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三代目山下の主演舞台『八王子ゾンビーズ』の映画化が決定「おさむさんを信じて頑張りたい」

2019.01.23 Vol.Web Original

 山下健二郎(三代目 J SOUL BROTHERS)が初主演し、好評を博した舞台『八王子ゾンビーズ』のDVD発売イベントが23日、都内で行われ、山下と、共演の小澤雄太(劇団EXILE)、演出を担当した鈴木おさむが登壇した。イベントでは、映画化が決定したことも発表。山下は「舞台だけで終わらせるのはもったいないと思っていたので、いろんな形で映像化して、他にも広がっていったら」と喜んだ。

レキシの名曲で綴るミュージカル『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』追加公演決定

2019.01.22 Vol.Web Original

 アーティスト、レキシの楽曲で綴る愛のミュージカル、愛のレキシシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』の追加公演が上演が決定した。追加されたのは、東京公演は3月21日18時30分、大阪公演は3月30日13時。

 本作は、歴史をテーマに、ファンキーなサウンドに乗せて歌って人気を集めるレキシの楽曲をもとにしたミュージカル。劇中には、「狩りから稲作へ」、「きらきら武士」、「姫君Shake!」、「SHIKIBU」、「最後の将軍」、「墾田永年私財法」、「そうだレキシーランド行こう」といった楽曲が登場する。原案と演出は、たいらのまさピコこと河原雅彦、振付は梅棒が担当する。

 主演は山本耕史。松岡茉優、佐藤流司、高田聖子、乃木坂46の井上小百合らが出演。藤井隆、八嶋智人らが脇を固める。レキシ本人の出演はない。

 東京公演は、TBS 赤坂 ACT シアターにて3月10~24日。大阪公演はオリックス劇場にて3月30、31日。追加公演のチケットは2月23日発売。詳細は公式サイトで。

【下北沢で観劇始め!!】はえぎわ『桜のその薗〜ミワクの鳥が踊る町の山の川の果ての鈴鳴る滝で一人龍を征す』

2019.01.21 Vol.714

 ノゾエ征爾率いる劇団はえぎわが今年、結成20周年を迎える。

 はえぎわの本公演は2016年の8月以来。この間、ノゾエは多くの外部公演で作・演出を務めた。中でも2016年12月の彩の国さいたま芸術劇場『1万人のゴールド・シアター2016』ではもともと脚本を担当していたものの、演出を務める予定だった蜷川幸雄氏が本番を前に逝去したことから自ら志願する形で演出も担当。演劇人として大きな成長を促す出来事となった。その後もさまざまなところで名前を見かけるように、その活躍ぶりは周知の知るところだろう。それは俳優たちにも言えることで、劇団公演がない間、みな多くの客演をこなし実力と認知度を高めてきた。

 しかし気心の知れた、もっというと無理の利くメンバーと作る作品は外部公演とは明らかに違うはず。劇団結成後、これだけ本公演の間が空いたことはなく、その分今回はそれぞれが外部で吸収してきたものを集結させた作品となるはず。
 今回のお話はノゾエ曰く「解散しない集団が作る、解散にまつわる物語」という。

 タイトルをよ〜く見ると出演者全員の名前が織り込まれている。こんなところにも劇団公演ならでは感があっていい。

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018 DISCOVER WORLD THEATRE Vol.5『罪と罰』

2019.01.03 Vol.713

 シアターコクーンが海外の演出家を招き、新たな視点で海外の作品を上演していく「DISCOVER WORLD THEATRE」の第5弾はロシア文学の傑作長編小説『罪と罰』。今回の演出は、2015年にシアターコクーンプロデュース公演『地獄のオルフェウス』で日本での演出家デビューを飾り、2017年に『欲望という名の電車』で再度シアターコクーンで演出を担当した英国人演出家、フィリップ・ブリーン。

 物語の舞台は帝政ロシアの首都、夏のサンクトペテルブルク。頭脳明晰でありながら貧乏な青年ラスコリニコフは自分が「特別な人間」として「人類が救われ、その行為が必要ならば、法を犯す権利がある」という独自の理論を持っていた。このラスコリニコフの生き方を通して数々の普遍的なテーマに触れながら、人間回復への強烈な願望を訴えたヒューマニズムが描かれる。

 ラスコリニコフ役を務めるのは三浦春馬。ブリーンとは『地獄のオルフェウス』に続き2度目のタッグ。このキャスティングについてブリーンは「世界中どこを探しても彼の他には考えられない」とコメントしている。

