修斗 室伏が世界フライ級王座獲得 憂流加はZST王者を返り討ち

 プロフェッショナル修斗の公式戦が13日、東京・後楽園ホールで開催された。メーンでは世界フライ級チャンピオン決定戦が行われ、室伏シンヤが1R3分33秒、スリーパーホールドで猿丸ジュンジを破り、ベルトを獲得した。
 戦績から試合は「極めの室伏vs打撃の猿丸」という図式が予想された。序盤から動きが固い猿丸のパンチに合わせ、しつこくタックルからテイクダウンを狙う室伏。猿丸はテイクダウンするもすぐに立ち上がるが室伏を突き放せない。室伏はバックを取って背中に乗るや、つぶしてグラウンドからスリーパーを狙う。懸命に防御する猿丸を室伏がスリーパーで落として一本勝ちを収めた。
 猿丸は生駒純司、山上幹臣に続く3度目の王座挑戦だったが、悲願のベルトには、またも届かなかった。

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 セミは環太平洋フェザー級王座を返上した佐々木憂流加がZST王者の藤原敬典を迎える一戦。

 昨年12月のカード発表のリングで、藤原が「寝技で一歩を取られたことがない」と挑発すると、憂流迦も「ZSTの看板を叩き割る」と切り返すなど、まさに団体を背負った戦いとなった。打撃の攻防から組み付いた憂流迦が足をかけテイクダウンしたあたりから試合は憂流迦のものに。立ち上がった藤原だったが憂流迦はバックを制するとコーナーで背中に乗り、つぶしてバックマウントからスリーパーホールドで1R4分35秒、一本勝ちを収めた。

 またこの日から始まった「インフィニティリーグ2014」でフライ級の公式戦が行われ、この試合がプロ修斗デビューとなる澤田龍人が飯野タテオを1R2分7秒、フロントスリーパーホールドで落として一本勝ち。順調なスタートを切った。