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2020年まであと4年。いやもう4年しかない!?

2016.09.10 Vol.674

 2020年東京パラリンピック開幕4年前にあたる8月25日に東京都庁前の都民広場でカウントダウンイベント「みんなのTokyo 2020 4Years to Go!!」が行われた。

 オープニングセレモニーでは小池百合子都知事が「2020年の東京パラリンピックの会場を観客で満員にするという目標に向け、今からできるだけ多くの方々にパラリンピックの魅力を知っていただいて関心を持っていただくためにこのイベントを開催しました」と挨拶。そして「リオパラリンピックは障がい者の方々がその障がいを乗り越え、アスリートとして輝く姿を目の当たりにできる絶好の機会。この大会を通じてパラリンピックにはオリンピックとは違う奥深さや面白さがあることに気づいてほしい。そして応援したい競技や選手を見つけてファンになって、2020年大会まで応援し続けてほしい」と語った。

 メーンのイベントは「みんなで作る東京2020大会エンブレム」と題されたマスゲーム。東京・埼玉の小中学生150人があらかじめ設置されていた東京2020オリンピックエンブレムを形作っていた45個のピースを移動させ、パラリンピックエンブレムを完成させた。

 続いてエンブレムをデザインした野老(ところ)朝雄さん、1992年バルセロナ五輪競泳金メダリストの岩崎恭子さん、走り幅跳びでパラリンピック3大会に出場した谷(旧姓・佐藤)真海さん、リオパラリンピックにパラカヌーで出場する瀬立モニカさんが参加してのトークショーが行われ、終わったばかりのリオ五輪を振り返り、これから始まるパラリンピック、そして4年後の東京大会について思いをはせた。

都営大江戸線22駅で、2020年のパラリンピック競技を体感!

2016.09.09 Vol.674

 パラリンピック競技の魅力を体感できる企画展示『NO LIMITS SPECIAL 大江戸ステーションスタジアム』が都営大江戸線で開催。初日の8月25日にはお披露目イベントが都庁前駅の展示会場で行われ、小池百合子東京都知事やトライアスロンの谷真海選手、カヌーの瀬立モニカ選手らが登場した。

『NO LIMITS SPECIAL 大江戸ステーショスタジアム』は、都営大江戸線の22駅構内において、新競技も含め2020年の東京大会で行われる全競技について、立体展示や写真展示などでその魅力を伝えるもの。

 小池都知事は「(開催中の)リオ・パラリンピックとの相乗効果で、競技への関心をさらに高めていきたい。身近な駅構内で、展示を通して競技の迫力や選手の躍動を体感していただきたい」と語り「2回目のパラリンピックを開催するのは、ここ東京が初めてとなります。東京大会では、会場を満員にして成功に導けるよう取り組んでいきたい。パラリンピックの成功なくして2020東京の成功はないと思っています」と熱く意気込みを語った。

 登壇者による点灯式を行った後、小池都知事は谷選手、瀬立選手とともに、都庁前駅の総合展示をめぐり、選手たちからの解説を熱心に聞き入っていた。

 同企画展示は、リオ・パラリンピックが終了する9月21日まで開催中。

みんなで走ってみんなでつなげる。「未来への道 1000km縦断リレー 2016」

2016.08.20 Vol.673

 青森から東京までをランニングと自転車のリレーでつなぎ、東北大震災で被災した各地復興やそのための取り組みを広くに知らせ、さらに東日本大震災の記憶の風化を防ぐ目的も持つイベント「未来(あした)への道 1000km縦断リレー2016」が8月7日、東京の東京都立上野恩賜公園でグランドゴールを迎えた。7月24日に、青森県庁をスタートした襷は、1273キロ、全163区をリレーされて、8月7日、小池百合子新都知事が待ち構えるなか東京に到着した。

リオの熱を東京で感じるイベント、小池知事が視察 

2016.08.20 Vol.673

 リオ五輪の迫力をそのまま届けるイベント「東京ライブサイト 2020 in 2016−リオから東京へ−」が現在、上野恩賜公園などで開催中だ。期間中は、白熱した大会の様子が迫力の映像で楽しめるほか、パラリンピック種目の体験なども行われている。22日はオリンピック競技大会の閉会式の模様を生中継するほか、オリンピアン、パラリンピアンによるトークショー、リオデジャネイロ市から東京にオリンピック旗の引継ぎを行う「フラッグハンドオーパー」を来場者とともに行う。

 7日、小池知事は同イベントを視察した。

映画『クロスロード』11月28日公開 EXILE・黒木啓司 初主演映画で感謝状!

