心は自由に。世界へ、宇宙へと広がる。「138億光年 宇宙の旅」

月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターがとらえた「地球の出」NASA/Goddard/Arizona State University
 創立から60年余、宇宙開発や天体観測に偉大な功績を残してきたNASA―アメリカ航空宇宙局による画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡等がとらえた美しく驚異的な天体写真を厳選した展覧会。

 土星の大気に突入して20年に及ぶミッションを終えた土星探査機カッシーニや、太陽系最大の惑星である木星の周回軌道に22年ぶりに投入された木星探査機ジュノーなどがとらえた天体の姿を大画面銀塩プリントで紹介する、太陽系の天体に迫る写真や、NASAの宇宙望遠鏡群によって観測された天体画像を中心に、われわれの銀河系から深宇宙まで、近年公開されたハッブル宇宙望遠鏡による“銀河系の星雲と銀河宇宙”の写真、史上初めて撮影されたブラックホールの影、 すばる望遠鏡のハイパー・シュプリーム・カム(HSC/超広視野主焦点カメラ)による画像をもとにつくられた「ダークマターの地図」、 アルマ望遠鏡がシャープにとらえた「惑星誕生20の現場」など、 国立天文台関連の大型望遠鏡による素晴らしい観測成果の紹介など、見ごたえのある内容となっている。

 2020年はハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げ30周年を迎え、日本でも、12月6日未明に日本の小惑星探査機はやぶさ2が地球に帰還するなど、ますます宇宙への夢が広がっているいま、サイエンスでありながら芸術的な画像を通して、宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術の発展に思いをはせて。
「138億光年 宇宙の旅」
【会場・会期】東京都写真美術館 開催中~2021年1月24日(日)
【時間】10~18時(入館は閉館の30分前まで)
【休】月曜(月曜が祝休日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始(12/29~1/1は休館)
【料金】一般1000円、学生800円、中高生・65歳以上600円
【問い合わせ】03-3280-0099
【交通】恵比寿駅東口より徒歩7分 恵比寿ガーデンプレイス内
【URL】http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3928.html