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東京大壁画が完成! 丸ビル・新丸ビルをキャンバスに横尾忠則・美美親子が制作

2021.07.17 Vol.Web Original

 

 東京駅前の丸ビルと新丸ビルを一対のキャンバスに見立てパブリックアートを展開する「東京大壁画」が完成、その披露発表会が17日、東京駅の丸の内駅前広場で行われた。

 企画のテーマは「宇宙 COSMO POWER」で、横尾忠則氏と横尾美美氏が親子で制作した総面積7000㎡の作品。新丸ビルの壁面には忠則氏の水(aqua)をテーマとした作品、丸ビルには美美氏の火(ignis)をテーマとした作品が展示されている。

 忠則氏の作品は世界中から集めた1万6000枚の滝の絵葉書をもとに制作された作品。

「都市化が進行して風景自体が人工的になっていくのですが、こういう形で自然が展示されて、自然を認識していただければこれは幸いだと思います。時間帯を変えてみると違う表情が見えると思う。今は、ちょっと太陽が強すぎる(笑)」

【今月の一言】小池百合子東京都知事、中谷元、バイデン米大統領、北村新司市長、習近平国家主席、麻生太郎財務相

2021.07.11 Vol.743

 小池百合子東京都知事が国政転出について「私はそういう意思を一度も言ったことがない。なぜそう書くのか、よく理解できない」(7月5日、記者団に)

→みんな気になってるから。

 

 自民党の中谷元・元防衛相が都議選で都民ファーストの会が自民党と拮抗したことを踏まえ「衆院選後に『小池新党』との保守合同を真剣に検討すべきではないかと思う」(7月7日、谷垣グループの会合で)

→結成されるの? 

 

 バイデン米大統領「死をもたらすウイルスからの独立を宣言できるときが今までになく近づいている」(7月4日、演説で)

→独立記念日ネタ。

 

 下校中の児童の列にトラックが突っ込み児童5人が死傷した、千葉県八街市の北村新司市長がガードレールの設置について「措置が遅れた。順次、通学路の整備を行っている」(6月30日、臨時の記者会見で)

→要望は平成20〜23年に出されていたとか。そんなに危ない通学路が多いの?

 

 中国の習近平国家主席(共産党総書記)「永遠に党を信じ、党を愛し、党のために各自の持ち場で粘り強く必死に努力しなければならない」(6月29日、「七一勲章」の授与式での演説で)

→宗教?

 

 麻生太郎財務相が過労で休養中の小池百合子東京都知事に対し「自分でまいた種でしょうが」(6月25日、青梅市選挙区の自民党新人候補の応援演説の際に)

→その応援された山崎勝候補は落選。これは誰がまいた種ですかね?

小池都知事「事態はより切迫」4回目の緊急事態宣言発出に3つの柱で臨む

2021.07.09 Vol.Web Original

 

 小池百合子都知事は9日の定例記者会見で、改めて感染拡大防止対策への協力を求めた。政府が8日、東京都に対して、4度目の緊急事態宣言(7月12日から8月22日)の発出することを決定し、発表。都も都内全域を対象に特措法に基づいて緊急事態措置を決め、8日深夜の記者会見で知らせた。

 都知事は8日のモニタリング会議での、感染再拡大していること、若年中年層の入院患者が増えており重症患者が特に50代で増えていること、また繁華街の夜間の人流の増加、感染力の強いデルタ株が増えているといった報告から「事態はより切迫している」とした。

 その対策として、都は、①飲食店対策の強化②50代問題への重点的な対応③ワクチン接種の推進の3つの柱で臨む。

 飲食もしくはカラオケの提供を伴う飲食店には休業、それ以外の飲食店には5~20時までの時短での営業を要請する。 

 入院患者・重症患者における50代の割合が最も高いことを「50代問題」とし、テレワークの活用などを訴えるとともに、できるだけ積極的なワクチン接種を促した。 

 ワクチン接種は進んでおり、医療従事者の接種はほぼ完了し、高齢者は希望する人すべての接種が7月中には完了する予定で、今後は若者や中高年の接種が本格的になる。ワクチン接種においても、50代に対しての接種を集中的に進めていく。若年層に向けてはワクチンの正しい知識の普及を行っていく。