2015.11.22 Vol.655

 映画『クロスロード』の完成披露試写会が16日、都内にて行われ、本作で映画初主演を果たしたEXILE・黒木啓司が共演の渡辺大、すずきじゅんいち監督らとともに登壇。「日本の青年海外協力隊の活動をもっと多くの人に知ってほしい」と熱く語った。

 本作は、黒木と渡辺演じる青年海外協力隊員が、ときに反発しながらも、それぞれが目指すボランティアの道を見出していく成長物語。青年海外協力隊創設50周年を記念して制作された。

「映画初主演でしたが、とにかくスタッフや共演者の方々に助けられて、なんとか務めることができました」と感謝の念をあらわにした黒木。そんな黒木についてすずき監督は「今回が初主演ということだったが、黒木さんの演技が日に日に良くなっていくので撮っていても本当に楽しかった。特に映画の後半部分は黒木さんの魅力に引きつけられるはずです」と称賛。「2人とも二枚目なのに芝居も人間も非常に真面目(笑)」と黒木と渡辺をべた褒めした。

 さらにこの日は、小池百合子衆議院議員と、青年海外協力隊員OGで小説家の湊かなえも応援に駆けつけた。突然の豪華なゲスト来場に会場がどよめくなか、小池議員は「実は私、EXILEの大ファンなんです」と告白。トンガに家庭科教師として赴任したという湊も「もし隊員にこんな2人がいたら、もっと楽しかったと思う」と“イケメン隊員”の2人にメロメロ。

 笑いを交えながらも「海外で奮闘する日本の協力隊員たちの活動について、もっと多くの人に知ってもらいたい」と黒木。父・ 小池勇二郎氏が青年海外協力隊員発足に携わったことで、協力隊ともゆかりが深い小池議員も「青年海外協力隊では、自分で答えを見つけなければならない。現地の役に立つだけでなく、そういう経験が隊員自身の人生を有意義なものにすると固く信じています」と語った。
 この日は青年海外協力隊から、黒木と渡辺に感謝状も贈呈された。

小池百合子のMOTTAINAI 世界をさまようシリア難民。行き先はみえない。

2015.09.28 Vol.

小池百合子氏「見えない公共事業が必要」

2015.09.11 Vol.650

 本紙コラムニストの小池百合子衆議院議員が8日、社会経済学者の松原隆一郎東京大学大学院総合文化研究科教授との共著で上梓した著書『無電柱革命〜街の景観が一新し、安全性が高まる』(PHP新書)の出版記念会を都内で開いた。

 かねてから電柱のない海外を巡りながら無電柱化のアイデアを深めていたという小池議員。あいさつでは、阪神大震災時に、電柱が倒れて道がふさがれて救急車や消防車が通行しにくくなったり救援活動を円滑に行うことが困難になった現場を見て、「これからの防災を考えるうえで無電柱化を進めるべきだと考えた」と話した。

 現在は自民党無電柱化小委員会の委員長も務め、無電柱化推進法案の「1日も早い成立を目指す」。小池議員は「公共事業は目の敵にされてきましたが、これ(無電柱化)こそは社会資本として残る。美しい街並み、安全な街並みは日本の宝になると思う。見える公共事業ではなくて、見えなくする公共事業というのが日本にとって必要」と、意気込んだ。

 同書は、小池議員が長きに渡り取り組んでいる無電柱化について、海外の事例を挙げつつ、コスト面や社会に与える影響などを分かりやすく解説している。 

小池百合子のMOTTAINAI
「オンカロ(フィンランド)に行ってきました」

2015.06.22 Vol.645

 日本フィンランド友好議員連盟の会長として、久々にフィンランドの首都・ヘルシンキに行ってきました。フィンランド・日本友好議員連盟のスキナリー会長はじめ議員の皆さんと懇談。スキナリー会長は日本で商社勤めの経験がある若手議員で、両親の時代から日本大好き家族の一員です。

 日露戦争時の東郷平八郎海軍大将の肖像画をラベルに掲げたいわゆる「東郷提督ビール」の話で、大盛り上がりでした。

 フィンランドは冷戦時代には隣国ロシアと微妙な間合いのなかで森林立国として静かに生きてきましたが、冷戦終了とともに一大変化を遂げ、大化けした国です。過疎の村々をつなぐ手段として通信技術が発達し、かつては林業専門企業だったNOKIA社が世界的な携帯電話へと変革し、世界をリードしてきました。500万人ほどの国内市場ではなく、最初から世界戦略を描いて成功した例です。 

