大人が集う美食の街・恵比寿で中華を堪能 恵比寿中華 泰山(恵比寿)

「中国前菜5種盛り合わせ」
 まず出てきたのは「中国前菜5種盛り合わせ」。これが、一品一品、素晴らしい九谷焼の豆皿に盛り付けられ登場。内容は「大山鳥のよだれソース」や「帆立貝柱の紹興酒漬け卵黄」など中華っぽいのだが、その繊細さは和食をいただいているよう。舌はもちろん、目にも贅沢な前菜の数々に酒もすすむ。3品目の春竹の子と蛤の上湯スープは九谷焼の茶器で提供。その文様ひとつひとつにお客様に対するおもてなしの意味が含まれているそう。

 素敵! その後も、蒸し加減が絶妙でふっくらと炊いた「真鯛の香り蒸しふき味噌豆鼓と桜の香り」「牛ホホ肉の青島ビール柔らか煮込み」「蓮の葉で包んだアサリとピータンのおこわ」など本場の広東料理でありながら、和食のテイストも取り入れた絶品メニューが続く。ちなみに飲み物は紹興酒や青島ビールはもちろん、スパークリングほか各種ワインを用意。確かに、この旬の素材を使った繊細かつ本格的なお料理はワインとの相性も良さそうだ。最後のデザートは「杏仁豆腐甘夏ソース」。これがね、もうすごいです。甘、苦の2種類の種の杏仁をすりつぶし、朝からそれを攪拌して作っているとの事。こだわって、手間暇かけて作っているだけあって、これまで味わったことのないというか、これまでの人生で一番おいしい杏仁豆腐がここに降臨!という感じ。さっぱりとした甘夏のソースとともに、極上の味を堪能しました。