優勝は「春霞(はるよこい)」の帝塚山学院高等学校!DCC 全国高等学校ダンス部選手権

 日本一の高等学校ダンス部を決定する『第10回 全国高等学校ダンス部選手権 POWERED BY ニチレイ「本格炒め炒飯」』(DANCE CLUB CHAMPIONSHIP=DCC)の決勝大会が24日、都内で行われ、「春霞(はるよこい)」をテーマに幻想的なダンスを披露した「帝塚山学院高等学校」(大阪府)が優勝した。

『第10回 全国高等学校ダンス部選手権』で優勝した帝塚山学院高等学校の「春霞(はるよこい)」

「全国高等学校ダンス部選手権」とは、2分30秒以内の作品で漢字二文字に込められたテーマの表現力に加え、技術、構成、チームワーク、パッションなどを競い合う高校ダンス部の祭典。今年は全国から192校がエントリーし、36校が決勝大会に進出(うち2校は棄権)。準優勝は音を感じさせる内容が高評価を得た「響音(シング)」の東京都立狛江高等学校(東京都)、3位は予選からガラッと構成を変えて挑んだ「心躍(ドキドキワクワク)」の三重高等学校(三重県)が受賞した。

 昨年準優勝の「帝塚山学院高等学校」は、シード校として40人のメンバーで参加。松任谷由実の「春よ、来い」の静かなピアノ・ソロに合わせ、ステージ中央で小さな円陣となった状態からスタート。波紋が広がるように踊りが広がっていき、アーティスティック・スイミングやバレエの群舞のような一糸乱れぬ振り付けを、指先から目線まで細やかに心を配り独自の世界観として表現した。

「春霞(はるよこい)」というテーマは、戦争で苦しんでいる人に春のような暖かい日が戻ることを願い、淡いピンクからブルーへのグラデーションが美しい衣装は、既製の色ではなくすべて染めてもらったもの。その完成度の高さから表現力46点、技術力28点、独創性15点とそれまでの最高得点を大きく上回る89点をマークし、壇上の生徒たちは涙を流して喜んだ。

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