「森のチカラで、日本を元気に。」

2011 国際森林年 シンポジウム リポート



2011年が国際森林年であることを記念して、9日、千代田区九段下で、シンポジウム「森のチカラで、日本を元気に。」が行われ、森の大切さを考えるためのトークセッションなどが行われた。ゲストとしてAKB48のメンバーも登場し、森林を守ることの大切さを呼びかけた。





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森のすばらしさや価値をもう一度考えよう!



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前列は国際森林年子供大使「葉っぱのフレディ」のメンバー。後列は左から、農林水産省 林野庁林政部長の末松広行さん、AKB48の秋元才加、梅田彩佳、小林香菜、増田有華、「僕と地球を繋ぐ森」の今井久仁事務局長





◆森林減少で地球は危機に瀕している



 森が私たちに与えてくれる恩恵は大きい。雨水を吸収し、食物を育てる水になったり、私たちの飲料水を作る。その一方で、洪水などの水害を防ぐ。また、私たちの日々の生活のなかで排出されたCO2も吸収してくれている。



 森の役割は広く認識されていて、世界規模でも森を守ることの大切さが叫ばれている。それにも関わらず、地球の森林の減少は止まらない。300年前には地球の表面積の約半分を覆っていた森林は、今では約30パーセントまで減った。農林水産省 林野庁林政部長の末松広行さんは、「私たちが暮らせるよう、地球が健全であるためには、森が必要。そのなかで、このように森林が減少しているのは大変な状況です」と改めて警鐘を鳴らす。



◆間伐が"森の砂漠化"を解決する



 日本は、国土の7割が森林で覆われていることから、森の国であると信じられている節があるが、現状はその森林のなかで砂漠化が起きているという。



 日本一の森林県である高知県で行っている大規模な森林間伐プロジェクト「僕と地球を繋ぐ森」の今井久仁事務局長は、「森は雨水を蓄えるダムの役割があることから、本来は"緑のダム"と呼ばれていますが、国内の人工林の多くは、木々が過度に密集し荒廃が進んでいます。日本の森林のうち、およそ4割が人工林と言われていますが、その半分はいまだ整備が進んでいない状況です。つまり"緑の砂漠"の状態なんです」森林が正しく機能するためには、森林そのものを健全な状態にしておかなければいけない。そのために、人の手を入れること、つまり無秩序に生い茂った木々を、適正に間伐する必要があると説明する。 



 緑の砂漠と呼ばれる森林では、太陽の光がほとんど入らず、土の上には草も生えない。ひょろりとした細い木が整然と伸びているだけだ。その一方で、手入れをして太陽光を入れることで、一本一本の木が伸び伸びと育ち、地表は下草の緑で覆われる。そのために、間伐をした森林のほうが荒れ果てているように誤解されることもある。「何も草が生えていない土地っていうのはコンクリートで覆ってしまったよりも少しましといった程度で、そのまま水が流れていってしまうんです。健全な森林では、雨が降れば、雨水がゆっくりと土に染み渡り、地下水になり、飲料水になったり、川に流れていくんです」(末松さん)



◆木を使って保護、使って活性化



 間伐された木々も、そのまま山に廃棄してしまえば、それらの腐敗から新たな環境汚染を招く。そこで、現在推進されているのが、間伐材を有効資源として、積極的に利用しようという「木づかい運動」だ。その一環として、間伐材を利用して、学校や公共施設などが建設されている。かつては火災や耐震問題などのため、公共施設では木造を避ける時代もあったというが、技術の革新によって「木造の弱点がなくなり、強さが見えてきた」(末松さん)。木造校舎の学校では、木によって室内の湿度が調整されるため、インフルエンザなどによる学級閉鎖の割合が低くなる傾向が見られるなど、予想以上の効果が報告されている。



 また、間伐は地域や林業の活性化にもつながる。間伐が行われなくなった原因のひとつに林業の衰退にともなって跡継ぎがいなくなるなど人材の減少が上げられている。しかし、間伐材の利用が増えれば、林業に従事する人も増え、産業が活性化する。



 さらに、森林を抱える地域でも新たな雇用も創出される。例えば「僕と地球を繋ぐ森」では、間伐材を使ったグッズを、森林のあるエリアで制作し、全国で販売することで、さまざまな間伐材の使い方を提案している。そのなかにはAKB48公式グッズである間伐材を使った携帯ストラップもある。



◆AKB48「もっと森を勉強したい」



 グッズによる認知拡大に加え、AKB48は2011 国際森林年の運動に賛同し、自ら森林に足を運び、森林の良さや価値を体感した。シンポジウムでは、BSフジで放送した番組『僕たちは森のことをどこまで知っているのか話すテレビ』で訪れた森林でのエピソードも紹介した。梅田彩佳と小林香菜は高知県の森林を訪れた。「1本の木を切るのに1時間もかかった」と間伐体験を振り返るとともに、実際に携帯ストラップの制作現場を訪ねた。秋元才加と増田有華は都内の森林で枝打ちを体験。マイナスイオンたっぷりの森林のなかで「もっと森を勉強したい」と思ったという。



「森林のことを考えてもらったり、森林に行ってもらったりして、森の良さや価値を考えてくれる人が一人でも増えてもらえれば」と、末松さん。



 私たちの生活にかけがえのない森林。国際森林年は、もっと森について考えるいいきっかけになりそうだ。















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2011 国際森林年とは......



 世界で「持続可能な森林管理・利用」という森林の成長量を超えない範囲での木材を利用していくことの重要性に対する認識を高めることを目的に、国連が定めたもの。1985年に次いで2度目の制定となる。2011年は「Forests for People(人々のための森林)」を国際テーマに掲げた。このテーマは、世界の森林を持続的に管理・保全し、利用していくときに、中心的な役割を担うのが人間であることを示している。国内テーマは「森を歩く」で、日本の森林の現状を体感してもらうとともに、森のためにできる行動をみつけるとともに、行動のきっかけづくりを目的としてさまざまな活動を展開している。国際森林年についてはホームページ(http://www.iyf2011.go.jp/)で。





「僕と地球を繋ぐ森」プロジェクト



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 高知県を流れる四万十川中流域に位置する町有林を5年間の協定期間のもとで間伐をすることで、森の力を再生させていくプロジェクト。日本一の森林県である高知県が平成17年度よりスタートされた森林環境保全対策事業「協働の森づくり事業」に協賛し、高知県、四万十町、株式会社デジタルマーケットがパートナーシップを組み、展開している。詳細は、プロジェクトウェブサイト(http://bokumori.jp/




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