 ワクチン接種についてはさらにスピードをあげていく。すでに稼働しているワクチン接種センターに加え大規模接種センターの設置も進める。歯科医師への研修も始まり、このままいけば8月下旬には1回目の接種率が約4割に達する見込み。

 小池都知事は「ワクチンが行き渡るまでこの間をどのようにしのいでいくか、ワクチンの接種のスピードを上げていくか、この両方で行くしかない。なんとしてでもこれを最後の緊急事態宣言にしていく、そのためにもみなさんひとりひとりの行動がカギになって未来を作っていく」とした。

五輪聖火リレーが東京都でスタート。第一走者の松岡修造「アスリートはこの1年、本当に苦しんだ」

2021.07.09 Vol.Web original

 オリンピック聖火が9日、東京都に到着し、駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場でお披露目式が行われた。新型コロナウイルス感染症による混乱の中、開催都市・東京で聖火リレーが始まった。

 今年3月25日に福島県Jヴィレッジでスタートした聖火リレーは、約3カ月間、46 道府県を巡った後、東京都に到着。9日の世田谷区を皮切りに、23日の新宿区まで、計15日間をかけて都内すべての区市町村を巡る。感染拡大防止のため、島しょ地域を除いて公道走行は見合わせ、セレブレーション会場で点火セレモニーを実施する。

 お披露目式の会場となったのは、1964 年の東京大会の試合会場、駒沢オリンピック公園総合運動場。同じく 1964 年大会をきっかけに設立された東京都交響楽団のトランペット五重奏により、聖火が迎えられた。

 会には、小池百合子都知事が出席。「無事に聖火を迎えることができたのも、全国の皆様のお力によるもの」と感謝した上で、「ランナーの皆さんは、年齢、性別、職業、障害のあるなし、国籍、実にさまざま。それぞれの思いを聖火に込めて、オリンピックスタジアムにしっかりと繋げていきたい」と挨拶した。

 会場の外では、五輪開催反対を訴える人たちによるシュプレヒコールが上がっていたが、第一走者を務める松岡修造は、そうした中、アスリートの複雑な心境を代弁した。

「この聖火は、アスリートたちの揺らぐ心のよう。アスリートはこの1年、本当に苦しんでいました。どうやって前に進んで行けばいいのか、もがいていました。でも消えなかった。応援してくれる周りの支えによって、ここまで辿り着くことができました。それは、日本だけではない。僕はこの状況下で来る全アスリートに対して、本気で応援したいと思っています。その思いを、この聖火に託します」と挨拶。ネット上には、「修造さんの言葉は心に届く」「東京の第一走者に相応しい人は松岡さんしかいない」など、賞賛のコメントが届いていた。

「勝者なき都議選」自公で過半数に届かず。都民ファは2議席差で第2党をキープ

2021.07.05 Vol.Web Original

投票率は前回を9ポイント下回る

 東京都議会議員選挙(定数127)が7月4日、投開票され、期日前投票は142万5192人と前回より約7万人増えたものの、最終的な投票率は42.39%と前回を約9ポイント下回った。

 前回大敗した自民党が8議席増やし、33議席で第1党となったが、選挙協力を結んだ公明党の23議席と合わせても過半数に届かず、“勝利”とは言い難い結果となった。4日夜のTOKYO MXの番組で自民党の鴨下一郎東京都連会長は「今回の選挙は誰が勝利者というのはない」と語った。

 一方、第1党だった都民ファーストの会は改選前の45議席から14議席減らし、31議席となったが、選挙戦序盤の予想では「10議席を割るか?」という見方もあっただけに、大きく巻き返した形となった。

 これには1日にテレワークで公務に復帰した特別顧問を務める小池百合子東京都知事の存在が大きかったといわれている。小池氏は2日に行った定例会見で「山積する課題に全力で取り組んでいく。どこかでバタッと倒れているかもしれないが、それも本望かもしれない」と語ったのだが、その「倒れても本望」発言が多くのメディアで取り上げられ、そして3日には激戦を展開中の選挙区を回ったことで都民ファに大きな追い風が吹いた。

