそうらしいですから。ママの小鉢の1品料理。(笑)」
宮「そやね。長いツッコミだけど、確かにいるよね。“オカマバーのマスターが買い物に行くときの格好でしょ”だったら足りないし」
ケ「“昼間1品料理を作るために買い物に行くときの格好”、これはいりますね」
宮「でも、服って今見るとダサくて恥ずかしいと思うものですけど、この辺の写真ってたかだか1年ぐらい前の写真なのに、もう恥ずかしいってどうかしてますよね」
ケ「そういう時の言い訳、“当時流行ってて”っていうのが通用しないですから」




 大輔の服の話で盛り上がる2人だが、旅のパートナーとしての話になると…。
ケ「僕ね、ちょっと大輔さんに不満なところがあるんですけど」
宮「えっ!?」
ケ「大輔さん、行きの新幹線でお弁当食べるじゃないですか。大体この旅は朝早く出て、お昼に現地に到着して、一発目にそこの名物を食べるっていう企画なのに、我慢できない。それを一回指摘したら、隠れてこそこそお弁当食べてましたよね」
宮「あれ、ばれてた?絶対バレてないと思ったのに。だって、朝早いじゃないですか。だから家でご飯食べないでそのまま行くんですよ。そしたら昼までもたないんですよ。だけど、そんなこと言ったら、僕だってコバに言いたいことあるよ」
ケ「なんですか?」
宮「移動中って睡眠を取りたいのに、コバと席が近いから、イビキがひどくて眠れない。もうイビキが異常じゃないですか。普通のイビキならいいけど、マックスになるとブリブリブリって(笑)。で、その音が出てマックスになったなと思ったら、急に無呼吸症候群で“コォ”って言い出すんですよ。それがね、もううるさいし、心配になるし」
ケ「いやいや、全然嫌がってないでしょ。ずっとビデオ回してたじゃないですか」
宮「俺はね、コバの無呼吸症候群っていうDVDを出したいと思ってるんです。おもしろくてしようがない(笑)」
ケ「でも、ほんま嫌ですね。撮られるの」
宮「もう4年ぐらいやってるんですけど、最初の2年ぐらいは起きても“やめてください”とか“どうしてんですか”って感じだったんですけど、3年ぐらい前に1回“人が嫌がることはやめろ!!”って怒ったよね。“自分がやられたら嫌だろ”って。そりゃそうだなって(笑)」
 道中も楽しそうだが、それぞれの土地に珍事件や思い出が。
ケ「各地思い出深いですけど、沖縄で見た皆既日食は凄かったですね」
宮「うん。ほんと」
ケ「本当は鹿児島が一番きれいに見えるって言われていたんですけど、たまたま鹿児島が大雨で、ほとんど見られず、沖縄だけ晴れて、皆既日食が80%まで唯一見られた時に、たまたま『あんぎゃー』で沖縄にいたんですよね」
宮「そう、そう」
ケ「感動しましたね。初めて体験したんですけど、大昔の人ビビるわって思いましたもん。急に寒くなるし、空がゴーっていったような気がするし。横で小学生3人も一緒に見ていたんですけど、俺が“地球終わるわ”って言ったらめちゃめちゃビビり出して半泣きになってた」
宮「アカンやん(笑)」
ケ「あと大輔さん、おじさんに怒ったことありましたよね」
宮「ああ、ある場所で撮影している時に、自転車に乗っていたおじさんが“おーい、おーい”って言っていて、仕事してたからちょっと聞こえないふりしていたら“宮川大輔とケンドーコバヤシ、愛想無いな”みたいなことを言い出して」
ケ「大輔さん、あいつの自転車奪って投げるって言い出した(笑)」
宮「でもね、距離感というか、ほかの人に迷惑がかからないところなら、写真も一緒に撮りますしいいんですけど、店内とか神社・仏閣とかちょっと人の迷惑になりそうなところで、写真とか無理じゃないですか。それでごめんなさいって言うと“感じ悪いねん”とか言われると腹が立つ。なんで聞こえるように言ってくるんだって。後から言えばいいのに、わざと聞こえるか聞こえないかの感じで言ってくるのが嫌なんです」
ケ「とか言いながら、陰で言っていてそれが伝わってきたら、陰で言うなってなるでしょ(笑)」
宮「面と向かって言えや!って…なるな(笑)。でも面と向かって言われてもどうしようもないので、やっぱり腹立ちますわ(笑)」