 同様にSKYPEや無料OSのLINUXなど、すべてフィンランド生まれです。少子化対策、女性政策、高い教育水準、成長戦略など、親日国フィンランドから学ぶ点は山ほどあります。

 フィンランド訪問のもうひとつの目的は、原発の使用済み燃料、つまり放射性廃棄物の最終処分場を視察することです。ヘルシンキから約250㎞、車でおよそ4時間かけ、オルキオト島へ。 

 
 既存の原子力発電所2基に加え、3号基が建設中で、国内6基分の原発から排出される低~高レベル放射性廃棄物を放射能が自然減衰によって無害化される10万年後も視野に地中深くに埋める作業が行われています。高レベル廃棄物は2020年の完成をめざし、まさに建設中のため、低・中レベル用の施設を視察しました。

 オンカロ(洞窟)と呼ばれ、なだらかな坂となっている地下トンネルを案内者の説明を聞きながら、徒歩で下ること30分。地下400mの深さへと続く地点に設けられた展示場へと向かいます。

 トンネルはトラックがゆうに通行できる広さと高さを有し、自転車競技選手の練習場に最適だとか。年間5000人もの人が訪問し、その多くが小学生などのこどもたちで、教育現場にもなっています。

 説明では、オルキオトの住民による誘致によって処分場建設が始まったとのこと。今も54基の原発が存在しながら、廃棄物対策がほとんど行われていないわが国の現状とは大違いです。きちんとリスクを説明し、現場は透明性を確保。何よりも信頼を勝ち得ることが重要であるとあらためて痛感しました。

 オンカロのような堅固な岩盤がわが国で確保できるのかを含め、課題山積ですが、再稼働しようが、しまいが、すでに存在する原発の管理と放射性廃棄物の処理からは逃げてはいけません。
(自民党衆議院議員)

室温28度でも快適に!2015年のスーパークールビズがキックオフ 

2015.06.06 Vol.644

「室温28℃でも快適に過ごす」ことを目的とした新しいライフスタイル『スーパークールビズ』のキックオフイベント『COOLBIZ NEXT』が1日、都内で行われた。イベントには、クールビズ・プロモーション協議会名誉会長の小池百合子元環境大臣らが出席。小池元大臣は冒頭の挨拶で、11年目を迎えたクールビズが「日本中に広まり、定着した」としたうえで、機能性素材などテクノロジーの進化や繊維の観点から「当たり前になりすぎているクールビズに大きなエネルギーを入れていきたい」と意気込み、新たな段階へと進化を遂げる2015年の「スーパークールビズ」のスタートを宣言した。

 イベントでは、さまざまなクールビズアイテムを扱う百貨店が、ファッションショースタイルでクールビズスタイルを提案。軽量で伸縮性がある、自転車通勤する人をイメージして作られたポケッタブルのジャケット(男性用)や、シルクコットンのカーディガン、就活スーツなど、オンとオフ、さらにはその両方に対応できるスタイルやアイテムを紹介した。

 また、小池元大臣と、ミズノ株式会社の七條毅取締役、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏が、スーパークールビズの次のステージへのキーワードである「テクノロジー」「スポーツ」そして「地方創生〜メイド・イン・ジャパン」の観点からトーク。七條取締役は、クールビズの定着によって、素材の機能性が進化。吸水速乾だけでなく、衣服のなかの湿気をコントロールする糸や直射日光による温度上昇を抑える素材などが出てきていると紹介。生駒氏は春夏ファッションにおいてはスポーツ素材がトレンドになっている現象を指摘した。クールビズは日本の繊維産業にも良い影響をもたらしているといい、小池元大臣は、世界文化遺産となった富岡製糸場や沖縄のかりゆしなどを例に挙げながら「繊維産業がもう一度元気づくというのは地方創生につながる、地方再生の一つのポイントになるのではないかと確信しています」と話し、締めくくった。

小池百合子のMOTTAINAI
ADB v.s. AIIB 透明性で競い合え

2015.05.24 Vol.643

 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に日本は出資すべきか、否か。バスに乗り遅れては、取り残されるのではないか…。
 依然、AIIBについての話題が続いています。

 5月10日の読売新聞では、日本政府が米国と共にAIIBへの参加を見送っていることを「適切だ」と思う人が73%に達し、「そうは思わない」の12%を大きく上回ったと世論調査の結果を伝えました。