 共産党は「五輪中止」を掲げ18から19に議席を増やし、立憲民主党も8から15にほぼ倍増と勢力を拡大。

 自公で過半数に届かず、都民ファも一定の勢力を維持したことから、今後の議会運営が不安定となるリスクが高まった。新型コロナ対策、財政再建に向け、課題は山積だが小池知事の手腕に注目が集まるところとなる。

 また今回の自民の33という数字は過去2番目に少ない議席数で、都議選が前哨戦ともいわれる衆議院議員選挙に向け、自民は厳しい局面に立たされた。

【インタビュー】小池百合子都知事、東京五輪・パラが「いつか、コロナ禍のゲームチェンジャーだったねと言われるように」

2021.06.23 Vol.Web Original

 都内における新型コロナウイルスの感染状況や医療提供状況は今も予断を許さない厳しい状況だが、ゲームチェンジャーと期待されるワクチン接種は急ピッチで進んでいる。東京五輪の開幕もあと1カ月と、コロナ禍における五輪・パラの安全・安心な開催へと注目が移り始めている。都民はもちろん国内外から厳しいチェックの視線が注がれるなかで、都はどう取り組むのか。そして五輪後の東京は?  小池百合子都知事に聞く。(聞き手・一木広治)

ーー東京オリンピック・パラリンピックが近づき、オリンピックの開幕まではあと1カ月となりました。現在の状況について教えてください。

 コロナ禍でオリンピック・パラリンピックを開催するにあたって、まず感染症対策をしっかりと行う必要があります。組織委員会の橋本聖子会長もおっしゃっていることですが、対策については「3徹」を進めます。来日する人数の削減徹底、行動管理・健康管理の徹底、医療体制の見直し徹底、この3つの徹底が「3徹」です。先日、選手たちの行動規則などコロナ対策上のルールをまとめたプレイブックも更新されました。

 少しずつですが、世界のコロナを巡る環境も変わってきました。以前、駐日女性大使の集まりに招かれたのですが、こうしたコロナに対しての戦い方・臨み方は日本でしかできないですねっておっしゃっていただきました。国内と違い、世界の日本に対する見方や信頼はきわめて高いものがあります。

 いまコロナ禍のゲームチェンジャーは間違いなくワクチンです。私はいつか、1年延長して開催された東京大会がコロナ禍におけるゲームチェンジャーだったねと言われるようになったらいいなと思っています。

ーー緊急事態宣言下の人流を減らすため、外出の自粛やステイホームがあり、リモートワークの活用も呼びかけていらっしゃいました。都庁でもさまざまな取り組みが行われていると聞きます。

 コロナ禍で人流を抑えるため、企業・事業者の皆さんには、出勤者を7割削減していただけるようお願いをしました。これまでテレワークが進んでいなかった企業や事業所などにはハードとソフトの両面でバックアップをしました。

 都庁でも「隗より始めよ」で、テレワークを率先して実践し、本庁のテレワーク実施率は4月時点で73.9%になっています。

 また都庁に新たな組織としてデジタルサービス局を創設。コロナ前からですが、元ヤフーの宮坂学さんに副知事として来ていただき、都庁と都政、都民の皆さんへのサービスも含めて、デジタル環境の見直しを徹底して行ってまいりました。

 まず、デジタルサービス局のレイアウトにフリーアドレスを導入し、未来型オフィスのプロトタイプとして整備しました。そして、ペーパーレス、FAXレス、はんこレス、キャッシュレス、タッチレスの5つのレスを掲げて、その進捗状況もダッシュボードとして見える化し、公表しております。

 コロナ感染が始まって以来、日本はDXが遅れていることが赤裸々になりましたが、むしろこれをバネに一気に巻き返していこうと、DXが革命的に進んでいます。その結果として、都民の皆さんへのサービスが向上するとともに、これまでペーパーワークに追われていた職員が、よりクリエイティブな仕事に取り組めるようになると思っています。

