レンタルボート『Sea-Style』でいつものドライブデートが変わる! ちょっとボートで横浜へ

頭上を通り過ぎるタイミングで轟音に負けないぐらいの大きな声を一緒に出してしまう……。約束をしたわけでもないのにどうしてなんだろう? 
東京湾上羽田近く
大迫力の離着陸



 気分は上昇する一方で、波は徐々に荒くなってきた。遠くに東京の街は見えるものの、東京湾のど真ん中といった風景だ。そのなかを波に負けないようにとスピードを上げながら行く。そろそろ対岸に届くかといったタイミングで、後方から轟音がしてきた。その主はというと、飛行機! 気付いたその瞬間に手を伸ばせば届きそうなほどのすぐ横を行き、そのままあっさりと抜きさっていった。

 思いがけない遭遇に驚きで声も出ない2人だったが、前方に羽田空港のD滑走路を見つけると納得顔。ボートは滑走路を延長した線に並行してルートをとっていたので着陸する飛行機と自然に並走するようになっていたのだ。

 羽田空港の飛行機の離発着を見ることは、地上でも海上でも人気。東京—横浜の海上クルーズルートや東京湾のクルーズでもリクエストの多いコースだという。大きな飛行機が轟音とともに頭上を行くのを波に揺られながら感じる、その感覚は空港の展望スペースや空港付近のスポットのものとは違う。“海上”ドライブ中の2人も、「近〜い! 陸上でもすごいけど、この迫ってくる感じがすごいね」「すごい大きい!」「また飛行機来そう? 来ないかなあ」と大興奮。話題もこの瞬間のことで盛り上がりを見せた。

 あまりの盛り上がりと、「もう1回」のリクエストもあって、横浜から東京に戻る際に、別の絶景ポイントにもトライした。陸側にあるB滑走路でD滑走路とは平行して配置されている。陸側で少し波が落ち着いていること、一機着陸すれば、上空にまた一機と次々に着陸機がいたことから、思う存分、着陸を堪能した。

 旅程やルートのマイナーチェンジはドライブでは必ずあるといってもいいこと。“海上”ドライブであっても、同乗者の「もう一回寄れないかな?」といったお願いにちゃんと対応できるのだ。「一般のクルーズではコースが決まっているので難しいですけど、もう少し同じところにいたければ、他の船舶に迷惑にならない限り、いられる。これはやっぱり、レンタルボートで、舵を取るのは自分という自由さがあるから。ボートでドライブしてる感じ、ありますね」。

 さて、ボートは、やまない飛行機の着陸音を背で感じながら“海上”ドライブを進めていく。羽田空港沖を進んでいくと、いよいよ東京都から神奈川県へ入っていく。海から運河に入っていくと工場がずらりと並び景色も色も変化、行き交う船の数が格段に増え、種類も変わった。迫ってくる飛行機とはまた違った迫力で、圧倒的な風景だ。

 遠くにかすむベイブリッジには、トラックが行列を作っている。いよいよ目的地、横浜が近づいてきた。