妻夫木&松ケン「魂込めて作った」最新作

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 妻夫木聡と松山ケンイチが初共演した映画『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督、5月28日公開)の完成披露試写会が13日、千代田区の日経ホールで行われた。上演前、妻夫木は「60年代に生きていなかった僕らですが、魂を込めて作った」と熱くコメント。松山も「今(の時代)に必要な作品」とアピールした。

 妻夫木と松山はこの作品で初共演。妻夫木は「事務所も同じで、初めて会ったのは9年前ぐらい。その時は体育館の隅で体育座りしているような感じで大丈夫かなと思っていた」としたうえで、初共演について、「(青春ものでも)学生がワーイ!といった作品ではなくて、ちゃんと向き合う作品で良かった。刺激を受けます」と、松山をベタ褒め。松山は「今でも体育座りしてますけど…」とユーモアで返しつつ「普通を演じるのは難しいんです……。妻夫木さんは普通を演じさせたら並ぶ人はいない」。あふれ出てきた言葉をつなげて一気に話す松山に、妻夫木が「話がざっくりしすぎなんだよ!」と突っ込むシーンもあった。

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エンディングテーマとして、米歌手ボブ・ディランの「My Back Pages」をカバーした真心ブラザーズと奥田民生

 妻夫木はジャーナリスト、松山は活動家という役どころ。取材する側とされる側でありながら、次第に築かれていく奇妙な関係、緊張感あふれる2人の駆け引きに引き込まれる。専門用語を巧みに繰り出す、“説得力のある”松山演じる梅山のスピーチも見どころのひとつ。松山は「彼がどういう意図で行動しているのか分からない。言葉で絡めとって、みんなを巻き込んでいくような……見てくれれば分かると思います(笑)」と、煙に巻いた。

 映画は、川本三郎による同名のノンフィクション作品を原作とし、1960年代の終わりから1970年代初めの激動の時代に生きた若者たちの姿を描く。