ミスマッチが呼ぶ不思議なリズム『なんてったってビジランテ』実弾生活アナザー

2018.12.17 Vol.713

「実弾生活」はマルチアーティストのリタ・ジェイがプロデュースするオムニバスコントライブ。

 出演者はお笑い芸人、小劇場で活躍する俳優、女優と幅広く、そのコントも時にマニアックなネタ、時にベタなネタとバリエーションも豊富。

 特にインコさんをはじめとするお笑い芸人と女優の絡みはミスマッチが呼ぶ不思議なリズムを醸し出し、いわゆる“クセになる”感は半端ない。

 そんな実弾生活が今回は長編の演劇作品を上演するという。主人公はふとしたはずみで東京で多額の借金を抱えた女。女は東京から離れ、10年ぶりに地元へと戻る。 家族、友人、思い出の場所。 町の全てが変わらないように見えるのは、自分が変わりすぎてしまったからなのか…。

 この一見、いい話っぽいあらすじが果たしてどのようにコメディーに仕立て上げられるのか。

 出演者を見ると、上田悠介、長島光那といったこれまでの実弾生活では縁がなさそうな役者に、動物電気の森戸宏明、元カムカムミニキーナの正木航平ら小劇場出身の役者、そして歌人で俳優としても活動する枡野浩一といった名前が並ぶ。こういった面々がレギュラーメンバーたちとどういう絡みを見せるのかもとても気になる。

 また24日は昼夜共に、クリスマスプレゼントが当たるアフターイベントが行われる。

華やかな客演陣が揃った ろりえ『ミセスダイヤモンド』

2018.12.13 Vol.713

 ろりえは「早稲田大学演劇倶楽部」を母体に 2007年に結成された演劇ユニット。「女の子に対する絶対的な憧れと、男の子であることへの開き直りを、様々な角度から描き出す。あと、たまに切ない。」をコンセプトに作・演出の奥山雄太が描く作品はユニット名から受ける印象ほどやわらかいものではなく、むしろ先鋭的。なるほど「様々な角度」と思わせる。

 今回は「ビッグカメラ下北沢駅前店女子ソフトボールチーム“ベリービッグベアーズ”」という架空の社会人女子ソフトボールチームを舞台とした「汗と涙と青アザのアラサースポ根演劇」で夢を追う女たち、夢をあきらめる女たち、そしてそれを支える男たちを描くという。

 女子ソフトボール部が舞台とあって、ろりえの徳橋みのり、斎藤加奈子はもちろん、前回公演『桃テント』から引き続いての参加となる秋乃ゆに、岩田恵里、加藤夏子。モデルとしても活動する岩井七世、元「アイドリング!!!」の高橋胡桃など、華やかな客演陣が揃った。

 最近では個々が外部で活動することも多く、今回は1年ぶりの本公演。本公演は年に1回のペースのようなので、ここは見逃さないでおきたい公演。

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018 DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4『民衆の敵』

2018.11.16 Vol.712

 渋谷のBunkamuraが来年で30周年を迎えるのだが、シアターコクーンでは記念公演が上演される。12月から始まるその第1弾が『民衆の敵』。

 同作は“近代演劇の父”とも称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1882年に発表した作品。日本でも『民衆の敵』『ペール・ギュント』『人形の家』『ヘッダ・ガブラー』など多くの作品が上演されてきたイプセンだが、その中でもこの『民衆の敵』は社会問題を扱った唯一の作品で、当時の社会に一石を投じたもの。作品はその後、アメリカにわたり、アーサー・ミラーによって翻案されブロードウェイでも上演。1978年にはスティーブ・マックイーン製作・主演によって映画化され、世界的に有名な作品となっていく。今回は新たに戯曲を翻訳し新訳で上演する。演出を手掛けるのは、2016年にシアターコクーンで上演された『るつぼ』以来2年ぶりの登場となるジョナサン・マンビィ。

 主演のトマス・ストックマンを演じるのは堤真一。マンビィ演出には『るつぼ』に続いての出演となる。

いろんな意味で見逃せない作品 劇団桟敷童子『その恋、覚え無し』

2018.11.14 Vol.712

 桟敷童子は演出を務める東憲司が描く社会の底辺で生きる人々による骨太で猥雑な群像劇を、1週間から半月ほどの時間を費やし劇団員で作った大掛かりな舞台セットで“魅せる”劇団。