都、21日から酒類提供も条件付きで可能に 都知事がまん防移行で詳細説明

2021.06.19 Vol.Web Origial

 小池都知事は18日記者会見し、21日からまん延防止等重点措置への移行が決定したことを受けて、その対応の詳細について説明した。まん延防止等重点措置の期間は、6月21日から7月11日までで、対象地域は23区、檜原村、奥多摩地域を除く多摩地域の市町。

 大きく変化するのは、飲食店やキャバレー・スナックなど遊興施設、結婚式場など集会施設での酒類の提供が条件つきで可能になること。酒類の提供は原則として停止を要請するが、感染防止徹底ステッカーの掲示していること、コロナ対策リーダーを登録し研修が終了していること、都が定めるチェックリストにチェックをして店頭に掲示するという一定の条件を満たしている店舗では、2人以内のグループ、11~19時まで(措置区域外は11~20時)、利用者の滞在時間90分以内で可能になる。

 90分の考え方は、政府の分科会が設定した感染リスクが高まる「5つの場面」の考え方、緊急事態宣言下の結婚式は90分のルール、平均的な飲酒の時間などを総合的に考えて判断した。ただ感染状況などが悪化し、ステージ4に相当する状況が視野に入った場合にはただちに全面停止を要請する方針。

 時短営業の要請は継続。措置区域は5~20時、それ以外は5~21時まで。また、カラオケ設備の利用は自粛を要請する。

 百貨店やショッピングセンター、パチンコ店やスーパー銭湯やエスティック施設といった集客施設については、引き続き、営業時間の短縮を要請する。措置区域内の1000㎡超の施設については引き続き5~20時までの時短での営業を要請し、それ以下の規模の施設については5~20時の時短の協力を依頼する。措置区域外は5~21時の営業時間の短縮の協力を依頼する。

 イベント関連施設については、政府の規模要件と同様の要請となる。イベント開催時は人数上限は5000人かつ収容率が大声なしで100%、大声ありで50%とする。営業時間はイベント開催時は21時まで、それ以外は20時までとする。

 集客施設、イベント関連施設のいずれにおいても、入場の整理、酒類の提供やカラオケ設備の使用の自粛を要請、利用者による施設内への酒類の持ち込みを認めないことを要請、措置区域外の施設については協力依頼する。また、いずれも業種別ガイドラインの順守を要請する。

 18日の都の新規感染者数は453人と「下げ止まっている状況」。繁華街の夜間の対流人口も増加傾向が続いている。

 小池都知事は「ワクチンが広くいきわたるまでは、人流を抑制する、基本的な感染防止対策を徹底する。これに尽きる。また緊急事態宣言に戻るようなことがあってはならない。みなさん1人ひとりの行動が感染拡大防止に貢献してきましたし、これからも大きな影響になるかと思う。引き続きの協力をお願いしたい」とした。

都、百貨店や映画館などへの休業要請を緩和 緊急事態宣言再延長の決定受け新しい措置 

2021.05.28 Vol.Web Original

 小池百合子都知事は28日、政府が緊急事態宣言を6月20日まで再延長する決定したことを受けて会見し、新たな措置を発表した。都が独自に行ってきた百貨店や映画館への休業要請は時短に緩和される。都は「現在の感染状況に即した、効果的で分かりやすい対策を、国の基本的対処方針に基づいて重点的に実施」し、「感染状況次第では、措置等を機動的・抜本的に強化」すると説明。小池都知事は「(東京都の)感染者数は減少傾向にはあるが、その流れをさらに確実なものとする、リバウンドをなんとしても阻止する取り組み」と話し、都民にさらなる協力を求めた。

 いま取り組むべき重点的なテーマを「徹底的な感染対策」と「人流の抑制」とし、人流については夜間人流と土日の人流をターゲットとして対策を講じる。

 百貨店やショッピングセンターなど1000㎡超の大規模集客施設には平日は営業時間を5~20時までの短縮、土日は休業を要請する。1000㎡以下の施設には全日営業時間を5~20時までの短縮とする協力を依頼する。 

