銀座でメダリストが凱旋パレード 約50万人が祝福

 ロンドン五輪のメダリストが20日、東京・銀座で凱旋パレードを行った。沿道には約50万人の観衆が詰めかけ、五輪3連覇を果たしたレスリング女子の吉田沙保里やサッカー女子銀メダルの「なでしこジャパン」のイレブンらを大歓声で迎えた。史上最多となる38個のメダルを獲得したのを記念し、日本オリンピック委員会(JOC)が初めて実施したもの。

 参加したのは76人のメダリストのうち71人。バス5台に分乗し、銀座中央通りの約1キロをパレード。体操男子金メダリストの内村航平は「自分の名前が書かれたうちわが振られていて驚いた。アイドル気分を味わった」。「なでしこジャパン」の沢穂希は「一生かかっても見られない数の人を一気に見た。感動して涙が出た」と話した。

 選手らはその後、都内で行われた文部科学相の顕彰・表彰式に出席。また、野田佳彦首相は同日、日本選手団約110人を官邸に招き、感謝状を贈った。

北島 今後の動向は未定

 ロンドン五輪の競泳男子400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した北島康介が21日、東京辰巳国際水泳場で水泳教室を開催。全国から集まった約200人の小学生と、リレーの勝負などをして触れ合い、「これからも水泳の楽しさを伝えていきたい」と笑顔をのぞかせた。

 今後の動向が注目される北島だが、この日は「どこに目標を置くか、時間をかけて考えていきたい」と話すにとどめた。