 出資に「反対」とする友人の金融関係者は、その理由に「利益相反」をあげます。理由はこうです。

 銀行を作ろうと意気込む中国は、そもそもアジア開発銀行(ADB)からの最大の借り入れ国です。ADBの融資先の四分の一が中国向け。インドを加えると全体の半分にあたります。ADBの運営に発言権が十分反映されていないことを、中国はAIIB設立の理由に挙げていますが、借り手側の発言権を強めることそのものが「利益相反」だというのです。

 AIIBの主な投資先は、中国国内のインフラ整備か、中国にとって戦略的な国とみられ、これまた金融やガバナンスの観点から「利益相反」にあたると…。

 信用力の高いADBから低利で資金調達をし、AIIBで中国や他のアジア諸国へ融資するなら、これ以上の「利益相反はない」と憤ります。
 そもそも中国は、ぜい弱な開発途上国へもゆるい条件で融資を行って感謝され、少々支払が遅延しても、「待ってあげる」と感謝され、いよいよ返済不可能となれば、「しかたないね」と許し、泣いて感謝される…。かくしてその国は中国の下僕となり下がると厳しく見る人もいます。「それこそ投資ですよ。金融というより、国防予算で扱うのではないですかね」とも付け加える。

 これでは金融機関として重要な「継続性」が疑問視され、重要な債券発行で行き詰まるでしょう。格付けにも影響します。さらに、AIIBへの返済とADBへの返済と、どちらを優先するかも問題になってきます。

 ODA(政府開発援助)においてもいわゆるひも付き論が批判されますが、ADBで日本企業が落札する率は1%程度。日本企業が優遇されるわけではありません。

 むしろ、それこそが日本にとっての問題です。入札では高い日本製品や技術が採用されず、安い新興国へとチャンスが流れてしまうのです。よい製品や確かな技術力があっても価格、コストの国際競争力で日本が負けてきたことに他ならないのです。
 つまるところ、ADBの役割をあらためて認識しつつ、透明性や環境状況などでAIIBと競い合う。これが日本としての務めではないでしょうか。(自民党衆議院議員)

小池百合子のMOTTAINAI
AIIB「日本は当面Wait & see」

2015.04.26 Vol.641

 このところアジアインフラ投資銀行(AIIB)を巡る論議が盛んです。イギリスが同盟国アメリカに伝えることなく抜け駆け的に参加したこと、ドイツやフランスなど欧州諸国が雪崩を打って参加を表明したり。現段階ではG7の分離作戦に成功した中国の戦略勝ちのように見えます。

 AIIBの融資条件は大甘、融資対象も中国の都合で振り回されるのではないか。インフラ投資を優先させ、環境配慮を後回しにするのではないか。そもそも会議はメールで行うそうだが、それでよいのかなど、様々な懸念は山積しています。何よりも、決済は中国・人民元となり、ドルの基軸通貨の座を脅かすのでは。中国の狙いはブレトンウッズ体制そのものの転換を図ることではないか、などなど。

 少々古い話になりますが、昨年8月、アブダビに本拠地を置くアラブ通貨基金(AMF)とJICAの間で業務協力協定(MOU)が締結された件についてご紹介しておきます。

 AMFは1976年の設立、アラブ諸国22か国が加盟。資本金は42億ドルで職員数は150人という規模です。 アブドゥルラハマン・アル・ハミディ総裁はサウジアラビア中央銀行の副総裁を務めた金融のプロ。私が日本アラブ首長国連邦友好議員連盟の会長としてアブダビを訪問した際、AMF本部を表敬したことをきっかけに、日本とAMF連携の端緒が構築され、具体的な協力へと進みました。

 協力の内容は「アラブ諸国の財政・金融分野の協力促進」で、要は日本の精緻な統計の手法をアラブ諸国の中央銀行や関係省庁に伝授。そのための専門家の派遣やセミナーの開催などがその内容となっています。日本の統計の正確さには誇りを持っている私として、進めたかったものです。

 さて、アラブ諸国との接点を通じ、私はアラブ諸国のAIIBへの見方に関心を抱きました。それはギリシャ・ショックやリーマン・ショックにはIMFや世銀は即座に対応するが、では「アラブの春」以降の対アラブ諸国への支援はどうだったか。

 要はIMF、世銀は結局欧米の支配下にあり、アラブはその下位に位置づけられているといった憤りです。だから別の機関が設けられるならと、サウジアラビアなどのアラブ産油国がAIIBへの参加を決めたのです。キリスト教社会とイスラム社会+その他、の格差ともいえます。

 もうひとつ。中国の完全手動の「シルクロード基金」も始動しました。初案件は対パキスタン。こちらはモロに中国の財布となることでしょう。注視していきましょう。

(自民党衆議院議員)

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