 博物館や美術館、動物園、野球場、映画館といったイベント関連施設については、人数上限5000人かつ収容定員の50%以内で、営業時間も、イベント開催時は21時まで、イベント開催時以外は1000㎡超の施設では20時まで、1000㎡以下の施設は20時までの協力を依頼する。

 大規模集客施設に土日の休業を求めるのは、チケットを購入して入場するイベント関連施設と比べて、いつでも誰でも入れる施設で「人流を制御する手だてがない施設」であるため。

 飲食店やキャバレーやスナックといった遊興施設については、酒類の提供や持ち込み・カラオケの提供のいずれかがある場合は休業を要請。いずれもない場合には、営業時間の20時までの短縮を要請する。ある場合もそれらの提供や酒類の店内持ち込みをとりやめた場合には休養要請にはあたらない。6月1~20日の期間中、全面的に協力した飲食店などに対し、事業規模に応じた協力金を支給する。支給額は一店舗あたり中小企業が80万~400万円、大企業が上限400万円。

 会見では、警察や消防関係者を対象に、5000人/日程度の規模の接種を行う、東京都築地ワクチン接種センターの設置についても説明。また、区市町村と連携し早期に新たな大規模接種会場を選定して規模の拡大を図っていくとした。

「ワクチンの接種と感染防止対策の両方から攻めていくのが目標に向かって進む道」と小池都知事。「ワクチンの接種が始まって、ようやく高齢者への部分が見えてきて、ここが堪えどころ」とし、「コロナが好むような状況をみんなで作らないためにはどうしたらいいかということを今回の措置で講じさせていただいた」とまとめた。

小池都知事「現場監督として務めていきたい」緊急事態宣言延長受け

2021.05.07 Vol.Web Original


 小池百合子都知事は7日夜、政府の東京、大阪、兵庫、京都の4都府県への緊急事態宣言の31日まで延長、12日から愛知県と福岡県を追加する決定を受けて会見した。これに伴い、都は緊急事態措置を31日24時まで延長、都内全域に対し、都民には日中を含めた不要不急の外出や移動の自粛を求め、事業者に対しては休業・時短、イベントなどの催し物の開催を制限するよう要請する。

 都では現行の緊急事態措置を維持。引き続き、①徹底的した人流抑制策②ポイントを押さえた対策③先を見据えた備えの対策を3本柱として対策を講じていく。  

 特措法に基づいて、1000㎡以上の百貨店やショッピングセンターなどの商業施設、体育館などの運動施設、ゲームセンターなどの遊技場などについては都独自の施策として引き続き休業を要請する。1000㎡以下の商業施設については休業の協力依頼を続ける。

 イベントは政府の方針通り人数上限5000人かつ収容率は50%以内での開催とし、営業時間は5~21時までとする。イベント開催中はもちろん、その前後も徹底した感染防止対策を行うよう協力を求める。

 飲食店についても引き続き5~20時までの営業時間の短縮、業種別ガイドラインの順守を要請。さらに、酒類の持ち込みもやめるよう呼びかける。

 教育においては、都立高校は時差通学を徹底し、オンラインを活用した分散登校を実施する。飛沫感染の可能性の高い教育活動や部活は中止とする。小中学校にはさらなる感染対策の徹底とともに、工夫した教育活動を呼びかけた。

 第2の柱であるポイントを押さえた対策としては、問題になっている「路上飲み」、新規陽性者の半数が若者であることから感染拡大の「鍵を握っている」若者に対して外出自粛をさらに呼びかけるとともに、警察と連携して声掛けを行っていくとした。

 第3の柱の先を見据えた備えの対策として、療養体制の拡充とし入院病床・宿泊療養施設の確保に加え、自宅療養者への電話やオンライン診療や往診体制の整備、自宅療養者フォローアップセンターの体制強化などの取り組みを行っていくとした。

