COMACHIと松下が決勝進出 女子-45kg【9・8 Krush.80】

COMACHI(右)の左ハイがヒット(撮影・小黒冴夏)

COMACHIが過去2敗の443に雪辱
「Krush.80」(9月8日、東京・後楽園ホール)で「初代Krush女子-45kg王座決定トーナメント」が開幕した。

 準決勝第1試合は443 vs COMACHI。2人は過去に2回対戦し、443の2勝という結果となっている。

 COMACHIは1R、ゴングから手数で圧倒。443も右ボディーブローの連打、COMACHIの前蹴りを食らうとすぐさま左フックで反撃。2Rに入ると443が押し込む場面もみられるようになり、ジャッジが難しいラウンドが続き、迎えた3R。手数が戻ってきたCOMACHIに対し443もプレッシャーをかけ押し込んではパンチで反撃。最後まで打ち合った2人だったが勝負はつかず試合は判定に。

 1人が30-29で松下を支持したが、残る2人は29-28でCOMACHIを支持。COMACHIが過去2敗の雪辱を果たし決勝に進出した。

松下(右)のラッシュは最後まで止まらない!(撮影・小黒冴夏)

松下がキャリアの違い見せつけ平岡を粉砕
 準決勝第2試合は平岡琴vs松下えみ。平岡は会見で「Krush女子-45kgのベルトは私が巻かなければ始まらない」と高らかに優勝宣言。キックボクシングのキャリア、タイトル歴では他の3人には劣るものの、ホームリングということもあり迎え撃つ立場となった。

 試合は1Rから松下が距離を詰めパンチの連打を繰り出す展開。とにかく止まらない松下のパンチの前に防戦一方となる平岡。いったん距離を取っても松下はすぐに距離を詰めパンチの連打。得意の蹴りを封じられた格好となった平岡はペースを握れないまま1Rを終える。2Rに入っても松下の突進は止まらない。途中動きが落ちたように見えた場面もあったが、残り1分を切ったところで、またもラッシュ再開。ジャッジの印象もよく、ベテランらしい試合運びを見せる。
 
 3Rに入ると平岡はバックスピンキックから前蹴りが松下の顔面にクリーンヒット。反撃開始かと思われたが、松下はひるむことなく距離を詰めるとロープに押し込みパンチの連打。平岡はヒザをボディーに打ち込むなど1、2Rとは違う対応を見せたがとにかく最後まで松下のスタミナは切れることなくパンチが止まらないまま試合は終了。

 判定はジャッジ三者とも30-28で松下が決勝進出を決めた。