高校ダンス部の日本一が決定! 全国高等学校ダンス部選手権

DANCE CLUB CHAMPIONSHIP Vol.4

 高校ダンス部の日本一を決める、全国高等学校ダンス部選手権「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」が今年も開催。8月2日(火)、国内最大級の夏フェス「a-nation」のタウンフェスである「a-nation island」内で、決勝大会が行われた。(写真・優勝した北九州市立高等学校)

1.読売中高生新聞賞の山村国際高等学校(埼玉) 2.同志社香里高等学校(大阪)。同点で千葉敬愛高等学校とともに3位入賞。3位が2校という初めての事態に  3.奈良市立一条高等学校(奈良) 4.砂山靴下賞の大阪府立柴島高等学校(大阪) 5.同点で同志社香里高等学校とともに3位入賞、さらに、avex賞をダブル受賞した千葉敬愛高等学校(千葉) 6.準優勝とダンスチャンネル賞をダブル受賞した盈進学園東野高等学校(埼玉)

予選を勝ち抜いた強豪36校が激突

 今年で4回目の開催を迎えた「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」(以下、DCC)は、高校のダンス部、ダンスサークルを対象としたダンスの選手権で、年々人気が定着。今年は全国で100校を超える高等学校から応募があった。その中から、東京、名古屋、大阪、福岡の審査会での映像審査を勝ち抜いた36チームがこの日、決勝の舞台となる、東京・渋谷の代々木第二体育館に集結。それぞれが、これまで一生懸命に練習してきた成果を披露した。

 DCCでは、漢字2文字でその世界を表現するというコンセプトのもと、人数やジャンルにとらわれることなく、その2文字に込めた思いをダンスで表現。技術だけではなく、その漢字を選んだ理由、そこからどのようにチームメイトと心を合わせその世界観を表現をしていくか、そしてその漢字に込めた思いをどれだけ観客に伝えられるかなどが審査のポイントとなる。

 予選では36チームが、A〜Dまでの4つのブロックに別れ、パフォーマンスを行い、最終的に各ブロックから上位3チームがこの日の決勝に進む。勝ち残った12チームは再度パフォーマンスを披露し、最終的に優勝はじめ各賞が決定。その結果、「愛翻(アイホン)」をテーマに見事な世界観を表現した北九州市立高等学校が高校ダンス部の頂点に立った。チームの代表者は「この大会で優勝することを目指しずっと練習してきた。最高です!」と喜びを爆発させていた。

TOKYO HEADLINE賞
メジャーリーグの迫力と華やかさで勝負!
東京都立鷺宮高等学校(東京)

「TOKYO HEADLINE賞」を受賞したのは、東京都立鷺宮高等学校のチーム。昨年も出場し、DCCの常連ともいえる同校が、今年は野球をテーマにしたダンスを披露。ひとつのボールを追いかける熱い戦いをイメージして、「闘う球」→「闘球」とした通り、緊迫した試合展開を、プレイボールからゲームセットまでのイメージで展開。迫力のダンスとともに、メジャーの球場にいるような、華やかで明るい演出もあり、会場を明るいポップな雰囲気にした。 

 選考の理由として、TOKYO HEADLINE代表・一木広治は「TOKYO HEADLINE賞なので、東京のチームから選びました。中でも、観客を引き付けるダンスのスキル、ストーリー運び、表現力、衣装などが、エンターテインメント性に富んでいた。とても楽しく見られました」と絶賛。観客に魅せるパフォーマンスが受賞のポイントとなったようだ。

Chiyoda賞
お坊さんの日常をコミカルに表現
品川女子学院(東京)

「Chiyoda賞」は、昨年「TOKYO HEADLINE賞」を受賞した品川女子学院が受賞。昨年CAの衣装で、ガーリーテイストの魅力を振りまいた同校が、今年はガラリとテイストを変え、つるつる頭のお坊さんに。「修行」をテーマに、人間的な成長をしていく小坊主さんの日常をコミカルに表現した。いろいろな修行の場面を物語風にダンスに取り入れ、舞台狭しと踊るお坊さんたちがユーモラスで可愛らしく、会場も和やかなムードに。最後まで楽しく踊り切ると、会場からは大きな声援と拍手が起こった。チームの代表者は、同賞の受賞について「一生懸命頑張って、ファイナルまで来られただけでも良かったのですが、その上このような賞までいただけて、すごくうれしいです。これを励みに、これからも頑張ります」と笑顔でコメント。なお、同校にはChiyodaから、オリジナルの光るダンスシューズとスマート・ウェアラブル・バンドMoff Bandが出場者全員にプレゼント。さらにダンス専門フリーペーパーに取材されるという副賞も。

1.アイドルながら、本格的なダンス&ボーカルを追求しているGEMのステージ。ペンライトやコール&レスポンスなど、会場と一体となったパフォーマンスで楽しませた。 2.摩訶不思議な東京ゲゲゲイワールド。衣装やメイクは奇抜だが、ダンスコンテストで結成されたというだけあり、ダンスのスキルは本物。「友情」というテーマを独特の世界観で表現した。 3.lol−エルオーエル−は、メンバー全員が歌って踊れるので、幅広い表現で観客を魅了した。

豪華なゲストアーティスも会場を盛り上げた

 今年も豪華なゲストアーティストが、審査の間などに素晴らしいパフォーマンスを披露。応援に来ていた生徒や関係者、その他の来場者と一体となりDCCを盛り上げた。今回出演したのは、2014年に結成された男女混成5人組パフォーマンスグループ・lolーエルオーエルー。メンバーは佐藤友祐、小見山直人、hibiki、honoka、moca。 全員がダンスとボーカルを担当し、20代の若者を中心に人気が急上昇中のグループだ。昨年のDCCでの舞台がデビュー後最初の舞台だったということで、感慨深い面持ちで、熱唱する場面も。さらに、avex初のアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第3弾アイドルグループGEMも登場。アイドル界No.1パフォーマンスグループを目指す彼女たちの圧巻のパフォーマンスに会場ではペンライトが大きく振られていた。そして、昨年も登場した東京ゲゲゲイが、DCCにちなみ、「友情」をテーマにパフォーマンス。奇想天外な世界観、キテレツメンタルワールドが今回もさく裂。斬新すぎる演出に会場は爆笑したり、絶叫したりと大騒ぎに。