安保瑠輝也が山崎秀晃と壮絶ド突き合いの末、KO勝ち【12・8 大阪K-1】

瑠輝也が左ハイでKO勝ち(撮影・蔦野裕)

本戦では1つずつダウンを奪い合う
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」(12月8日、大阪・エディオンアリーナ大阪 第1競技場)で行われたスーパー・ライト級スーパー・ファイトで安保瑠輝也が山崎秀晃を延長ラウンド14秒でKOで倒した。

 1R、山崎がロープに詰めてパンチの連打でラッシュをかけるが、瑠輝也も打ち合いに応じ、左フックで先制のダウン奪う。2Rは瑠輝也がキックで攻め込むと、山崎はパンチで対抗。打ち合いから今度は山崎が左フックでダウンを奪い返す。しかし山崎の右目の下は安保の攻撃で大きくはれ上がる。

 3Rスタートと同時にドクターチェックが入るが試合は続行。山崎はパンチの連打で瑠輝也を追い込むも瑠輝也はがっちりガードを固め、しのぐと打ち合いに応じ、こちらも左右のフックを打ち返す。最後まで互いに下がらず打ち合うが、瑠輝也の左フックが山崎をとらえる場面が多く、山崎の右目は限界寸前。3R終了時点ではジャッジ3者とも28-28で延長ラウンドへ。瑠輝也は狙いすました左ハイ一閃。山崎はガードしたものの、踏ん張りがきかずダウン。ここでレフェリーが試合を止めた。

野杁が松岡にKO勝ち(撮影・蔦野裕)

野杁「チャンピオンよりも強いと思っているピケオー選手とやりたい」
 ウェルター級スーパーファイトに出場した野杁正明は松岡力に1R1分57秒、KOで勝利を収めた。野杁はローで様子を見ながら、接近戦に持ち込み右フックでダウンを奪う。立ち上がった松岡に再び右フックを浴びせダウンを奪い、貫禄の勝利となった

 野杁は試合後のマイクで「ウェルター級は今すごく盛り上がっていて、来年の3月、誰と見たいですか? 僕はチャンピオンよりも強いと思っているピケオー選手とやりたいと思っています。ピケオーを倒せるのは僕しかいないと思うので、ピケオーとお願いします」と「K’FESTA.2」でのジョーダン・ピケオー戦をアピールした。

 ちなみにウェルター級の現王者は松岡の所属するK-1ジム五反田チームキングスの久保優太。

 野杁は試合後の会見で改めて「僕はチャンピオンよりピケオー選手のほうが強いと思っている。久保選手は対戦したこともありますし、一般的に見て僕とピケオーとやったほうが価値があるんじゃないかなと思っています。ベルトはもちろん欲しいが、城戸選手が挑戦したいとずーっと言っているんで、そこは譲って。順番待ちなんで(笑)」と城戸康裕のタイトル挑戦をプッシュする格好となった。

武居vsヨーブアデーン・フェアテックスは延長にもつれ込んだ(撮影・蔦野裕)
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」(12月8日、大阪・エディオンアリーナ大阪 第1競技場)
◆プレリミナリーファイト第1試合/K-1スーパー・バンタム級/3分3R
△蒼士(昇龍會)(判定1-1=29-30、29-29、30-29) 黒田勇斗(隆拳塾)△

◆プレリミナリーファイト第2試合/K-1ライト級/3分3R
〇SEIYA(MAD MAX GYM)(判定3-0=30-29、30-28、30-27)鈴木孝司(K-1ジム蒲田チームキングス)●

◆プレリミナリーファイト第3試合/K-1フェザー級/3分3R
●倉崎昌史(GET OVER)(判定0-3=27-30、28-30、27-30)TETSU(月心会チーム侍)〇

◆第1試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
●東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(延長判定0-3=9-10×3/本戦0-0=28-28×3)川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)〇

◆第2試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R
〇林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定2-1=28-29、30-28、30-29)ニコラス・ギャフィー (Marbella fight school)●

◆第3試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R
〇篠原悠人(DURGA)(1R25秒、KO)ゴンナパー・ウィラサクレック(WSRフェアテックスジム)●

◆第4試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R
〇恭士郎(士魂村上塾)(3R2分15秒、KO)インディゴ・ボイド(Beast Fight Club)●

◆第5試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R
〇大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)(判定2-0=30-29、29-29、30-29)リュウ・ウェイ(深?争途格闘クラブ/CFP)●

◆第6試合/スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
△玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)(1R) 林勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)△
※偶然のバッティングにより試合続行不能

◆第7試合/スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
●安保璃紅(team ALL-WIN)(判定0-3=26-30、26-30、28-30) 朝久泰央(朝久道場)〇

◆第8試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
〇林健太(1R2分31秒、KO)篠原悠人●

◆第9試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
●恭士郎(2R2分、KO)大沢文也〇

◆第10試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
●山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(延長14秒、KO/本戦0-0=28-28×3)安保瑠輝也(team ALL-WIN)〇

◆第11試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R
〇野杁正明(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)(1R1分57秒、KO)松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)●

◆第12試合/スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
武居由樹(POWER OF DREAM)(延長判定3-0=10-9×3/本戦1-1=30-30、29-30、30-29) ヨーブアデーン・フェアテックス(フェアテックス)

◆第13試合/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
〇林健太(3R1分52秒、KO)大沢文也●

◆第14試合/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
〇武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-25×3)皇治(TEAM ONE)●