【EXILE TETSUYA連載 DANCEの道】第88回「子どもの頃は時間を長く感じていた」

EXILE TETSUYA
 目まぐるしい日々を過ごす11月。だんだんと年末ムードが漂い、2020年が迫ってきている感じがします。最近では、ハロウィーンも終わり、徐々にクリスマスツリーが飾られるお店なんかも出てきていて、2019年も時間の流れの速さを感じています。

 ところで時間の流れの速さの感じ方は、何かに比例するんですかね? ぼーっと過ごした日と、忙しい日では感じ方は明らかに違っているのに1日は24時間……。かなり不思議ですよね(笑)。
 目や耳、肌で感じた情報量に比例するのか? 脳の活用度に比例するのか…? こんなにも便利な時代になったので、検索してみました(笑)。

“感じられる時間の長さに影響を及ぼす要因には、時間経過に対する注意、身体的代謝、体験される出来事の数、感情の状態などを挙げることができます。”

 とのことでした(笑)。なので、同じ1日でも短く感じた場合は、身体的代謝が低く、時間も気にせず、身体的にも感情的にも何も変化がない場合は、ものすごく時間は早く感じることができるみたいです。なので、ぼーっと過ごした日は、あっという間に1日が終わってしまうように感じます。

 逆に、1日を長く楽しみたい場合は、身体的代謝を上げながら、時間を気にして、身体的にも感情的にも刺激が多い場合に、時間は長く感じることができる。

 僕の中ではこれって逆じゃないのかな?って思ってしまいますが、実は感じる時間はある程度コントロールできるみたいです。

 子どもの頃は、毎日が刺激と発見だらけで、身体もすごく動かして代謝が上がり、感情の起伏も激しいので、時間が長く感じるのに対して、大人になるにつれて、刺激が減り、毎日がルーティン化した生活で、身体を動かしづらくなったり、感情も落ち着く事から、時間がどんどん早く感じていく。

 個人差はあるかと思いますが、なるほど!って納得させられますね(笑)。

 しかし、生きてる以上楽しい事を1秒でも長く感じたいと思うのは当たり前だと思います。なので、子どもの頃に毎日が長く感じた要因を、どんどん取り入れながらチャレンジして行こうと思います。

 そう考えると僕の生活を少しだけ大袈裟に言うと、毎日刺激が多く、踊って代謝をあげ、時間に追われ、楽しさも悔しさも感動も少しだけ多い生活なのかな? と思います。

 もう長い間この生活に慣れるという事は、常に時間を長く感じさせていただいているんだ! ということに、文章を書きながら気付きました(笑)。

 それなのに、もう年末か……。時間が早く感じますねって冒頭で書いたのは、過ぎてしまえばあっという間って事なのかもしれませんね。

 あらためて、その時、その時を大切に、少しでも自分のやっている事や周りで起きている体験を、大切に長く感じられるように生きて行きたいと思いました。

 来年2020年に開催する『LDH PERFECT YEAR 2020』は、過ぎてしまえばあっという間かもしれませんが、長く楽しく幸せな時間をたくさん感じることができそうです!

 その準備に先駆けて、1月1日に発売するEXILEとEXILE THE SECONDの新曲MVの撮影を先日行いました。久しぶりの撮影、久しぶりの本気ダンスにココロオドりました。ダンスが本気で踊れるってこんなにも自由なんだなと。心と身体の解放とでもいいますか、気分がいいですね! これを来年は1年中感じていられるなんて、それだけで身体も頭も心も踊ります。

 そんな来年のパーフェクトツアーのリハーサルも毎日楽しくやっています。ツアーや撮影など忙しくて来られないメンバーもいますが、みんなで共有しながら、「あーしよ、こーしよ」と言い合って、楽しくスタジオにこもっています。ちなみに僕は、リハーサル皆勤賞を狙って行きたいと思います(笑)。決して暇人ってわけじゃ無いですからね。リハーサルが好きなんです。

 年末になると、テレビでのパフォーマンスなども増えてくると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。やはり、パフォーマンスを皆さんに見ていただくことで、とても僕自身パワーになります。なので、ぜひ、チェックしていただければと思います。

 最後に、時間の使い方に戻ってしまいますが、今自分が全力で考えている事、全力でやっている事、それが最高な時間の使い方だと信じて、そしてそれが少しでも誰かのためになると信じて、そんな今を一生懸命に生きていけたらなと思います。

 来年は全国の応援してくれるファンの皆さんを、お迎えにいくような気持ちで準備をしていきますので、そろそろお出かけの支度を始めてくださいね(^o^)v
EXILE TETSUYA
1981年生まれ。神奈川県出身のパフォーマー。2007年、新生 J Soul Brothers のメンバーに抜擢され、2009年 3月1日にEXILE 第三章 メンバーとして加入。また、個人活動として 2011年に月刊 EXILE にて、自身が所長を務め『EXILE パフォーマンス研究所』の連載を開始する。2014年4月より淑徳大学人文学部表現学科の客員教授を務めたり、自身の研究を深めるため、早稲田大学院 スポーツ科学研究科にて『必修化以降の中学校における現代的リズムのダンス授業の現状と処方箋』というテーマで修士論文賞を受賞し修士過程を卒業。その他さまざまな活動を展開し、エンターテインメントの可能性を広げている