ピケオーが特攻不発の神保を手玉。5度目の防衛で久保戦に意欲【6・21 K-1 KRUSH】

ピケオー(左)がガードの隙間から強烈なパンチをねじ込む(撮影・上岸卓史)
3Rにはダウン寸前まで追い込む

 試合後、ピケオーが「相手は立ち止まって打ち合うような、激しい試合をするかと思ったが、試合が始まると逃げ回るような感じだった」と振り返るように、序盤こそ神保は信条の「特攻」ファイトでピケオーにパンチを打ち込む場面もあったが、足を止めて打ち合うようなことはなく、ガードを固め、パンチを放っては足を使って距離を取るといったクレバーな戦法。

 その神保の動きを見極めたピケオーは3Rはガードの隙間から強烈なジャブを当てていく。そして強烈な左ボディーと右フックで神保をぐらつかせる。神保はしがみつきヒザはついたもののこれはノーダウンの判定。

 ダメージは明らかだったが神保はここからも攻撃の手は止めない。しかしここでピケオーは高いディフェンス力を披露。神保のパンチやハイキックをギリギリで見切り、カウンターを当てていく。

 試合は判定となり、ジャッジ3者とも30-28でピケオーが対日本人の連勝記録を10に伸ばした。