池江璃花子がリレー2種目で東京五輪切符つかむ

4月4日、バタフライ決勝後、涙をぬぐう池江璃花子(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が4月4日、東京五輪代表選考を兼ねる日本選手権(東京アクアティクスセンター)で女子100メートルバタフライ決勝を57秒77で制した。


 57秒10の個人種目の派遣標準記録には届かなかったが、400メートルメドレーリレーの派遣標準記録57秒92を突破。混戦を制し、五輪切符をつかんだ。


 2019年2月に白血病と診断された池江は、闘病生活を経て同年12月に退院。20年3月にプール練習を再開し、同8月に実戦復帰した。自身が56秒08の日本記録を持つ100メートルバタフライは、かつて最も世界の頂点に近づいた思い入れのある種目。体への負担が大きいため、復帰後は今年2月の東京都オープンで初解禁。59秒44をマークしていた。


 池江はレース直後のインタビューで「自分がすごくつらくて、しんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」と声を震わせた。そして「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。今すごく幸せ」と呼吸を整え、かみしめるようにゆっくりと言葉を紡いだ。その後に上った表彰台では一転、これまでと変わらない笑顔を見せ、関係者から大きな拍手が送られた。


 また池江は女子100メートル自由形でも8日の決勝に進出。53秒98で優勝した。こちらも個人種目の派遣記録である53秒31には届かなかったが、400メートルリレー派遣記録(54秒42)はクリア。400メートルメドレーリレーに続く2種目目の五輪切符を獲得した。