ケ「僕はヤンキーに絡まれたとき、一度だけ声を荒らげてしまいましたけど」
宮「確かにコバはそれぐらいやな」
ケ「神社にいて、何してんの?って言われたから、“祈っとんのじゃ!”って言っただけです(笑)」
宮「まあまあ、大きな声でね」
ケ「そう、まあまあ大きな声で“祈っとんのじゃーーー!”って」
 本をパラパラとめくりながら、トークライブの話へ。
ケ「なんか、もう忘れてたこと多いけど、こうやって本を改めて見るといろいろ思い出しますね」
宮「2009年からやってますからね。多分、1回目の北海道は、WBCで日本が優勝した時で」
ケ「そうだった(笑)」
宮「で、自分が女の子だったらWBCの選手の誰の彼女になりたいかみたいな話になって…」
ケ「大輔さんはその時、城島がいいって言って、僕が小笠原だった。それで、そんなくだらないことで妄想トークを広げてて…」
宮「お客さん笑ってたか、笑ってなかったか記憶がない。でも早いうちに、こんな話を子どもの前でしたらアカンって気がついて」
ケ(爆笑)
宮「で、規制を入れたんですよね。ライブに入場できるのは高校生以上って。子どもはワッショイとか、お祭りの話を聞きたいんだと思うんです。もちろんその話もあるんですけど、それだけじゃなくて、ライブなんだし、その時喋りたいことを喋る。まあ、最近では高校生も危ないから、20歳以上ぐらいの会話になってきましたけど(笑)」
ケ「ある意味、お金払って来ていただいているのに、僕たちが一番楽しんで発散しているみたいな」
宮「かも知れないですね」
ケ「本当はお金払わなきゃいけないんじゃないかって(笑)」
 全国行脚も残りあとわずか。
ケ「あと、どこが残ってたっけ? 東京と大阪と…」
宮「滋賀」
ケ「そう、滋賀県。東京と大阪は残してるんですけど、滋賀は大輔さんの故郷ですからね」
宮「いや、京都だから。僕の出身地問題は、紙面1面を使うと思いますので割愛しますが、とにかくあと滋賀と…鹿児島かな」
ケ「そう、鹿児島ですわ。楽しみですね。鹿児島は特別編で学園祭に1度行ってるんですけど、正式な『あんぎゃー』では行ってないので」
宮「でも全部回ったらどうする?」
ケ「やっぱり2周目でしょ。もう一回は回らないと」
宮「全国行脚って言ってるのに、海外も2回行っていて、3回目の企画もあるとかないとかですし。でも、それもまた“あんぎゃー”といいますか、気持ちのまま、行きたいところに行かせてもらってる」
ケ「僕もね、気持ちのまま、素敵な女性を求めて“あんぎゃー”してますから(笑)」
宮「それでいいんじゃないですか。それを探している旅なんでしょうね、コバは」
ケ「男である以上、そこをあきらめて生きるわけにはいかないので(笑)」
宮「コバにはそれを探し求めてもらうとして(笑)。まあ、この本は旅のガイドブックになるかどうかは分かりませんが、嘘のない本なので、旅に行く前に読んでいただけたら、こんな旅の楽しみ方もあるんだと思ってもらえるんじゃないですかね」
ケ「旅っておもしろいぞっていうのだけは感じてもらえるはずですよね」
宮「あとは、僕とコバのファッションを楽しんでいただくと(笑)」
ケ「実は大輔さんに隠れているだけで、僕もなかなかのものなので」
宮「またぎの時もあるし、靴磨きの時もある。でもなんといっても秀逸なのはコバの小6の勝新の写真です」
ケ「我ながら可愛い。小6だけど勝新ですから、はっきりと」
宮「それ、一番おもろいわ(笑)」
(本紙・水野陽子)
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『宮川大輔 ケンドーコバヤシ日本全国あんぎゃー アカン旅』
宮川大輔とケンドーコバヤシの珍道中記。ハプニングだらけの旅路を初の書籍化。ふたりが行う人気トークライブ「あんぎゃー」で訪れた日本各地での爆笑エピソードを厳選収録。珍事件やハプニング、絶品ご当地グルメを余すところなく紹介。
【定価】1365円(税込)【発行】ワニブックス