室温28度でも快適に!2015年のスーパークールビズがキックオフ 

「室温28℃でも快適に過ごす」ことを目的とした新しいライフスタイル『スーパークールビズ』のキックオフイベント『COOLBIZ NEXT』が1日、都内で行われた。イベントには、クールビズ・プロモーション協議会名誉会長の小池百合子元環境大臣らが出席。小池元大臣は冒頭の挨拶で、11年目を迎えたクールビズが「日本中に広まり、定着した」としたうえで、機能性素材などテクノロジーの進化や繊維の観点から「当たり前になりすぎているクールビズに大きなエネルギーを入れていきたい」と意気込み、新たな段階へと進化を遂げる2015年の「スーパークールビズ」のスタートを宣言した。

 イベントでは、さまざまなクールビズアイテムを扱う百貨店が、ファッションショースタイルでクールビズスタイルを提案。軽量で伸縮性がある、自転車通勤する人をイメージして作られたポケッタブルのジャケット(男性用)や、シルクコットンのカーディガン、就活スーツなど、オンとオフ、さらにはその両方に対応できるスタイルやアイテムを紹介した。

 また、小池元大臣と、ミズノ株式会社の七條毅取締役、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏が、スーパークールビズの次のステージへのキーワードである「テクノロジー」「スポーツ」そして「地方創生〜メイド・イン・ジャパン」の観点からトーク。七條取締役は、クールビズの定着によって、素材の機能性が進化。吸水速乾だけでなく、衣服のなかの湿気をコントロールする糸や直射日光による温度上昇を抑える素材などが出てきていると紹介。生駒氏は春夏ファッションにおいてはスポーツ素材がトレンドになっている現象を指摘した。クールビズは日本の繊維産業にも良い影響をもたらしているといい、小池元大臣は、世界文化遺産となった富岡製糸場や沖縄のかりゆしなどを例に挙げながら「繊維産業がもう一度元気づくというのは地方創生につながる、地方再生の一つのポイントになるのではないかと確信しています」と話し、締めくくった。

日ハム稲葉と体操の田中「クールビズ」を伝える

 この日はまた、「ベストクールビズ大賞」の授賞式も行われた。受賞したのは北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサーと元体操女子日本代表の田中理恵。稲葉は「北海道でも暑い日が続いている」とし、「地球の温暖化はみんなで考えていかなければならない問題。そういうことを意識していきたい」。田中は「全国に(スーパークールビズというライフスタイルが)もっと広がっていくように発信していけるよう、頑張っていきたい」と、抱負を述べた。