 かつては東の生まれ育った炭鉱町や山間の集落をモチーフにしたごつごつとした作品が多かったのだが、最近は時には舞台を現代に置いたり、社会問題を扱ったりとさまざまなバリエーションの作品を発表。来年で結成20周年を迎えるのだが、常に進化し挑戦し続けている。

 今回は劇団では初めての試みという「恋物語」に挑む。松本紀保、石村みか(てがみ座)という実力派の2人の女優を客演に迎え、劇団の看板女優である板垣桃子と3人の女優による華やかな競演が繰り広げられるのだが、果たしてどんな「恋物語」を見せてくれるのか。
 ただその一方で劇団の真骨頂である「本水」を使った舞台美術は今回も健在。

 パッと聞くとミスマッチにも聞こえる「恋物語」×「本水」の組み合わせ。これをしっかり融合させられるのは多分、桟敷童子だけかもしれない。いろんな意味で見逃せない作品。

ジャニーズ WEST濵田崇裕主演『歌喜劇/市場三郎』最新作が7日開幕!

2018.11.06 Vol.Web Original

 11月7日に開幕する舞台『歌喜劇/市場三郎~グアムの恋』のプレスコールが6日、新宿区の東京グローブ座で行われ、主演のジャニーズ WESTの濵田崇裕、キャストの大和田美帆、そして演出の河原雅彦が取材に対応した。

 濵田と河原、そして劇作家で演出家の福田転球がタッグを組み、2016年に上演した『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』に続くシリーズ第2弾。

「前作の終わりかたもちょっと続いたらいいなと思っていたし、またやったら楽しいんだろうなという雰囲気の中で今作ができるのですごいうれしい」と、濵田。「前回と(自分は)いい意味で、変わってはいないと思いますけど、前回よりも視野をできたらいいなと思っていて、ちょっとだけ周りを見られるようになったかな(笑)」。

オーストラリアのダンスカンパニー バンガラ・ダンス・シアター『Spirit 2018』『I.B.I.S』

2018.11.05 Vol.711

 オーストラリアのダンスカンパニー「Bangarra Dance Theatre(バンガラ・ダンス・シアター)」が再来日、その代表作である『Spirit 2018』と『I.B.I.S』を上演する。

 カンパニーは、6万年を越えて継承されてきたアボリジナル、トレス海峡諸島の先住民族の文化に、コンテンポラリーダンスを融合して、独自のダンス技法を生み出してきた。先住民族の神話に根ざした物語や神聖な儀式、そしてオーストラリアのいまを表現し、国際的にも高く評価されている。

 4度目の来日となる今回、上演するのはカンパニーの代表作。美しく心に残る音楽とともに、神聖なる自然の詩を奏でる神秘的な秘密の空間へと誘う『Spirit 2018』、トレス海峡にあるマレー島を舞台にした『I.B.I.S』は、美しい島で楽しく暮らす人々が、立ち退きや気候変動といった問題に遭遇しつつも、自分たちの文化を大切にして、陽気に生きる姿を描く。

グラビアの世界を飛び出した劇団ミスマガジン『ソウナンですか?』

2018.10.24 Vol.711

 講談社の漫画誌「ヤングマガジン」と「週刊少年マガジン」が主催するミスコンテスト「ミスマガジン」は1982年にスタートし、斉藤由貴、細川ふみえ、中川翔子、岩佐真悠子、山崎真実、北乃きい、倉科カナ、桜庭ななみ、新川優愛、衛藤美彩(乃木坂46)など、そうそうたるタレントを輩出した、雑誌業界で最も歴史のあるミスコンテスト。2011年に一時中断したものの今年7年ぶりに復活した。

 その「ミスマガジン2018」が、グラビアの世界を飛び出して、本格的な舞台演劇に挑むのがこの「劇団ミスマガジン」。

 ヤングマガジンで連載中のJK無人島サバイバル・ストーリー『ソウナンですか?』を“演劇版”として舞台化する。

物語は修学旅行で不運にも事故に遭い、無人島に漂着した4人の女子高生のサバイバル生活を描いたもの。4人でサバイバルしていくうちに次第にそれぞれの青春の悩みが明らかになっていく。果たして4人は悩みを克服し、無事に帰ることができるのだろうか…といったストーリーをミスマガジンたちが笑いあり、涙あり、水着あり(!?)で演じ切る。

 脚本と演出を担当するのは劇団「20歳の国」を主宰する竜史。「青春」を物語の中心に据え、熱く、時に繊細に描く作風には定評があり、今回の作品には最も適した人材かもしれない。

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