 そして、改めて、都民に、ステイホームとテレワークの徹底、都県境を越える移動は中止・延期を呼びかけた。

 都知事は「自治体は現場を預かっている。自治体としての感染対策を徹底していく表れとしてとして、都としての考え方を示させていただいた。宣言を出すのは国で、措置をするのは都でありますし、これらが連携していかないと感染拡大を防げない。国とも協議の上で今回の措置を決めさせていただきました。これからも現場として、現場監督として務めていきたい」

 解除の判断については、「(解除は)基本的対処方針を踏まえながら国において総合的に判断されるもの。都においては、新規陽性者や医療提供状況など総合的な判断が必要になるかと思う。誰もがこの長いコロナでの不自由な生活はもうやめたいと思っている。そのためにはみなさんと一緒にコロナ対策にあたっていかなければならない」とした。

 

小池知事「緊急事態宣言、解除できる状態にない」。都内65%が変異株「N501Y」に感染

2021.05.06 Vol.Web original

 東京都ではこの日、新たに591人の感染者が確認された。感染状況や医療提供体制を分析・評価する44回目のモニタリング会議で小池知事は、「予断を許さない状況」と危機感を示した。

 会議では、流行の主体が感染力の強い変異株「N501Y」に急速に置き換わりつつこと、医療提供体制が通常の医療を大きく制限している危機的な状況であることなどから、最も高い警戒レベルで総括コメントされた。

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長によれば、新規感染者における「N501Y」感染者の割合は、先週の57%から今週は65%へ増加している。インドの変異株「L452R」の感染も都内で5例確認されており、今後も変異株の割合が徐々に増加する可能性に言及した。小池知事は「30〜50代の重傷化の割合が(昨年末の)第3波に比べて倍になっている。若い方でも重症化するということを強調しておきたい。これまでとは違うことを知ってほしい」と、警戒を呼びかけた。

 11日までの緊急事態宣言については「解除できる状態にはない」とし、「引き続き、人流の抑制や飲食の感染を抑える対策を講じなければならない」と話した。小池知事は夕方に行われる1都3県のテレビ会議で各県の状況や意向を確認する。

小池都知事「ゴールデンウイークをターニングポイントに」

2021.04.28 Vol.Web Original

 

 小池百合子都知事は28日、都庁で会見し、ゴールデンウイーク中の不要不急の外出の自粛、都県境をまたぐ移動を控えて、「徹底してステイホームをお願いしたい」と強調した。

 明日29日から緊急事態宣言下では2回目となる大型連休がスタートするにあたり、通常金曜日に行われる定例会見を前倒して行ったもの。

 同日行われたモニタリング会議では、感染状況は「感染が拡大していると思われる」、医療提供体制も「通常の医療が大きく制限されていると思われる」の最高レベルの赤。新規陽性者における変異株(N501Y)の割合も約6割と先週と比べて倍近くに上昇しており、「変異株に置き換わりつつあると考えていい」(国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫国際感染症センター長)。

 知事は、緊急事態宣言が発出されてから繁華街を中心とする人流に十分に抑えられていないこと、夜間の滞留人口にも高い水準で推移しているとし、「このまままの状況が続くとゴールデンウイークが過ぎても感染者数の増加が続いていく。そのことが感染爆発というタイミングを迎えるかもしれない」とし、「このゴールデンウイークもステイホーム。徹底しておうちでお過ごしいただきたい。旅行・帰省についても中止・延期し、東京から出ないでください、東京にも来ないでくださいとお願いしたい」

 問題になっている路上飲みについても「やめていただきたい」と強調し、警察と都が連携し、繁華街を中心に声掛けをしていくとした。また、飲食店への酒類の持ち込みについてもしないようにとした。

 テレワークのさらなる推進、ゴールデンウイーク中の平日は有給取得を奨励することで、人流を抑えることも改めて協力を求めている。

 交通機関は、JR東日本や東京メトロなど都内の15社は、ゴールデンウイーク中の平日(4月30日、5月6・7日は)は休日ダイヤで運航する。

 東京都の28日の新規感染者数は925人、重症者は昨日から2人少ない53名だった。

 

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